MEGADETH ~ Fatal Illusion (2015.10.01 公開)
MEGADETH 『DYSTOPIR』 (2016.01.22)
(Amazon )
フランクフルト学派
(http://d.hatena.ne.jp/jjtaro_maru/20091023/1256254671 )
フランクフルト学派は西欧マルクス主義、知識人向けのマルクス主義といわれ、
1923 年ドイツのフランクフルト大学内に設立された 「社会研究所」 が起点となっています。
初代所長はマルクス主義者のカール・グリュンベルクで、
彼の死によって、 1930 年にホルクハイマーが所長として指導的な立場につきます。
フランクフルト学派は、
ロシア革命後にヨーロッパ革命が敗北していき、
プロレタリアートが革命の主体となっていない現実をみて、
古いマルクス・レーニン主義は自覚しないままに権力奪取に成功してしまった。
革命意識に鋭く目覚めた一団の 「前衛」 たちが、
文化破壊の状況のロシアを突破して、革命に成功してしまった。
人間を疎外している文化を破壊しなければ共産主義に到達できない。
革命の主導者は阻害された労働者ではなく、知識人でなければならない。
批判理論を駆使し、諸学問を学際的に統合し、
資本主義社会の構造を批判の対象として構造化できるのは知識人だ
と考えるようになりました。(ルカーチの理論)
フランクフルト学派は、
あらゆる 徳目や 「価値」 は批判されるべき としています。
・ キリスト教 (日本で言えば神道)
・ 教会
・ 家族制度
・ 父権
・ 権威
・ 性的節度
・ 伝統
・ 国家
・ 愛国心
・ 尊敬心
・ 心
このフランクフルト学派は戦後、GHQ によって日本を席巻します。
近年公開された米国の史料で、
CIA の前身である OSS は、フランクフルト学派の巣窟であったことがわかっています。
占領政策はコミンテルンの要領とは異なっており、ルカーチの理論に基づいています。
OSS の史料にはマルキストの日本人学者やアジア専門家が多く名を連ねています。
この人たちも GHQ の占領政策にかかわり、
公職追放によって空席となった大学や教育機関、研究機関、行政に潜入していきました。
一ツ橋大学名誉教授だった都留重人氏は有名でしょう。
彼は共産主義者ハーバート・ノーマンの同志です。 憲法作成に関わっています。
東大法学部憲法学者の宮沢俊義氏もフランクフルト学派で
その教えは弟子に受け継がれているでしょう。
民法学者の我妻栄氏もそうです。
「ジェンダー・フリー」、「ゆとり教育」 は、
文部省に潜入したフランクフルト学派のエリート官僚の賜物です。
男女共同参画社会なんていうのも出来ましたね。
男らしさ女らしさを全否定したわけです。
日教組の変態教育も
「古い性道徳からの脱却」 というフランクフルト学派の影響を強く受けています。
「憲法愛国主義」 というのを聞いたことがあるでしょうか。
国家観がなく憲法を最上に頂くものです。
フランクフルト学派第二世代、ハーバマスによるものです。
これに侵されている人の特徴は 「強制」 という言葉に反応することです。
国歌斉唱時の起立も自由意志 と叫びます。
これはハーバマスのコミュニケーション論的理性という
「強制なき合意」、「支配なき融和」 がもとになっています。
フランクフルト学派は日本 (国家) を破壊し、革命を導くというテロ的思想であり、
これが日本の中枢に入り込み、教育やメディアを支配しています。
このイデオロギーの洗礼をまともに浴びたのが団塊の世代です。
現在が最高潮の時期となっており、
現政権 (※これが書かれたのは民主党政権の時です) からも
それと匂う政策の話しが続々と出ていると思います。
参考文献:
『続・日本人が知ってはならない歴史』 若狭和朋著
『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』 中西輝政著
ワック出版 『歴史通』 WILL 10月号別冊
『野坂参三共産政権の誕生』 田中英道
PHP 『現代思想入門』 仲正昌樹 清家竜介 藤本一勇 毛利嘉孝 北田暁大
若狭和朋著
『日本人に知られては困る歴史』
「昭和の大戦と東京裁判の時代」
第2章「アメリカ誤てり」とマッカーサーは泣いた
ナチを逃れてアメリカに亡命した
多数のマルクス主義者たち
(抜粋)
歴史の運命の一変は 1917 年 (大正 6 年) の 『ロシア革命』 以降である。
『ロシア革命』 というのは、
プロレタリアート (労働者階級・無産者階級) 主導の社会主義革命だった
