世界の原発と地震リスク
ロ シ ア
2011.03.31
(http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011033004 )
ロシアの年間原子力発電量:
1549億キロワット時
ロシアの原発マップ
(Wikipedia )
極寒のシベリアで温暖な気候を好むキュウリが元気に育っている。
ロシア最東端のビリビノ原子力発電所が供給する熱エネルギーのお陰で、温室の中は別世界だ。
同発電所は極東のチュクチ自治管区内、北極圏の境界をさらに約160キロ北上したビリビノ町にある。
ロシアは日本とまったく逆の理由で原子力の利用拡大を目指している。
広大な領土には世界最大の埋蔵量を誇る天然ガスなど化石資源が豊富にあり、政府は資源輸出を拡大する政策を推進する。
国内では政府の手厚い補助金を元に天然ガスから原子力への転換を図り、天然ガスは海外に輸出して外貨を稼ごうという目論見だ。
現在は10の原発、計32基で電力総需要の16%を供給しているが、2030年までに25%に増やす計画だ。
極東のビリビノにある4基の小型原子炉を除けば、ロシアの原発はすべてウラル山脈以西にある。
人口密集地に近いが、地震の危険性は少ない地域だ。
だが、地震の最多発地域である極東のカムチャツカ半島で
原発の新設が進んでいる。
世界初の民間“水上原子力発電所”、
「アカデミック・ロモノソフ号(Akademik Lomonosov)」だ。
完成予定は2013年で、
ロシア海軍太平洋艦隊の原子力潜水艦基地である
閉鎖都市ヴィリュチンスク沿岸に停泊する
(都市名は近くのヴィリュチンスキー火山に由来している)。
数隻の建造計画が進行中の浮かぶ発電所は、
北極圏の辺境を航行して
石油・天然ガス採掘事業への電力供給を目指している。
(http://www.msnbc.msn.com/id/13316942/ )
アカデミック・ロモノソフ号のイメージだそうです。
すでにメドベージェフ首相が乗って、原子力潜水艦を眺めている写真がありましたが
とってもちっこいので、このイメージ・イラストにしました。
こうなるともう、
東日本大震災の時のような津波は分かりませんが、ちょっとやそっとの地震はOKです。
ただ、万が一、事故の時は、放射能が海に直接、垂れ流しになりますから、
いくら日本で脱原発をやっても、意味ないですねぇ・・・
下の地図に赤い印をつけたあたりが
〈原子力潜水艦基地の閉鎖都市ヴィリュチンスク〉です。
というか、日本のこんな近くに、ロシアの原子力潜水艦基地があるほうが
原発なんかより、よっぽど恐くないですか
地殻を構成するプレート群
色分けされた領域が一枚のプレートである。例えば太平洋プレートは肌色で示されている。
(Wikipedia )
地震の分布図
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(1637) ロシアは、世界初の“水上に浮かぶ原子力発電所”<世界の原発と地震リスク>
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