北朝鮮の朝鮮中央放送などは16日の正午の定時ニュースで、4月15日の金日成生誕100年にあわせ、12日から16日の間に、実用衛星「光明星」を打ち上げると予告した。
北朝鮮、空対艦ミサイル発射訓練か
「テポドン2号」のエンジン燃焼実験も
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111116/kor11111612010003-n1.htm
韓国の聯合ニュースは16日、北朝鮮が10月と11月初めの2回、黄海上空で、旧ソ連製爆撃機イリューシン28から、空対艦ミサイルの発射訓練を実施した、と伝えた。韓国政府筋の情報としている。
発射されたのは、北朝鮮が北方限界線(NLL)のすぐ北側の海岸に配備している、短距離地対艦ミサイル「スティックス」(推定射程距離40キロ超)の、改良型という。
航空機からの対艦ミサイル訓練の例は少なく、韓国軍当局は、「NLLの南側ぎりぎりで作戦行動する韓国軍に対する脅威となる」と指摘。
聯合ニュースは、韓国軍が北朝鮮による対艦挑発を警戒し、地上と洋上からの対空防御態勢を強化した、と伝えている。
一方、韓国のMBC放送は同日のニュースで、北朝鮮が日本海側の咸鏡北道舞水端里で先月末、長距離弾道ミサイル「テポドン2」用とみられるロケットエンジンの、燃焼実験をした、と報じた。
金正日総書記死去
イランも哀悼の意
2011年12月20日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111220/mds11122000380000-n1.htm
イラン国会のラリジャニ議長は19日、北朝鮮の金正日総書記が死去したことについて、哀悼の意を表する手紙を送った。イラン学生通信が伝えた。
イランは、北朝鮮から核やミサイルの開発で支援を受けていたとされており、総書記の死去は、イランの核開発にも影響を与える可能性がある。
戦闘機60機で臨戦態勢
米韓軍が異例の戦力誇示
2012年03月06日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120306/kor12030600010000-n1.htm
米韓両軍が、平時では異例の、重武装戦闘機60機による対北臨戦態勢を公開し、関心を集めている。
北朝鮮では、新指導者、金正恩最高司令官の軍視察が相次ぐなど、“軍事一辺倒”ぶりが目立つ。韓国哨戒艦撃沈事件2周年を前に、北朝鮮の新たな軍事挑発に備える戦力誇示だ。
公開されたのは4日、西海岸の群山基地で行われた米韓両軍機による、有事の際の最大武装出撃訓練。
双方から60機に上るF16戦闘機が、ミサイルや爆弾など、最大限の装備を搭載し、滑走路に勢ぞろいした。平時でのこれほど大量の戦闘機による出撃訓練は例がない。
群山など西海岸の空軍基地は、有事の対北即応戦力といわれる。
韓国では、一昨年11月の北朝鮮による延坪島砲撃事件の際、反撃に手間取ったことから、空軍機による“即時報復”が教訓として叫ばれてきた。
米韓両軍が射撃訓練
「米韓軍の連携、北に見せる」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120315/kor12031521230004-n1.htm
報道陣に公開された米韓合同砲兵訓練
韓国軍は15日、北朝鮮との軍事境界線に近い京畿道抱川市で、米軍と合同の射撃訓練を実施、報道陣に公開した。
現在、韓国各地で実施中の合同機動訓練、「フォールイーグル」の一環だが、米軍側は、在韓部隊ではなく、訓練のためユタ州から部隊を派遣。韓国に対する非難をエスカレートさせる北朝鮮に、両軍の作戦遂行時の一体感を見せつけた。
射撃訓練は山間部にある在韓米軍訓練場で、両軍から約260人が参加。射撃地点から山や道路を挟んで約6キロ離れた米軍基地内の標的を精密射撃した。
発射合図の赤い旗が振られると、全身を揺るがすズドーンという轟音(ごうおん)が響き、黄色い閃光(せんこう)と白煙の中から撃ち出された砲弾は、一瞬で黒い豆粒のようになって空に消える。
対韓非難を続ける北朝鮮では、15日にも、金正恩氏が、朝鮮人民軍の陸海空軍合同演習を視察、
「敵が少しでも動けば正義の銃で無慈悲に撃滅しなければならない」
と指示したと伝えられるなど、強硬姿勢を強める。
韓国側指揮官のキム・ギョンス第628砲兵大隊長は