との誤解が世を覆っている。
当時は 「ロシア・ユダヤ・クーデター」 と呼ばれた事件だった。
マルクスがユダヤ人なのは周知のことだが、
レーニン、トロッキー、ジュノビエフ、カメーネフ・・・など
指導者のほとんどはユダヤ人なのである。
先の章でも触れたが、ルーズベルト大統領もユダヤ人だ。
※ カール・マルクス
(Wikipedia )
※ 「ユダヤ人」 とは 「ユダヤ教を信仰する人たち」 という意味で、
民族的には 「セム系イスラエル人」 なのですが
一般的に 「ユダヤ人」 と呼ばれています。
第一次世界大戦の敗戦国ドイツは「社会主義革命」 の危機に陥った。
有名な指導者、ローザ・ルクセンブルグやカール・リープクネヒトたちもユダヤ人である。
敗戦国ドイツはワイマール共和国となるが、
主要な指導者をユダヤ人とする、 「ユダヤ・ドイツ」 と目されていたのだ。
これらへの激烈な反動が 「ナチズム」 だが、
ナチを逃れて多数のマルクス主義者がアメリカに亡命した。
コロンビア大学やハーバード大学を拠点にした 「フランクフルト学派 (シユーレ)」 は、
つとに有名である。
ルーズベルト政権を支えたニューディーラーと呼ばれる一群の人々は
マルクス主義者なのだ。
ルーズベルトもコロンビア大学を出て、ハーバードの大学院を出ている。
ルーズベルト政権の主要なフタッフのうち、200 数 10人、
正規職員以外では 300 人を下らないマルキストが含まれていた。
このなかには当然、ソ連や 「コミンテルン」 の要員が含まれていたことが、
『ビェノナ文書』 等により明らかになっている。
このことは、現在の門内に直結していることなので、
マルクス主義を古臭いと感じる向きは、ちょっと認識を改めていただきたいものだ。
※ コミンテルン (共産主義政党による国際組織)
(Wikipedia )
※ ビェノナ文書 (暗号の解読が進み 1995 年から公開され始めた)
(Wikipedia )
1917 年の 『ロシア革命』 の成功は、
当時の言葉でいえば 『ユダヤ・クーデター』 の成功なのである。
「マルクス主義の勝利」 と錯覚されたにすぎない。
アメリカで 『西洋の死』 (パトリック・J・ブキャナン著、2002 年) が出て衝撃を与えた。
日本では 『病むアメリカ、滅びゆく西洋』 (宮崎哲弥監州訳・成甲書房) として刊行されている。
このフランクフルト学派の理解を抜きには、
いまの日本や世界の病根を理解することはできないだろう。
『ロシア革命』 のあと、『ハンガリー革命』 に敗れたルカーチ は、ソ連に亡命した。
次々に敗北していくヨーロッパの退潮を見て、彼は革命が起らない原因を次のように考えた。
それは人民の頭を縛る文化の力と考えたのである。
彼は著書 『歴史と階級意識』 のなかで、
プロレタリアートだけではない、人間全体の 「自己疎外」 からの解放、
つまり古い価値観の廃絶、それに替わる新たな価値観なしには革命の成就はありえない、
と考えた。
一時勝利したハンガリーの革命政府でルカーチ は
「教育人民委員」 (教育大臣) に就き、自分の理論を実践した。
学校の生徒たちは恋愛の自由や古い性道徳からの脱却を教えられた。
女性は古い性道徳から脱却するように求められた。
疎外からの脱却ということから、あらゆる 「文化」 規範が批判の対象となったのである。
女性の貞操観念などは反革命的と嘲笑された。
キリスト教、教会、家族制度、父権、性的節度、伝統、国家、愛国心、尊敬心・・・
ありとあらゆる徳目や 「価値」 は批判されなければならないとされた。
ハンガリー革命が再び敗北するとルカーチ はワイマール共和国 (ドイツ) に逃れ、
『フランクフルト大学』 に 「マルクス研究所」 を創設した。
1923 年 (大正 12 年) のことである。
※ ルカーチ・ジェルジ
(Wikipedia )
「古い」 マルクス・レーニン主義は自覚しないままに権力奪取に成功してしまったのだ、
とルカーチは考えた。
ルカーチのこの考えには明らかにマックス・ウェーバーの影響がある。
資本主義社会の誕生には、資本主義の精神 (エスト) が産業革命等を指導したからだ、
と彼らは考えたからである。
マックス・ウェーバーもユダヤ人である。
革命意識に鋭く目覚めた一団の 「前衛」 たちが、
文化破壊をロシアで成し遂げ、革命に成功したのであり、
このように人間を疎外している文化を破壊しなければ共産主義には到達できない。
そして、革命の主導者は、疎外された労働者ではなく、知識人でなければならない。
