【イラン核協議】
2015.07.14
「歴史的合意」 に必要な 「歴史の教訓」
北朝鮮は密かに開発進め、合意が頓挫
(http://www.sankei.com/world/news/150714/wor1507140051-n1.html )
「イラン核協議」 が最終合意に達し、中東と欧州、ひいては国際社会における 「核兵器開発」 と
「将来的な使用の可能性」 という、リスク軽減が大幅に図られたことになる。
「歴史的な合意」 といえよう。
「核なき世界」 を掲げるオバマ米大統領にとっても、大きな成果である。
だが、北朝鮮が 「米朝枠組み合意」 を締結しながら、ひそかに核開発を進め合意が頓挫し、
今日に至っているという 「歴史の教訓」 もある。
正念場はむしろ、これからだろう。
米国など核兵器を保有する 「5 大国」 は他国の保有を認めず、イランの核開発を阻止することでは、
米国、ロシア、中国の利害が一致していた。
一方でプーチン露大統領は大陸間弾道ミサイル (ICBM) を今年中に新たに 40基配備する方針
を示すなど核戦力を強化する姿勢を誇示。
中国も核戦力を増強している。
こうしたなかでイランとの最終合意は朗報ではあるが、オバマ政権は、核開発能力をすべて奪うの
ではなく、平和目的の利用を一定の限度で認めつつ、核兵器への転用を押さえ込む妥協的な考え
方に向かった。
1994 年 10月の 「米朝枠組み合意」 は、北朝鮮がプルトニウムを抽出できる黒鉛減速炉の建設と
運転を凍結する代わりに、米国などが軽水炉の建設を支援し、完成するまで重油を供給するという
ものだった。
手法は異なるものの、北朝鮮には重油、イランには一定の平和目的の利用という“見返り” を与えた
という点で類似。
最大の見返りは経済制裁の解除である。
しかし、北朝鮮はひそかにウラン濃縮計画を進めた。
そのことが 2002年 10月になって発覚し、合意は破綻する。
「イランも決して核兵器開発を断念せず、抜け道を探るだろう」 (元米政府関係者) という懐疑論は
絶えない。
何より合意がいずれ破綻することにでもなれば、中東の一部諸国を核武装に走らせる恐れさえある。
真に歴史的な合意とするためには、イランによる合意の履行と国際社会による強力な監視・検証が
鍵を握ることは論をまたない。(ワシントン=青木伸行)
2015.07.15
イスラエル、核合意に反対
「歴史的な間違い」 と批判
(http://www.sankei.com/world/news/150715/wor1507150017-n1.html )
欧米など 6カ国とイランによる核協議の最終合意について、イスラエルのネタニヤフ首相は 7月 14日、
「歴史的な間違いだ」 などと即座に批判した。
イスラエルは、「反米反イスラエル」 を国是とするイランが核兵器を持つことが、自国の存続を
脅かすとして、あらゆる手段でこれを阻止する姿勢を示してきた。
『核協議』 についても、イラン国内に核関連施設が残り、核開発計画を完全につぶすことはできない
として一貫して反対してきた。
イスラエルは中東で唯一の核兵器保有国とされるが、イランが核開発能力を持てば、中東での軍事
的な優位性が崩れかねない。
イスラム教シーア派国家イランと対立するスンニ派のサウジアラビアなど、アラブ諸国の間で、
核開発競争が起き、中東情勢が不安定化することへの懸念もある。(共同)
2015.07.18
サウジ、警戒あらわ
(http://www.sankei.com/world/news/150718/wor1507180011-n1.html )
ケリー米国務長官は 7月 16日、ワシントンでサウジアラビアのジュベイル外相と会談し、
『イラン核協議』 の最終合意への理解を求めた。
ジュベイル氏は、イランが最終合意に基づく制裁解除で得る資金を 「国民生活の改善に向けるべき
で、地域での危険な冒険に利用しないよう望む」 などと述べ、イランの軍事力強化に対する警戒感
をあらわにした。
またジュベイル氏は、イランの核施設に対する厳格な査察体制の構築が重要だとし、「イランが地域
に災いをもたらそうと企てれば、断固として対決する決意だ」 とも強調した。