「(朝鮮半島有事に)米韓軍がいつでも同時に動けることを、北朝鮮に見せつけ、平和を守るための訓練だ」
と話した。
北朝鮮
「地球観測衛星」の打ち上げ予告
長距離弾道ミサイルか
2012年03月16日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120316/kor12031612400001-n1.htm>
米シンクタンク「グローバル・セキュリティー」が
2009年6月4日に公開した、
北朝鮮・東倉里にあるミサイル発射施設の衛星写真
放送は衛星について、「地球観測衛星」で平安北道鉄山郡の西海衛星発射場から発射としている。
北朝鮮は
1998年8月のミサイル発射を「光明星1号」と称し、
2009年4月のミサイル発射を「光明星2号」として、
打ち上げを予告した。
だが、
事実上「衛星」は長距離弾道ミサイルで、
1998年がテポドン1号、
2009年はテポドン2号の改良型
とみられている。
北朝鮮の打ち上げ「予告」
警察庁が対策室
2012年03月16日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120316/kor12031621180005-n1.htm
北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会が、4月12日から16日の間に「衛星」を打ち上げると予告したことを受け、警察庁は、16日、外事課長を長とする「警察庁対策室」を設置し、即応体制を整えた。
外務、防衛の両省や、内閣情報調査室など、国内の関係機関のほか、国外の情報機関などとも緊密に連携を取りながら、情報収集を進めていく。
北朝鮮「打ち上げ」予告
野田首相
「安保理決議違反」
2012年03月16日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120316/plc12031623040021-n1.htm
北朝鮮の「衛星」打ち上げ発表について、野田佳彦首相は16日、ラオスのトンシン首相との会談で、
「発射は明確な国連安全保障理事会決議違反だ。関係国と連携しながら強く自制を求めていく」
と述べた。
防衛省・自衛隊は警戒・監視態勢を強化する方針だ。
玄葉光一郎外相は、外交圧力に加え、発射基地の衛星画像など情報収集でも米韓両国と協力していく考えを示した。
衛星打ち上げを予告した朝鮮中央放送などの正午の定時ニュースを受け、政府は、午後0時35分、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。
センターに
米村敏朗内閣危機管理監と
外務・防衛など関係省庁の局長級
が集まった。
田中直紀防衛相は衆院安全保障委員会で
「情報収集と警戒監視に万全を期すよう指示した」
と述べた。
これを受け、防衛省では同日夕、
内局(背広組)と
自衛隊(制服組)を交えた
緊急幹部会議を開いた。
当面は海上自衛隊のEP3など、電子偵察機による情報収集を強化することを確認した。
発射が確実となれば、
海自と航空自衛隊の
ミサイル防衛(MD)システムで迎撃態勢を敷くことの
検討にも入る。
海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載イージス艦を
周辺海域に配置し、
予測飛行ルートに近い重要防護拠点には
地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開させることになる。
政府の分析では、
北朝鮮がこのタイミングで衛星を打ち上げる
軍事的な理由は2つある。
(1)9日まで行われた米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」への反発をアピール
(2)平安北道・東倉里にあるミサイル発射基地を初めて実戦運用
という狙いだ。
2009年の長距離弾道ミサイル発射などでは
日本海側の咸鏡北道・舞水端里の基地を使い、
ハワイに向け発射し、
日本の東北上空を通過させたが、
今回は
東倉里から南に打ち上げる予定。
飛行ルートは
まず韓国領空をかすめ、
九州の南を通り、
グアムとフィリピンの間の海域に到達するよう発射するとみられ、
日米韓をそろって牽制(けんせい)する意味合いが強いという。
2011年11月16日
2012年03月15日