なぜなら、「批判理論」 を駆使し、諸学問を学際的に結合し、
資本主義社会の構造を批判の対象として構造化できるのは、知識人だからである。
インテリゲンチュアこそ物象化の止揚お任務を担う主体なのだ。
このような思想の 「フランクフルト学派」 は、
コミンテルン的な旧式なマルクス・レーニン主義と違って (重なった部分も大きいが)
知識人向きのマルクス主義として大学・メディアの世界に広がっていった。
マックス・ホルトハイマー、ハバーマス、アドルノ、フロム、ライヒ、ベンヤミン、マルクーゼたちが有名だが、
『日本国憲法』 制定工作で名の出るノイマン (Wikipedia ) も、その一人である。
日本人では、あの 「福本イズム」 の福本和夫氏が初期の紹介者だ。
※ ジョン・フォン・ノイマン
(Wikipedia )
※ 『日本国憲法の招待とその問題点』
(http://www.h-ri.org/column/?cate=conf&id=001 )
フランクフルト学派の一派が
戦後の日本を改造した
(抜粋)
さて、マッカーサーである。
彼は総司令部 (GHQ) の最高司令官だが、
部下の多数のニューディーラーたちの跋扈 (ばっこ) と、その正体を知り
衝撃を受けたようだ。
農地改革、財閥解体、そして日本国憲法などはニューディーラーたちの 「遺産」 である。
これを知った時、子供の頃から漠然と感じていた私の疑問が、ハタッ!と鮮明になりました。
資本主義のアメリカが、なにゆえ日本の財閥解体をやったのか。
なにゆえ、農地改革をやったのか・・・
私の生まれ育った村には、三菱岩崎家の広大な領地がありました。
私の父が子どもの頃というので、大正時代の初めの頃ですから、
日本ではまだ車でさえ珍しい時代に、岩崎久弥氏がトラクターで酪農を始めた。
財閥ですから、6キロ先の成田から電話線を引いて、私設派出所も設けたそうです。
その広大な領地が、戦後の財閥解体で取り上げられ、
シベリア抑留帰りの人たちが優先で、民間に 1 反歩 (300坪) 500円とかで払い下げられた。
それ以外にも社寺の領地が取り上げられ、その土地代で暮らしていた社寺は生活に困った。
これは明らかに共産主義のやり方で、資本主義には反します。
なんでそれを、資本主義のアメリカが・・・
安倍政権が教育改革や憲法改正に意欲を見せたが、根は深いのだ。
※ 安倍首相に対する、異常を通り越して不気味で異様なバッシングが想起できますね。
戦前の日本も深い部分には、マルクス主義者の潜伏を抱えていた。
ゾルゲ・尾崎の事件 (Wikipedia ) が有名だが、この事件は露頭部の一部に過ぎない。
ニューディーラーたちの改革によって、
戦後の日本の言語空間はマルクス主義者たちの支配するところとなり、
日本の大学やマスコミ世界の現状は、
戦後日本の戦後利権者の利権構造にほかならないのだ。
日本で有名なフランクフルト学派の人物の名をあげておこう。
都留重人 (つる・しげと) (Wikipedia ) である。
アメリカ共産党のポール・スウィージーとの親交も知られている。
都留の同志がイノマンだ。
ちなみに都留重人氏の岳父は和田小六 (Wikipedia ) であり、
和田氏は東工大の学長にもなるが、彼は木戸幸一内大臣 (Wikipedia ) の実弟である。
昭和天皇のすぐ側までコミンテルンの影が見え隠れしている。
日本の大学の人事に通じている人なら、
巨大な左翼支配の利権構造が直ちに理解できることと思う。
高校教師の世界も同じである。
ほとんどの都道府県で、
教育委員会の最高幹部のなかに 「隠れキリシタン」 ならぬ、隠れマルキストがいる。
現に文部省の最高幹部 (事務次官) には
「カクメイをやるには入るしかない」 と若き日に公言した人物がいた。
彼は今日の 「ゆとり教育」 なる教育破壊の責任者のひとりである。
名など知る人ぞ知る、だ。
彼は文部省 (旧) のキャリアとして入省していた。
※ 彼=後に小泉内閣の文部科学事務次官となった小野元之氏
彼らの生き方のモデルは騙しも可のマルクーゼである。
彼はライヒやフロムを引きながら
父権の確立した家族、つまりは権威主義的家族は全体主義や軍国主義の基盤になるから、
家族ではなく個人の人格を尊重する家庭にならねばならないのだ
と言っている。
そしてくだんの次官は、
「民主教育の理論を体した者こそが、教育界を指導しなければならない」
とルカーチを賞賛していた。
「俺は国家の中枢に入るつもりだ。プロレタリアートなんぞ、いまや幻想だ。
ニ・二六 (事件) で、俺は一個中隊を指揮したかった。
