2015.10.21
ロシアに濃縮ウラン売却へ 交渉最終段階とイラン
(http://www.sankei.com/world/news/151021/wor1510210007-n1.html )
イランのサレヒ副大統領兼原子力庁長官は10月 20日、核問題での欧米など 6カ国との最終合意
に伴い、保有量の削減が義務付けられた濃縮ウランについて、ロシアに売却する方向で交渉が
最終段階に入っていることを明らかにした。
国営イラン放送に語った。
最終合意では、核兵器開発につながるルートを遮断するため、イランはウラン濃縮を中部ナタンズの
施設に限定して 3・67% 以下で行い、核兵器の原料となり得る濃縮ウランの保有量を 300キロ未満
にとどめると規定した。
サレヒ氏は、計 8~9トンの濃縮ウランをロシアに売却し、天然ウランを買い取る方針と述べた。
ロシアはこれまでも原発の燃料を提供するなど、イランの核関連活動に協力している。(共同)
2015.11.09
新型遠心分離機を作動へ ロウハニ大統領が表明
濃縮ウラン蓄積は制限
(http://www.sankei.com/world/news/151108/wor1511080053-n1.html )
イランのロウハニ大統領は 11月 08日、テヘラン市内で演説し、核問題をめぐる欧米など 6カ国との
最終合意の履行と同時に、新型の遠心分離機 「IR-8」 を作動させると述べた。
最終合意では 「IR-8」 の使用は 10年間、研究開発目的に限定され、濃縮ウランを蓄積してはならない
とされている。
ロウハニ師は、研究所レベルで六フッ化ウランを注入すると述べたが、詳しい時期などは不明。
「IR-8」は、イランが多く保有する初期型の約 20倍の速度でウラン濃縮ができるとされる。(共同)
イランには、北朝鮮から東大の原子力研で学んだ技術者付きの資材などが密輸されていたりして、
20% 濃縮ウランの製造に成功したというニュースは、2009 年頃だったか・・・
核爆弾には100% 濃縮ウランが使われ、最低でも 70% 以上でなければなりませんが、20% のもの
が製造出来れば 100% にも手が届くそうで、イランは 80% も可能と言ったとか。
ちなみに日本の原子炉では 3%~5% 程度の低濃縮ウランが使われていて核爆弾にするにはほど遠く、
製造施設そのものが違います。
それを知ってか知らずか、ただ単にウランを保有しているから核保有国だとか核爆弾だとかと、お花畑さん
たちが大騒ぎしてましたっけねぇ・・・やれやれw
ということで (?!) 次に 「イスラム教の戒律」 に関するニュースを (^^;
2015.11.12
イラン 「酒抜き」 VS 仏 「ワインは必須」
首脳会談前につばぜり合い イスラム教戒律めぐり
(http://www.sankei.com/world/news/151111/wor1511110044-n1.html )
イランのロウハニ大統領は 11月 14日からイタリアとフランスを訪問する。
大統領として初の渡欧で、欧米などとの核問題最終合意を踏まえて関係強化を目指すが、
オランド仏大統領との食事会にワインを出すかどうかで 「対立」 も浮上している。
両国メディアによると、イラン側はオランド氏主催の食事会について、イスラム教の戒律に基づく
「ハラル」メ ニューとし、ワイン抜きにすることを要望。
フランス側は自国の価値観に反すると難色を示し、夕食会や昼食会ではなく、アルコール抜きの朝食会
を提案したが、イラン側は 「安っぽい」 と拒否したという。
ロウハニ師は 9月にニューヨークで開かれた 『国連総会』 の際も、アルコールの提供を理由に、
潘基文事務総長主催のパーティーに参加しなかった。
欧州連合 (EU) のモゲリーニ外交安全保障上級代表が 7月にテヘランを訪問した際は、女性の髪など
を覆う布 「ヘジャブ」 を着用した。(共同)
2015.11.29
髪覆わない女性の車没収も
イラン、服装規制で強硬策
(http://www.sankei.com/world/news/151129/wor1511290038-n1.html )
イランの警察当局は、イスラム教に基づき髪などを覆う布 「ヘジャブ」 をきちんと着用していない
女性ドライバーに対し、車を一時的に没収する強硬策を導入すると明らかにした。
核問題で欧米が科してきた制裁が解除されれば、欧米文化の流入が見込まれ、当局はイスラム
体制の引き締めを強めた形だ。
地元メディアによると、警察は没収した車を 「違反車両」 として登録。
持ち主に返した後、車の売り買いをできなくするという。
こうした措置は 「ドー・ドー」 (ぐるぐる) と呼ばれて富裕層の間に広がる、町で高級車を誇示して
女性に声をかける行為にも適用される。
富裕層が警官に賄賂を払って摘発を免れるケースも多いと指摘されるが、警察当局はウェブサイト
で 「車がポルシェであっても対応は変わらない」 と強調している。(共同)
2015.11.30
イラン、女性奏者の国歌演奏を禁止
強硬派が巻き返し
(http://www.sankei.com/world/news/151130/wor1511300018-n1.html )
イランの首都テヘランで開かれたレスリングの国際大会で、国歌の演奏を予定していたテヘラン
交響楽団が、女性奏者がいることを理由に直前に演奏を禁じられていたことが分かった。
イラン学生通信が 11月 30日までに伝えた。
穏健派のロウハニ政権が核問題解決に道筋を付けたことで社会の自由拡大に期待が高まる中、
イスラム革命の理念を重視する保守強硬派が巻き返し。
指揮者ラバリ氏は 「受け入れられない侮辱だ。なぜ自分たちの国歌を演奏できないのか」 と怒りを
あらわにした。
11月 26日の開会式に招かれた同楽団は、本番 15分前になって当局から 「女性はステージで演奏
できない」 と通告された。
楽団の約半数は女性。
イランでは女性が公の場で 1 人で歌ったり演奏することを禁じているが、同楽団は公的行事でこれまで
も男女で演奏している。(共同)
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◆ サウジ・イラン断交 (6) イラン核問題 &イスラム教の戒律
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