ペルシャ湾岸スンニ派アラブ諸国の 「盟主」 であるサウジは、シーア派大国のイランと中東域内
での主導的な地位をめぐって対立。
今年 (2015年) 3月には、イランの支援を受けるとみられるシーア派系武装組織 「フーシ派」 を
排除するために隣国イエメンへ軍事介入した。
内戦下にあるシリアでも、サウジは、スンニ派中心の反体制派を支援することでイランの後ろ盾
を受けるアサド政権の打倒を目指している。
そんな中、サウジにとっては、今回の 『核合意』 を機に長年対立してきた米国とイランが接近し、
自国の地位が相対的に低下する事態は何としても避けたいというのが本音だ。
また、イランが 『合意』 を隠れみのにして核兵器開発を進めるとの疑念も根深い。
イランに対抗するために域内の核開発競争が加速するのではないかとの指摘もある。
ケリー氏は(2015年) 8月上旬、カタールの首都ドーハで開かれる 『湾岸協力会議』 (GCC) の会合
に出席し、合意内容や合意履行のプロセスを詳細に説明するとしているが、こうした 「説得外交」 で
サウジなどの懸念を払拭できるかは不透明だ。(ワシントン=青木伸行、カイロ=大内清)
2015.07.18
最高指導者ハメネイ師は反米堅持
「どんな話し合いできるというのか」
(http://www.sankei.com/world/news/150718/wor1507180046-n1.html )
イランの最高指導者ハメネイ師は 7月 18日、テヘラン市内で演説し、「傲慢な米政府に対する
政策は変えない」 と述べ、核問題での欧米など 6カ国との最終合意後も反米姿勢を継続する
考えを表明した。
イランでは国民の多くが合意を歓迎しているが、一部の強硬保守派から合意内容への批判が
出始めている。
ハメネイ師には国内世論のバランスを取る狙いもありそうだ。
イランと米国が今後、中東地域の問題で連携できるかも注目されるが、ハメネイ師は米国と建設的
な対話をする意思はないと表明。
「(レバノンのイスラム教シーア派民兵組織) ヒズボラをテロ組織呼ばわりし、子どもを含む市民
を殺すイスラエルを支持する政府と、どんな話し合いができるというのか」 と指摘した。
「ヒズボラ」 はイランの革命防衛隊の指導下で創設された経緯がある。(共同)
なんだか転載していて 「まあ、よろしく」 と言ってソッポを向きたい気分になってきますねw
日本にもありますねぇ、宗教や茶道や華道や日本舞踊などの宗派争いとか、お家騒動とか。
実はこれは 「サウジ・イラン断交」 に続く 「北朝鮮が 4回目の核実験」 の報道で、「やっぱり
来たか」 と思ったので、直近のキッカケはなんだろうと過去ニュースをくぐったものです。
ハメネイ師の 「傲慢な米政府うんぬん」 という言い方、北朝鮮とソックリですねwww
時代錯誤も華々しいし、その前に自分を鏡で見ろ!!とか言いたくなります。
「レバノン」 というと私は真っ先に 「日本赤軍」 が頭に浮かびますが、世界征服を夢見た
ソ連コミンテルンからの流れで、日本赤軍が中東に飛びました。
◆ 日本赤軍の動向
(https://www.npa.go.jp/archive/keibi/syouten/syouten269/sec02/sec02_05.htm )
別の赤軍は北朝鮮に亡命しました。なので、つながっています。
しかし、それから 40年を過ぎて、すべてが、時代遅れのシロモノとなっているにもかかわらず、
そこに留まったままというのは、ブラックホールみたいですね。
「革命」 というのは、「A」 を倒して 「あ」 になるべきであって、「A」 を倒して 「B」 になったところで、
何も変わらない。
ましてや 「A」 を倒す人たちの後ろに 「B」 がいたりするので、何をやってんだか?!!
メソポタミア時代から何も変わっていない、中東。
黄河文明時代から何も変わっていない、中国と朝鮮半島。
気の効いた人たちは移住だの難民だのになって、サッサとその地を棄てていますね。
だけど絶対に棄てないで、再びその地に王国を!!というのがイスラエル。
とにかく、勝手にやってて下さい <m(__)m> というニュースを続けます (^^;
↧
◆ サウジ・イラン断交 (3) 「イラン核協議」 が最終合意
↧