ウラン第2濃縮施設
稼働順調か
イラン
2012年02月07日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120207/mds12020710590004-n1.htm
ロイター通信は6日、外交筋の話として、イランが中部フォルドゥの地下にある同国第2のウラン濃縮施設に、濃縮ウランを製造する複数の遠心分離機を設置し、順調に稼働させているもようだと報じた。
イランは1月、同施設を稼働させたと表明、濃縮度約20%のウラン製造を始めたことが判明した。
20%の濃縮に成功すれば、核兵器級の90%の濃縮は技術的に容易とされる。
イランは中部ナタンズの別の核施設でも濃縮度約20%のウラン製造を大規模に進めている。
イランに対しては核兵器開発疑惑も深まっており、国際原子力機関(IAEA)は今月後半、高官級調査団を同国に再派遣する。
フォルドゥの施設の状況や調査団の調査結果は、IAEAが今月末にもまとめる報告書に掲載される見通し。
イラン核協議
早期再開を
ロシア外務次官
2012年03月06日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120306/mds12030622220005-n1.htm
ロシアのリャプコフ外務次官は6日の記者会見で、
イランの核開発問題をめぐり、
国連安全保障理事会の5常任理事国に
ドイツを加えた6カ国と、
イランとの
協議の早期再開を求めた。インタファクス通信などが伝えた。
次官は、
イランとの友好関係を維持したいとする一方、
「イランの核開発計画について
ロシアは国際社会と懸念を共有している」
と強調。
「これほどデリケートな問題で、1年以上も協議が中断するのは全く受け入れがたい」
と述べた。
イランと6カ国の協議は、
昨年1月のトルコでの協議が物別れに終わって以降、暗礁に乗り上げた。
イランは先月、再開に応じる用意があると表明、
クリントン米国務長官らも再開に前向きの姿勢を示した。
イラン核疑惑で
証拠隠滅か
高性能爆薬実験の疑い
2012年03月07日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120307/mds12030709300001-n1.htm
欧米外交筋は6日、イランが核兵器に用いられる高性能爆薬の実験を行った疑いがある首都テヘラン郊外のパルチン軍事施設で、実験の証拠隠滅など、核兵器開発の意図を隠す作業が行われている可能性があると述べた。
同施設はイランの核兵器開発疑惑解明の鍵となる場所だが、イランは1月と2月に同国を訪れた国際原子力機関(IAEA)高官級調査団の立ち入りを拒否した。
実験の証拠隠滅が事実とすれば、イランの核兵器開発疑惑が一層深まることになる。
欧米外交筋は6日、パルチン軍事施設で
「イランが現在、何らかの作業を進めているのは確実だ。証拠隠滅の可能性が考えられる」
と話した。
IAEAの天野之弥事務局長は5日、
同施設で「何らかの活動が行われている兆候がある」
と指摘し、早期に現地を訪れたいとした。
鳩山、菅氏の処遇に
「何かの悪い冗談
かと思った」
自民党・山本一太議員
2012年03月12日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120312/plc12031220590008-n1.htm
自民党の山本一太前参院政審会長は12日の
参院予算委員会で、民主党が
鳩山由紀夫元首相と菅直人前首相を
それぞれ外交、新エネルギー政策の
党最高顧問に処遇したことについて
「鳩山氏は日米関係をガタガタにした張本人。
菅氏は福島第1原発事故を深刻化させた中心人物だ。
何か悪い冗談かと思った」
と批判。
野田佳彦首相に
「今からでも撤回する考えはないか」
と迫った。
首相は
「鳩山氏には党外交という側面もある。
菅氏には厳しい評価もあったが、
東電が撤退しようとしたのを阻み、
統合本部を作ったなど一定の評価もあった」
と2人を擁護したが、
第1委員会室には失笑が漏れた。
イランを
国際送金システムから
排除へ
2012年03月16日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120316/mds12031601090000-n1.htm
国際的な送金システムの
運営組織「国際銀行間通信協会」(SWIFT、本部ベルギー)は15日、
イランの金融機関を、17日午後から
資金決済のネットワークから排除する
との声明を発表した。
核兵器開発疑惑が強まるイランへ圧力をかける米欧の要請を受けた対応。
