「私は日本という女性と結婚」
ドナルド・キーン氏、永住へ帰化手続き
2011.04.17
(http://sankei.jp.msn.com/life/news/110417/art11041711580005-n1.htm )
日本氏名はカタカナで〈キーン ドナルド〉
雅号は〈鬼 怒鳴門〉(鬼怒川と鳴門からとったそうだ)
2012年10月、東京の自宅にて
(Wikipedia )
日本文学研究で知られる米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさん(88)が、日本に永住する意思を固め、日本に帰化する手続きを始めたことが15日分かった。
関係者が明らかにした。関係者は
「東日本大震災で大変心を痛め、被災者との連帯を示すために永住への思いが固くなったようだ」
と話している。
キーンさんは1922年、ニューヨーク生まれ。
学生時代に『源氏物語』の英訳を読み、日本文化に興味を抱いた。
日米開戦後は海軍情報士官として、玉砕した日本兵の遺書を翻訳したり捕虜を尋問。
復員後、英ケンブリッジ大、米コロンビア大、京都大で日本文学を学んだ。
『日本文学の歴史』『百代の過客』『明治天皇』などの著作で知られる。
三島由紀夫とは京大留学中の54(昭和29)年に知り合って以来の友人で、三島作品の翻訳も行った。
2008(平成20)年に文化勲章を受章した。
松尾芭蕉の『おくのほそ道』をたどる旅をし、英訳も出版。
東北大(仙台市)で半年間、講義したこともある。
それだけに、被災地の状況を心配している。
平泉の中尊寺は難を逃れたが、何度も訪れた松島や多賀城など芭蕉ゆかりの地は大きな打撃を受けた…。
キーンさんはこれまで1年の半分ほどを東京都北区の自宅で過ごしてきたが、26日にコロンビア大で最終講義を迎えることもあり、日本に永住することを決めた。
周囲に「日本が大好きだから」などと説明しているという。
法務省は15日、震災直後の3月12日から4月8日までの4週間に日本から出国した外国人は延べ53万1000人で、このうち発生後1週間では24万4000人だったと発表した。
震災発生前の1週間は14万人だった。
震災と福島第1原発事故を受けて、各国が一時的な出国検討を勧告したり、被災地からの帰国支援を実施したことが影響した。
NHKのインタビューに応じたキーンさんは
「日本は危ないからと、(外資系の)会社が日本にいる社員を呼び戻したり、野球の外国人選手が辞めたりしているが、そういうときに、私の日本に対する信念を見せるのは意味がある」
と語った。
「私は自分の感謝のしるしとして、日本の国籍をいただきたいと思う」とし、夏までに日本国籍を取得する考えだ。
独身を通してきたキーンさんは
「私は『日本』という女性と結婚した。日本人は大変優秀な国民だ。現在は一瞬打撃を受けたが、未来は以前よりも立派になると私は信じる」
と、新たな祖国になる日本の復活を信じている。
国境超える「物語」の夢見続けたい
村上春樹さんが国際交流基金賞
2012.10.09
(http://sankei.jp.msn.com/life/news/121009/art12100922430012-n1.htm )
欠席した村上春樹に代わって出版社の担当者がコメントを代読。
右端に座っておられるのはドナルド・キーンさんみたいですよね?
学術や芸術などの文化活動を通じて、日本と海外の交流に貢献した個人や団体に贈られる『国際交流基金賞』(国際交流基金主催)の授賞式が9日、東京都港区の六本木ヒルズで開かれ、受賞した作家の村上春樹さん(63)(註:の代理)がコメントを発表した。
村上さん(の代理)は、
「物語の目的とは、今ここにある現実とは離れたところにある現実から物事を運んできて、それによって、今ここにある現実をよりリアルに、より鮮やかに再現することにある」
とし、物語の国を超えた共通性に言及。
地理的な国境が時に政治問題を引き起こすことに触れつつ、文化的な国境については、
「言葉が違い生活様式が異なっても、物語という心のあり方を等価交換的に共有することができる。僕は翻訳をし、翻訳されることを通じて、その夢を見続けたい」
と述べた。
コメントは、欠席した村上さんに代わり、出版社の担当者が代読。
村上さん(の代理)は、
「僕自身が翻訳の仕事を熱意を持って続けてきたこともあり、それといわば交換のような形で自分の作品が外国に受け入れられることは、僕にとって何よりも喜ばしいこと」
と海外に広がる読者に感謝した(と、代読)。
村上さんは、作品が翻訳されて海外でも多くの読者を獲得し、(いわゆるNYタイムズとかハーバード大とか共産主義者や共産圏国家を中心とした)世界で、日本や日本の文化(註:なんか歪められてそうで心配な文化だ)に対する関心を集めていることなどが評価された。
同賞は今回で40周年を迎えた。
授賞式では昭和58年度に受賞した米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさん(90)が記念のスピーチを行い、東日本大震災後の日本移住について、
「今こそ日本人とともに居たいと思った。個人的な決断であろうと、何とか日本人に勇気を与えたいと思った」
と振り返った。
受賞はほかに、フランス国立東洋言語文化大の日本語・日本文化学部と大学院、非営利団体「米日カウンシル」のアイリーン・ヒラノ・イノウエ代表(64)。
授賞式には皇太子さまが出席された。
言いたいことが一杯ある気がするけど、3分後くらいに明日になるから、止めとくwww
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(1649) いろいろと考えさせられるなあ・・・(^^; ②この対比が面白い
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