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◆ サウジ・イラン断交 (9) サウジが 「テロ関与」 とシーア派47人処刑

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2016.01.02
サウジがテロ関与と47人処刑 
シーア派高位聖職者も

(http://www.sankei.com/world/news/160102/wor1601020024-n1.html )

サウジアラビアは 1月 2日、テロに関与したとして 47人を処刑した。

ロイター通信などが報じた。

処刑者の大半は 2003年以降の 「国際テロ組織アルカーイダ」 による 「テロ事件」 に関与した人物だが、
2011年以降に警察を襲撃した 「少数派シーア派」 のメンバーや、同派の高位聖職者ニムル師も含まれる
という。

サウジでは 「シーア派による抗議活動」 や、「スンニ派過激組織によるテロ」 が相次いでおり、当局側が
双方に厳しい姿勢を示した格好だ。(中東支局)



2016.01.03
イランの群衆がサウジ大使館襲撃
(http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030022-n1.html )

サウジアラビア大使館を取り囲む群衆と上がる炎=2日、テヘラン(ロイター)
サウジアラビア大使館を取り囲む群衆と上がる炎=1月2日、テヘラン (ロイター


サウジアラビアが、 (サウジアラビアでは) 少数派のイスラム教シーア派の有力指導者で、 「サウジ王室に
批判的だったニムル師」 ら 47人を処刑したことを受け、「シーア派国家イラン」 の首都テヘランで 1月 2日
から 3日未明にかけ、抗議する群衆が 「サウジ大使館」 を襲撃、一部が暴徒化して大使館に乱入したり、
火炎瓶を投げ付けたりした。


「イランの革命防衛隊」 は 2日、処刑を問題視し、「サウジは重い代償を払うことになるだろう」 と強く非難
する声明を発表。

過激派組織 「イスラム国」 (IS) や内戦状態のイエメン情勢などで対立する両国の外交問題に発展した。


イランの警察当局は地元メディアに、制止に当たった警察官らが負傷し、複数の逮捕者が出たことを明ら
かにした。

北東部マシャドでもサウジの領事館前に群衆が集まり、一部が建物に向けて火炎瓶を投げるなど暴徒化、
治安部隊ともみ合いとなった。


国営イラン通信などによると、両国は 1月 2日、双方の大使らを呼び出して相手の姿勢に抗議した。

ニムル師は 「宗派対立を扇動した」 などとして死刑判決を受けていた。(共同)


サウジアラビア大使館を取り囲み気勢を上げる群衆=2日、テヘラン(ロイター)
サウジアラビア大使館を取り囲み気勢を上げる群衆=1月2日、テヘランロイター



2016.01.03
バーレーンやイラクにも抗議デモ拡大
スンニ派との宗派対立深まる

(http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030028-n1.html )

サウジアラビアが 1月 2日、イスラム教シーア派の高位聖職者ニムル師らを処刑したことを受け、「シーア
派大国イラン」 の首都テヘランでは同日夜から 3日未明にかけて処刑に抗議する群衆がサウジ大使館を
取り囲み、暴徒化した一部が館内に乱入したり火炎瓶を投げつけたりした。

イランの最高指導者ハメネイ師も 3日、処刑を非難。

域内での影響力を争う両国の関係がいっそう険悪化し、「スンニ派」 と 「シーア派」 の対立が強まる懸念
が高まっている。


一方、AP通信などによると、サウジの隣国、バーレーンやイラクでも 2日、処刑への抗議デモが起き、宗派
対立が中東各地に拡大した。


イランのメディアによると、ハメネイ師は聖職者らの会合で、「サウジは (処刑に対する) 神聖な報復を受け
るだろう」 と述べた。


これに先立つ 2日、イラン外務省報道官も非難声明を発表した。

これに対し、サウジ外務省は、「サウジ内政への干渉だ」 としてイラン大使を呼び、抗議状を手渡した。

サウジは、47人の処刑は国内でのテロ対策上のものだとしている。


イランでは 2日、首都のほか、シーア派聖地の北東部マシャドでも群衆がサウジ領事館前に集まり、治安
部隊ともみ合うなどの騒ぎが起きた。

イラン治安当局は大使館襲撃に関与した 40人を逮捕したが、宗教界の反サウジ感情は強く、事態が早期
に沈静化するかどうかは不透明な状況だ。


イランはシーア派の総本山ともいえる立場で、サウジでは少数派のシーア派住民とも密接な関係がある。

一方、スンニ派の 「盟主」 を自任するサウジは、シーア派が域内で影響力を伸ばすことを、強く警戒して
いる。(カイロ=大内清)



中東問題


2016.01.03
米政権、宗派対立を懸念 IS掃討作戦に影響も
(http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030030-n1.html )

オバマ米政権は、イスラム教スンニ派大国のサウジアラビアがシーア派高位聖職者ニムル師らを処刑した
ことが中東諸国で宗派対立の火種となることを強く懸念している。

イスラム教スンニ派過激組織 「イスラム国」 (IS) を、宗派を超えた 「共通の敵」 とすることで、掃討作戦を
進めた経緯があるからだ。


米国務省のカービー報道官は 1月 2日、「宗派間の緊張を弱めることが緊急に求められているときに、
ニムル師の処刑が緊張を高める危険性を特に懸念している」 とする声明を発表した。


カービー氏はまた、中東諸国の指導者に対して 「地域の緊張緩和のため一層の努力が必要とされる」 と
冷静な対応を呼びかけた。

さらにサウジの法的手続きに対しても 「懸念」 を表明し、人権の尊重や保護に取り組むよう重ねて求めた。


米政府はこれまでサウジに対し、ニムル師らの扱いに関して 「普遍的な人権と国際的な責務の尊重」
(米国務省) を求め、慎重な対応を促してきた。

処刑はイランや、シーア派が政権を担うイラクの反発を招く恐れがあったからだ。


「IS 掃討作戦」 ではサウジなどスンニ派の湾岸諸国を有志連合に引き入れることで、イスラム教諸国と
欧米がともに、IS に代表される暴力的過激主義に立ち向かう構図を作ってきた。


米国は、サウジとイランの対立激化が IS 掃討に向けた取り組みに影を落としかねないとみて宗派間の
緊張緩和を促している。(ワシントン=加納宏幸)




イスラム教を開いたムハンマドが亡くなった時、子どもがいなかったので後継者問題が起きました。

そして、「宗教」 としてムハンマドの教えに優秀な人を後継者にするという 「スンニ派」 と、ムハンマドの
妹の夫を後継者にすれば、その子どもはムハンマドの甥なので、ムハンマドの血筋がつながるという
「シーア派」 に分かれます。

サウジアラビアは 「スンニ派」 なので、信じられないほどムハンマドの時代 (ざっと 1400年くらい前。
日本では飛鳥時代) を継承しています。

そして、「それが当り前」 だと思って暮らしている領民たちの中に、「それは違う!」 という 「シーア派」 が
入り込んで来て布教を始めます。

室町時代、欧米列強の “先兵アリ” として布教かたがた偵察隊の宣教師が日本にもやって来ましたが、
スンニ派国家で布教を始めたシーア派は、どんな目的なのか、大きなお世話だし、家宅 (サウジアラビア
=サウドさんちの領土) 侵入だと、私は思いますけどねw

思いますけど、だからといって処刑ってどうなの?

なんてのは 21世紀の話であって、飛鳥時代ですから (^^;



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