イランの主要金融機関は
資産凍結などの経済制裁を受けているが、
今回の措置で
国外から送金を受けることが大きく制限され、
同国経済に一層の打撃となる。
輿石、鳩山両氏が
別々に習氏と会談
2012年03月22日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120322/stt12032221060013-n1.htm
民主党は22日、
中国を訪問する輿石東幹事長が
23日午後に北京で習近平国家副主席と会談すると発表した。
習氏は次期国家主席への就任が確実視されている。
鳩山由紀夫元首相も
輿石氏らとは別に23~25日の日程で中国を訪問し、
習氏と会談する方向で調整している。
鳩山氏は
小沢一郎元代表の親書を預かっており、
習氏を通じて胡錦濤国家主席に渡す予定だ。
イランの貨物航空を制裁
米財務省
武器密輸に関与
2012年03月28日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120328/amr12032810150005-n1.htm
米財務省は27日、
シリアやアフリカへの武器密輸に関与したとして、
イランの貨物航空会社「ヤス・エアー」を制裁対象に指定した
と発表した。
同社が自動車部品と偽って、
ライフル銃や銃弾などをシリアに搬送しようとしたのを
トルコの検査官が発見したとしており、
コーエン財務次官(テロ・金融犯罪担当)は声明で、
「イランが中東に及ぼす悪影響をまたしてもあぶり出したものだ」
と強調した。
イランの4企業など制裁
米財務省
核開発への関与理由に
2012年03月29日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120329/amr12032910360003-n1.htm
米財務省は28日、
核開発などに関わったとして、
イランの4企業と国営船会社の関係者を
経済制裁対象に指定したと発表した。
米国内の資産凍結や
米企業との取引が禁止されるのは、
イラン指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊が所有する
建設会社「ハタム・アンビヤ」の子会社や、
国営船会社「イラン・シッピング・ライン(IRISL)」の系列会社。
米財務省はすでに、
ミサイル開発などに関与したとして、
革命防衛隊とIRISLに制裁を科している。
イラン原油輸入国制裁
発動を承認
2012年03月31日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120331/amr12033108560003-n1.htm
オバマ米大統領は30日、
核開発を進めるイランへの経済制裁をめぐり、
イラン中央銀行と取引する
各国金融機関などに対する制裁の発動を
承認した。
イランからの原油輸入の大幅削減を決めた
日本や欧州連合(EU)などを除き、
6月28日から実際に制裁が科される見通しだ。
オバマ政権は、
核開発を続けるイランの収入源を断つため、
イラン産原油を輸入する各国の金融機関の取引を制限する
イラン制裁法を、昨年末に制定。
制裁が、
世界経済や原油市場に与える影響を精査した結果、
イランからの石油製品の購入が大幅に削減されても、
「イラン以外にも十分な原油供給源がある」と判断し、
制裁の発動に踏み切る環境が整ったとしている。
日本やEUなど11カ国は、
イラン産原油の輸入量を大幅に削減したとして、
制裁対象から除外されることが決まっているが、
中国やインドなど12カ国は、
今後3カ月間で、
イラン産原油の大幅削減を行わない限り、
制裁が発動される。
ただ、
中国とインドは
「特定の国内法に従う義務はない」
と反発しており、
米国との駆け引きが激化する懸念も出ている。
鳩山氏のイラン訪問
中止要請へ
自民党・山本一太議員
「羽交い締めにしてでも…」
2012年04月05日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120405/plc12040511340010-n1.htm
野田佳彦首相は5日午前の参院予算委員会で、鳩山由紀夫元首相が6日からイランを訪問し、アフマディネジャド大統領との会談を予定していることについて、「国際協調の立場と整合的でなくてはいけない」と懸念を示した。
首相は、「訪問は政府、民主党の要請ではない」と述べ、鳩山氏個人の活動であると強調。
その上で、「本人から直接話を聞くなど、意思疎通をはかる」とも語り、5日にも鳩山氏と接触して訪問中止を求める可能性に言及した。
