2015.12.29
イランが濃縮ウラン搬出 「重要な前進」 と米
(http://www.sankei.com/world/news/151229/wor1512290043-n1.html )
ケリー米国務長官は12月 28日、「イラン核問題」 の包括解決に向けて欧米など 6カ国とイランが
最終合意した 「包括的共同行動計画」 に関する声明を発表し、2万 5千ポンド (約 11 トン) 以上の
濃縮ウランを積んだ船舶が同日、イランからロシアに向けて出港したことを明らかにした。
最終合意で、イランは濃縮ウランの貯蔵量を 300キロ未満に抑えることになっている。
ケリー氏は、対イラン制裁解除の前提となる合意履行に向けた 「重要な前進だ」 と評価した。(共同)
2015.12.30
サウジ、トルコが連携強化 「戦略会議」 設置へ
(http://www.sankei.com/world/news/151230/wor1512300037-n1.html )
12月29日、サウジアラビアの首都リヤドで並んで歩くサルマン国王 (右) と
トルコのエルドアン大統領 (左) (ロイター=共同)
サウジアラビアのサルマン国王とトルコのエルドアン大統領は 12月 29日、サウジの首都リヤドで会談し、
軍事、経済、エネルギー分野で連携を強化するため、「戦略協力会議」 を設置する方針を確認した。
国営サウジ通信が報じた。
両国はシリアのアサド大統領の退陣を強く求め、(2016年) 1 月にも再開される 『シリア和平協議』 で
反体制派の統一交渉団を支援する。
現在交渉団の選出が進められ、この日の会談でもメンバー構成で意見が交わされたとみられる。
ロイター通信によると、サウジのジュベイル外相は会談後の記者会見で、アサド政権側の空爆で、最近、
反体制派の有力武装組織 「イスラム軍」 の指導者が死亡したことは 「和平プロセスのためにならない」
と批判した。
イスラム軍はサウジの支援を受けているとされ、統一交渉団にも関与している。(共同)
【シリア情勢】
2015.12.27
『シリア和平協議』、1月25日にジュネーブで
国連特使が見通し
(http://www.sankei.com/world/news/151227/wor1512270013-n1.html )
「シリア内戦」 の和平仲介役を務める国連のデミストゥラ特使は 12月 26日、アサド大統領と反体制派
勢力による 『和平協議』 を来年 (2016年) 1 月 25日にジュネーブで開催する方向だと発表した。
AP通信などが伝えた。
『和平協議』 の具体的な期日の見通しが示されたのは初めて。
ただ、アサド政権軍側の空爆により反体制派の有力武装組織 「イスラム軍」 のザフラーン・アッルーシュ指導
者が死亡。
反体制派勢力が態度を硬化させて 『和平協議』 にすんなりと応じない可能性も否定できない。
デミストゥラ氏は声明で、1 月 25日の開催に向けて調整の努力をしていると強調。
「関係するシリア各勢力の協力を頼りにしている」 と述べた。
『国連安全保障理事会』 は 12月 18日、(2016年) 1 月を目標にアサド政権と反体制派勢力が国連仲介で
直接対話するよう求める決議案を全会一致で採択した。(共同)
2016.01.01
2015年の死者 5万5千人超 人権監視団
子供犠牲も 2500人以上
(http://www.sankei.com/world/news/160101/wor1601010021-n1.html )
『シリア人権監視団』 (英国)は 12月 31日、2015年 1 年間のシリア内戦の死者数が 5万 5219人に
上ったと発表した。
行方不明者もおり、実際の数はさらに多いとみられる。
子供の犠牲は 2574人。
2011 年 3月に反体制運動が本格化してからの死者数は 26万 758人に達した。
2014年の死者数は 7万 6021人だった。(共同)
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◆ サウジ・イラン断交 (8) サウジ、トルコと連携強化
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