諸君もこれからどんどん国家の中枢に入れよ。
総評 (当時) なんかにいくら説教しても革命は来ない。
中からそして上から知力と権力で革命はやるのだ。
マルクスも 『ドイツ・イデオロギー』 あたりでそう言えばよかったのだ。
マックス・ウェーバーはマルクスの裏を取ったのだ。ルカーチはそれを知ったのだ。
だから潜るさ・・・」
章末を一読して欲しい。 (注 2 )
これは 23 歳当時の会話だった。
彼は文部省に入った。
そして彼は、ジェンダーフリーやゆとり教育の旗手でいる。
同類の一人が外務大臣になった時には、私はさすがにささやかな義憤を感じたものである。
※ 同類の一人=おそらく川口順子氏
(後略)
(注 2 )
西洋社会において・・・
― マルクーゼ流に言うと ― 「すでに確立した制度内に身を置いて働きかけ」 を意味した。
主としてそうした手法 ― 対話というよりむしろ 徐々に侵入・潜入する ― によって、
マルクーゼら急進派の目指すカウンターカルチャーの夢が実現した。
『病むアメリカ・滅びう行く西洋』 パトリック・J・ブキャナン著・ 宮崎哲也監訳・ 成甲書房 124 頁
◆ 意外なところから 「フランクフルト学派」 を理解する (^^;
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-16 )
☆ 片岡義男著 『音楽風景』 より
☆ ワッツの暴動
☆ ブラックパンサー党
◆ 超大国の自殺
★ 国家とは何ぞや?
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-20 )
★ 超大国の自殺 ☆ 概要 (上)
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-20-1 )
★ 超大国の自殺 ☆ 概要 (下)
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-21 )
◆ ここでもう一度、フランクフルト学派 (トロイの木馬革命)
( )
第6章 平等か、自由か?
( 1) 建国の父たちの信じていたもの
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-21-2 )
( 2) アメリカは平等に関心を持っていたか?
( 3) マディソン氏の沈黙
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23 )
( 4) 「われわれは・・・かれらを平等にはあつかえない」
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-1 )
( 5) 平等について――昔と今
1963年 ― 「自由の鐘をならせ」
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-2 )
1965年 ― 「自由だけでは充分ではない」
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-3 )
( 6) 「不平等こそ自然である」
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-4 )
( 7) ドードー
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-5 )
( 8) 試験の点数を平等に
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-6 )
( 9) 試験成績における世界のギャップ
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-7 )
(10) 異端者の火刑
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-23-8 )
(11) 政治的兵器としての平等
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2015-12-24 )
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◆ 超大国の自殺 (番外) ここでもう一度、フランクフルト学派 (トロイの木馬革命)
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