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(1591) 【東を向くロシア プーチンの思惑】(2)「中国村」の資源供給地に落ちた

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                            ロシアの〔ロ〕の下あたりのお話です。




【東を向くロシア プーチンの思惑】
(2)「中国村」の資源供給地に落ちた
2012.08.17

(http://sankei.jp.msn.com/world/news/120817/erp12081716000003-n1.htm)



色鮮やかなネオンに浮かび上がる高層ビル群観覧車

中国黒竜江省の街、黒河夜景だ。

幅1キロ足らずアムール川(中国名・黒竜江)を隔てた
ロシア極東アムール州ブラゴベシチェンスクで周囲を見渡すと、
古い低層アパートの明かり細々と漏れてくるだけだった。


桟橋から頻繁に出ている小さなフェリー約15分

短期滞在ならロシア人ビザ(査証)なしで簡単に往来できる。

黒河の港から近い商業施設では
雑貨や衣類、電気製品などの品々が軒先に並び、
中国人は商魂たくましくロシア語で値段交渉をしていた。


「洋服や靴など日用品中国の方がはるかに安く種類も豊富
皆、買い物保養のために頻繁に行き交っている
とブラゴベシチェンスクのロシア人教師、イワノワさん(57)は話す。

中国側で買い込んだ商品をロシア側でさばく「担ぎ屋交易」も盛んで、
黒河から戻るフェリーには
大きな袋や段ボールをいくつも持ち込むロシア人が目立った。


極東の一部では
ソ連崩壊後の1990年代、中国人の大量流入を警戒する“黄禍論”が声高に叫ばれた。

が、今や中国なしに人々の生活は成り立たない。



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中国黒竜江省・黒河でショッピングを楽しむロシア人ら(遠藤良介撮影)



          ■  ■

ブラゴベシチェンスク黒河は、
帝政ロシアと清朝の時代からの複雑な中露関係史体現している。

第二次世界大戦後の短い友好期を経て、60年代には中ソ対立の最前線となる。

商業関係は断絶して軍備が増強され、
ブラゴベシチェンスクは外国人が立ち入りできない「閉鎖都市」となった。


中ソの武力衝突としては
1969年のダマンスキー島(珍宝島)事件が知られているが、
ブラゴベシチェンスクと黒河の一帯でも流血事件はあったという。


両市再び交易拠点として再生するのは、
ゴルバチョフ共産党書記長が登場し、
中国西側諸国との関係改善に乗り出したソ連末期のことだ。

2008年までには中露国境の画定問題もすべて決着し、
両岸現在、安定した関係にある。


しかし、ソ連崩壊後の20年間は、
社会主義の兄貴分だったロシア
中国の弟分へと転落する過程でもあった。

ブラゴベシチェンスクの市民は1990年代以降、
「かつては村のようだった」という黒河の
急速な発展を目の当たりにしてきた。


          ■  ■

90年代初頭のロシアはさまざまな工業製品中国に輸出していた。
しかし、近年
ロシア資源原料ばかりを輸出し、
中国から付加価値の高い製品が入ってくる構図だ。
中国はロシアの貿易相手として首位だが、貿易の内容という点では望ましくない」


こう指摘するアムール国立大のティモフェーエフ准教授(46)は、
アムール州中国に石油や石炭、木材などを供給する際の“積み替え地”と化した
州内でせめて一次的な加工だけでもできるようにすべきだ」
と、日本など外資の誘致に期待を寄せる。


ロシア極東連邦管区人口がわずか628万人なのに対し、
面積が7分の1中国東北3省には1億人以上がひしめく。

モスクワ中国の「人口膨張圧」潜在的脅威と認識しており、
中国の単なる資源供給地に成り下がったことにも危機感を募らせる。

プーチン政権極東開発急ぐのも、中国に対する根深い警戒心があるからだ。


アムール州には極東の水力発電能力の3分の2が集中しており、
2009年には中国への電力輸出も始まった。

黒河の夜を彩るネオンともしているのも、実はロシアなのだ。(遠藤良介)



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ロシア極東ブラゴベシチェンスクのアムール川岸から
黒河の高層ビル群を眺める人々(遠藤良介撮影)








ロシア極東連邦管区人口がわずか628万人なのに対し、
面積が7分の1中国東北3省には1億人以上がひしめく。

モスクワ中国の「人口膨張圧」潜在的脅威と認識しており、
中国の単なる資源供給地に成り下がったことにも危機感を募らせる。

プーチン政権極東開発急ぐのも、中国に対する根深い警戒心があるからだ。

          ◇

きついですねぇ、これ、そっくりそのまま日本にも当てはまりますけど
日本政府は、プーチンのような潜在的脅威と認識を持っているでしょうか?
はたまた、中国に対する根深い警戒心があるでしょうか?


上の写真で分かるように、泳いでも渡れるような川向こうが、外国。
確かに日常では仲良く交流してはいても、
“私の家”の中には入れないわよ。ビシ!!
というものを、国家の首長たるものはしっかりと持っているようで・・・


“仲良くする”というのと、
“一緒に暮らす”というのとでは、
意味合いがまるで違うことを分かっていない人たちが増えました。
“恋愛”と“結婚”とが別物であるのが分からないのと同じで(^^;

そういえば“恋”と“愛”も違うんですよね?
短絡的に言えば、恋は「下に心」で、愛は「上に心」ですw



  
  
  


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