玄葉光一郎外相は、鳩山氏の訪問中止を求めた自民党の山本一太氏の質問に対し、「そういう思いもなくもない。働き掛けを全くしていないわけではない」と述べた。
さらに、「あたかも政府の代表であるかのように行って、政府の方針と違う立場で臨む二元外交にならないよう、慎重な対応を促したい」と語り、政府に事前の説明や相談がなかった鳩山氏に不快感を示した。
鳩山氏は9日まで訪問予定。
米軍普天間飛行場の移設問題で迷走した鳩山氏が、元首相として外交に携わることには、党内外から批判が出ている。
山本氏は、「絶対ろくなことにならない。日本の国益のために、羽交い締めにしてでもやめさせてほしい」と訴えた。
核兵器放棄なら民生利用は容認
米大統領がハメネイ師に伝達か
201204月07日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120407/amr12040717440004-n1.htm
米紙ワシントン・ポストは、オバマ米大統領がイランの最高指導者ハメネイ師に対し、核兵器を開発しないことを証明すれば、民生利用の核開発を認めるとのメッセージを送ったと報じた。
3月末にイランを訪問したトルコのエルドアン首相を通じて伝達されたという。
今月中旬には、国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの核協議が開催される見通しで、オバマ大統領は従来の米国の立場を強調し、イランに真剣な姿勢で対話の席に就くよう迫った形だ。
ポスト紙の記事は、安全保障問題などで著名なデビッド・イグネイシャス氏が執筆。
オバマ大統領が3月25日、核安全保障サミットで訪韓した際、エルドアン首相と会談してメッセージを託したという。
大統領は核問題を外交的に解決するために「残された時間は少ない」と述べ、イランは今回の対話を最大限に活用する必要があると指摘。ただ、民生利用目的ならイラン国内でのウラン濃縮を認めるかについては言及しなかったという。
米国は、イランの核兵器保有が中東での核開発競争を誘発する懸念から「容認できない」(オバマ大統領)との立場だが、原子力発電などの平和利用には反対していない。
しかし、イランは「医療用」として濃縮度20%のウラン製造に着手。この技術が確立できれば、核兵器転用可能な濃縮度90%以上のウラン製造は比較的短期に可能とされ、イスラエルによる核施設攻撃が取り沙汰される事態に陥っている。
ハメネイ師は今年2月の演説で「イランは核兵器を求めていない」と強調しており、オバマ大統領のメッセージには、検証可能な形で核兵器開発の放棄を迫る狙いが込められている。
「核兵器のない世界へ、ともに努力を」
鳩山氏がイラン大統領に
2012年04月08日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120408/plc12040809260004-n1.htm>
イランを訪問している
民主党の鳩山由紀夫元首相は8日午後、
イランのアハマディネジャド大統領と会談した。
国営通信によると、
鳩山氏は
「信頼関係の構築、国際的な法や規制を順守することは極めて重要だ」
と指摘、
「核兵器のない世界を実現するため、ともに努力すべきだ」
と述べた。
アハマディネジャド氏は
「イランは核兵器に完全に反対の立場」
「核兵器のない世界を築くために努力することは必要不可欠だ」
などと強調。
13日に再開される
国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国との協議で
「現実的な提案をする」
と話した。
これに先立ち、鳩山氏は7日午後にイランのサレヒ外相と会談。
サレヒ氏は、
イランの核開発は平和利用が目的であり、
その権利を放棄することは決してない
と述べた。
イラン核協議
トルコで13日に
1年3カ月ぶり
2012年04月08日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120408/mds12040820420005-n1.htm
イランの国営プレスTVは8日、
イランの核問題をめぐる
国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国との協議が、
13、14両日に
トルコのイスタンブールで開催されることに決まったと伝えた。
最高安全保障委員会当局者の話として報じた。
核協議は昨年1月以来約1年3カ月ぶりで、
欧米がイランの原油輸出などへの制裁を強化してからは初めて。
米大統領