2015.12.12
サウジ女性が今も禁じられている、9つの事柄
(http://www.afpbb.com/articles/-/3070049?cx_part=ycd )
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サウジアラビアの首都リヤドのファストフード店の
女性用レジに並んで順番を待つ女性たち (2011年9月26日撮影)。(c)AFP/FAYEZ NURELDINE
12月 12日、公職選挙に女性が初めて参加したサウジアラビア。
世界で最も女性の権利が制限されているサウジアラビアでは
今も、女性たちには次のようなことが禁じられている。
・ 運転 ── 世界で唯一、女性の運転が禁じられている国。
・ 旅行 ── 後見人となっている男性家族の同意なしに旅行はできない。
・ 結婚 ── 後見人の同意が必要。
・ 仕事 ── 後見人の同意が必要。
・ 衣服 ── 頭からつま先までを覆う「アバヤ」と呼ばれる黒い布の衣装を着用しなければ、
公の場に出てはならない。
・ 相続 ── 男性と同額の遺産は受け取れない。
・ 職種 ── 一定の職種には就けない。
・ 社交 ── レストランのような公の場で、親族でない男性と交流してはならない。
・ 離婚 ── 男性のように簡単に離婚できない。(c)AFP
2015.12.12
サウジ、初の女性参加選挙
候補者は男性の 5分の 1…
理解進まず、有権者登録も伸び悩む
(http://www.sankei.com/world/news/151212/wor1512120054-n1.html )
サウジアラビアで 12月 12日、初めて女性の参加が認められた 『自治評議会』 (各州知事の助言機関)
選が行われた。
圧倒的に男性優位なサウジ社会で、女性の地位向上につながるか注目を集めている。
『自治評議会』 は、保守的なイスラム教を奉じる王政のサウジでは唯一、選挙でメンバーが選ばれる機関。
AP 通信によると、今回の選挙では、5000人以上の男性候補者に対し、女性は約 980人が立候補した。
18歳以上に認められている投票には事前登録が必要で、女性の登録有権者数は全体の登録者
約 150万人の 10% 未満にとどまった。
制度が周知されていなかったことに加え、保護者の男性親族や夫の理解を得られない人が多かったと
みられることも、有権者登録が進まなかった理由として指摘されている。
同国では女性が車を運転することも認められておらず、国内外から批判が上がっている。(カイロ=大内清)
2015.12.14
女性が初の立候補と投票、サウジで 20人が当選
それでも議席は 1%に満たず
(http://www.sankei.com/world/news/151214/wor1512140024-n1.html )
12月12日、サウジアラビアで行われた自治評議会選で投票する女性 (AP)
サウジアラビアで初めて女性の立候補と投票が認められた 12月 12日の 『自治評議会選』 は 12月
13日、開票が行われ、AP通信によると 20人の女性候補が当選した。
サウジで徐々に進む女性の社会進出を促すものと期待されるが、女性の当選は公選議席の 1%未満に
とどまっており、社会の保守性を改めて浮き彫りにする結果ともなった。
『自治評議会』 (任期 4年) は各州知事の助言機関。
権限が非常に限定的ながら、サウジでは唯一、メンバーの大半が公選される機関で、選挙が行われたの
は 2005年以降、今回で 3回目。
今回は、国王の承認による任命枠を除く全国約 2100議席に男性 5千人以上、女性約 1 千人が立候補
した。
サウジでは、今年 (2015年) 1 月に死去したアブドラ前国王が将来の産業構造の変化などを見据えて
女性の就業を促す政策をとるなど、徐々にではあるが女性の社会参加を容認する傾向が出ている。
女性への地方参政権付与もその一環だ。
ただサウジは、イスラム教でも特に保守的なワッハーブ派を奉じており、女性の家庭外での活動には
宗教界を中心に反発がある。
あらゆる場面で男性の保護下にあるべきだとの観念も強く、今回の選挙では女性の有権者登録は
全体の 10% 未満にとどまった。
女性が初参加した今回の評議会選がサウジ社会にとって画期的であることには違いないが、定着する
までにはなお時間がかかりそうだ。(カイロ=大内清)
2015.12.15
サウジ主導で対テロ連合結成
イスラム諸国 34カ国参加
スンニ派結束でイランに対抗の狙いも
(http://www.sankei.com/world/news/151215/wor1512150034-n1.html )
サウジアラビアのムハンマド国防相 (副皇太子) は 12月15日、テロによる脅威に対抗するため、
イスラム教徒が多い 34カ国で構成する対テロ連合を結成したと発表した。
参加各国や他の国際的な組織との間での、軍事面を含むテロ対策の調整が目的だとしている。
サウジには、テロ対策を糸口に、スンニ派イスラム世界の 「盟主」 としての地位を確立する思惑が
あるとみられる。
発表によると、連合に参加したのは、エジプトやヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦 (UAE) など
のアラブ諸国のほか、トルコ、マレーシア、パキスタンや、チャドやセネガルなどのアフリカ諸国。
シーア派大国のイランは参加していない。
ムハンマド国防相は同日の会見で、対テロ連合結成は、
各地に傘下組織を拡大させているイスラム教スンニ派過激組織 「イスラム国」 (IS) だけでなく、
「われわれの前に現れるすべてのテロ組織」に対抗するためだと強調した。
本部はサウジの首都リヤドに設置されるが、今後の具体的な活動や、米国が主導する対 IS有志連合
との連携をどう進めるかなどは不透明だ。
サウジは今年 (2015年) 3月、「イランの支援を受けるシーア派系武装勢力」 と 「政府側」 との対立が
激化した隣国イエメンに軍事介入し、イランとの対立を深めている。
今回の連合結成には、イランの影響力を排除するため、スンニ派諸国の結束を促すもくろみもありそうだ。
(カイロ=大内清)
2015.12.27
4千年前の遺跡で、輝く水晶の円筒印章出土
トルコ
(http://www.sankei.com/world/news/151227/wor1512270032-n1.html )
トルコ中部にあるカマン・カレホユック遺跡から 12月 27日までに、約 4千年前の円筒印章が見つかった。
紫色の水晶製で保存状態は良好。
中近東文化センター (東京都三鷹市) 付属のアナトリア考古学研究所 (トルコ中部カマン、大村幸弘所長)
が明らかにした。
大村所長は 「光り輝く美しい円筒印章は珍しい」 と指摘し、出土場所の近くから建築遺構などが見つかる
可能性があるという。
印章は古代メソポタミア (現在のイラク周辺) から来たアッシリア商人が居住していた時代 (紀元前
20世紀 ~ 前 18世紀) のもの。
長さ 2・4センチ、幅 1・4センチで、地表から約 3メートル下の地層から見つかった。
「ラマ」 と呼ばれる守護神の像が刻まれており、縁に角状の突起がある三角帽をかぶっているなど像の
特徴から、印章が使用された年代を特定した。
古代トルコのヒッタイト帝国 (紀元前 14世紀 ~ 前 12世紀) 以前に高度な文明社会があったことが、
あらためて裏付けられた。(共同)
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◆ サウジ・イラン断交 (7) サウジ主導の対テロ連合34カ国が参加
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