AVENGED SEVENFOLD ~ The Stage (2016.10.13 公開)
AVENGED SEVENFOLD
『The Stage』 (Single) (2016.10.13)
(Aamzon )
(激ロック )
パトリック・J・ブキャナン著
宮崎哲弥監訳
病むアメリカ、滅びゆく西洋
2002年12月5日 成甲書房
第十章 分断された国家
(2) 同化
マディソンの憲法制定会議ノートに、
グーベルナール・モリスの発言が記載されている ――
「国家からクラブに至るまで、いかなる社会組織も
新規加入者の受け入れ条件を宣言する権限を有する」。
今日の侵略的行為を堰き止め、
2840万人の移民を同化させるには、
アメリカは即刻この権利を行使すべきである。
◍ 合法的移民受け入れを年間 25万人の水準に押し戻す。
福利厚生は国民に限定する。
移民法を改正し、「連鎖移民」
―― 合法的移民の近親者集団も移住が認められる ――
を廃止する。
要するに、移民法を米国に最善となる方向に改める。
◍ シリコンヴァレーを潤すために発給数を拡大した 「H-IB ビザ・プログラム」 は
中止すること。
同プログラム拡大により年間 20万人の技術労働者が海外から流入している。
2000年から 2001年にかけ、米国のハイテク技術者の失業率は急上昇、
新卒技術者も目当ての職に就けずにいる。
国内の失業者と競合する外国人労働者を招き入れるのは
国民に対する背信行為だ。
国民優先主義を取るべし。
◍ フォックス大統領ご提案の不法移民お目こぼし策の実施は
さらなる大量不法移民を招来し、収拾がつかなくなる。
それでは国境開放宣言したも同然だ。
ただちに反対を表明すること。
◍ 勇気を奮い起して不法移民を強制送還すること。
不法入国に何のお咎めもないなら移民法の存在意義がないではないか。
このまま国境線の現状に目をつぶり続ければ、
21世紀前半のうちに国内に第三世界の巨大な切片が出現する。
酒屋が店を開けても警官が巡回せずにすぬ世の中を目指そう。
◍ 先の残忍きわまる米国同時多発テロを教訓に、
無邪気な 「国境開放」 志向の危険性に目覚めるべきだ。
われらの願いに反し、
世界には極度の反米感情を抱く国や指導者、背教的テロリストが存在する。
そしてわが国の移民政策により敵はすでに入国ゲートをくぐっている。
国民の自由と安全を守るためこうした危険分子を摘発・駆除し、
国境を堅持せねばならない・
自由社会の存続はそこにかかっている。
◍ 移民児童は初登校の日から英語漬けにすること。
親も子のためにそれを望んでいるし、国家にとってはなおさら重要なことだ。
そしてこの英語漬け教育が効果覿面 (てきめん) なのである。
『ニューヨーク・タイムズ』 によると ――
カリフォルニアが住民投票でバイリンガル教育を廃止、
スペイン語しか話せぬ児童をそれこそどっぷり英語漬けにすること 2年。
ここへきて彼らの学力は教科にかかわらず著しい向上ぶりを見せている。
カリフォルニア・バイリンガル教育者協会創設者のケン・ヌーナンは、
この第 227号提案 (バイリンガル教育廃止) に
断固反対を唱えた人物だ。
ところが敗北の 2年後、彼は同提案を讃えはじめた。
「百害あって一利なしだと思っていたのに、
蓋を開けてみたらなんと、まったくその逆。
児童はみんな、ちゃんとした英語を習得しはじめた。
話す方も書く方も、こちらの予想を超える速さで」
いまだに英語を話せぬメキシコ人母を持つカリフォルニア人ヌーナンはこう続ける。
「7年はかかるという調査結果があるんです。
でも、ここの子供たちはみんな 9か月で覚えました。
読む方はもう完璧といっていいでしょう」
一つの国民・国家で居続けるにはバイリンガル教育廃止は必須だ。
2つの言語は 2つの文化、ひいては 2つの国家を意味する。
国民もそれをわかっている。
英語が米国の公用語であらねばならない。
◍ 共和党はプエルトリコの州昇格を断念すること。
キューバやコスタリカ同様、
プエルトリコも独自の言語・文化・風習を持つ異なる国だ。
彼の国の人々の独立を求める権利を奪うべきではない。
◍ 米国国境警備隊に必要なだけの人員を注ぎ込むこと。
また、どこまで移民を受け入れるかは米国の専決事項とすること。
フォックス大統領はそんなに国境開放を望むなら
グアテマラとの国境でも開放すればよい。(←wwwww)
◍ 人件費削減のため繰り返し不法移民を雇い入れる企業は訴追すること。
◍ NAFTA 拡大には断固反対すること。
ヨーロッパ経済共同体は米墨政治共同体につながる破滅的一歩、
つまりわが国の独立性に終止符を打つことにつながる。
ブッシュ氏は気づいていないかもしれぬがフォックス氏は重々承知の上だ。
歴史・文化の面で
わが国南西部とメキシコとは分かちがたい間柄ではあるが、
両社は紛れもなく別個の国だ ―― 隣同士ではあるが兄弟ではない。
アメリカを代表する詩人ロバート・フロストが書いたように、
「よい垣根はよい隣人をつくる」。
だから 「慎重に線を引き/もう一度、塀をこしらえ」 ようではないか。
◇
「縄文人」 が住む島国・日本に、後に 「弥生人」 が渡来します。
南方には南方民族が渡来して 「縄文人 (+) 南方人 (=) 琉球人」 となり、
北方では北方民族が渡来して 「縄文人 (+) 北方人 (=) アイヌ人」 となりました。
が、しかし、それぞれは同化して 「日本人」 となり、
方言や地方の特色は別として
今では 1 つの言語を話し、1 つの文化を育んでいます。
そのために、「国家」 というと、
つい、1 つの民族、1 つの言語、1 つの文化と捉えてしまいがちで、
「イギリス」 と言えば、
アングロサクソン人が住み、英語を話し、キリスト教である
と思いがちです。
しかし、ブリテン島は 4つに大別され、
北部はゲール人の王国だった歴史からゲール語を話していたので、
今でも英語とはバイリンガルなのです。
そのためイングランドとは度々戦争を繰り返した歴史があり、
1707年にグレートブリテンに合併してから 300年が過ぎた現在も
独立を求めて国民投票を行ったりしていますね。
また、ロシア人が多く住んでいたウクライナ人の国ウクライナ東部が
ウクライナに合併されたことから度々紛争を起こしていますね。
そういった国や地域が世界にはゴマンとあります。
「世界はひとつ。われら地球市民」 というのは、やはり夢物語でしかない。
人間もまた、自然界に生息する生物のひとつに過ぎないのでしょう。
同じ日本人同士でさえ、
受験戦争だとか就職活動だとか 「競争」 があるのですから、
「一つの国家」 という箱の中に雑多な民族を詰め込んだら
国家分断という弱肉強食の生存争いが始まるのが、自然の摂理・・・
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目 次
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2016-08-15 )
日本版まえがき
序として
第一章 西洋の遺言
第二章 子供たちはどこへ消えた?
第三章 改革要項
第四章 セラピー大国はこうして生まれた
第五章 大量移民が西洋屋敷に住む日
第六章 国土回復運動 (レコンキスタ)
第七章 新たな歴史を書き込め
第八章 非キリスト教化されるアメリカ
第九章 怯える多数派
第十章 分断された国家
著者あとがき
監訳者解説
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◆ (60) 第十章 ② 同化
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