シリア反体制派支援を
ザワヒリ容疑者が声明
2012年02月12日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120212/mds12021219470005-n1.htm
米国のテロ組織監視団体『SITE』は12日、国際テロ組織アルカーイダ指導者ザワヒリ容疑者が、インターネット上のイスラム過激派のサイトに、アサド政権が武力弾圧を続けるシリアの、反体制派を支援するよう呼び掛ける声明を出したと公表した。
ザワヒリ容疑者は、シリアの隣国トルコやイラクなどのイスラム教徒に、「シリアの同胞」への支援を要請。
約11カ月にわたる反体制デモと弾圧の騒乱の中、イラクのアルカーイダ系勢力が侵入、シリア国内で活動している可能性も指摘されており、過激派が多数侵入すれば、混乱に拍車を掛ける恐れがある。
ザワヒリ容疑者は、2011年5月、前指導者のウサマ・ビンラーディン容疑者がパキスタン国内で米軍に殺害されたことを受け、後継の指導者になった。
声明を出したことが明らかになった
国際テロ組織アルカイダ指導者ザワヒリ容疑者の
ビデオ映像
アラブ連盟
シリア反体制派に支援開始
安保理に合同平和維持部隊を提案
2012年02月13日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120213/mds12021310210002-n1.htm
バッシャール・アサド政権による市民弾圧が続くシリア問題で、アラブ連盟は12日、エジプトの首都カイロで外相級会合を開き、アサド政権の打倒を目指す反体制派に、「あらゆる政治的・物質的な支援」を開始すると決めた。
離反兵らで作る反体制派武装組織『自由シリア軍』への武器供与を含む可能性がある。
また連盟は、国連安全保障理事会に対し、シリアに合同で平和維持部隊を派遣するよう求める決議を採択した。
シリア問題では、対シリア強硬派のカタールやサウジアラビアなど湾岸アラブ諸国が、近く、在外反体制派組織『シリア国民評議会(SNC)』をシリアの「正統な代表」として承認するとの観測が強まっている。
今回の支援開始決定は、それに向けた地ならしといえ、アサド政権がいっそう追い詰められるのは必至だ。
ただ、合同平和維持部隊の派遣案については、安保理常任理事国の中の、アサド政権との関係を重視するロシアや中国が、国際社会の介入に反対の立場を貫いていることから、実際に安保理に提起されても、議論が紛糾することが予想される。
シリアのアハマド・ユースフ駐エジプト大使は同日、アラブ連盟は「ヒステリー状態にある」と非難、合同平和維持部隊の受け入れを「断固拒否する」と述べた。
またこの日の会合では、シリアの治安情勢悪化を理由に凍結されていた、連盟の監視団任務を、正式に終了させることも決定した。
アラブ連盟は1月、カタールやサウジ主導で、アサド大統領からシャラ副大統領への権限移譲を軸とする、事態収拾案を提示した。
しかしアサド政権側はこれを拒否し、今月3日以降は、『自由シリア軍』が拠点化しつつあった西部ホムスへの攻撃を強化、市民500人以上を殺害したとみられている。
カイロで開かれたアラブ連盟の会合に出席する
アラビ事務局長(左)とカタールのハマド首相兼外相(右)
友人会合 武器供与是か非か
反体制派支援で温度差露呈
2012年02月25日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120225/mds12022519120007-n1.htm
『シリアの友人』会合では、反体制派組織『シリア国民評議会(SNC)』や、その後ろ盾ともいえるサウジアラビアなどが、武器供与を含む反体制派への軍事支援を求めた。
だが、米欧側は慎重姿勢を崩さなかったことから、合意内容には盛り込まれず、反体制派支援のあり方をめぐる、有志国間の温度差が浮き彫りとなった。
「武器供与は素晴らしいアイデアだと思う」
サウジのサウド外相は24日、会合に並行して行われたクリントン米国務長官との会談でこう述べ、事態打開には、アサド政権への武装闘争を展開する離反兵らの武装組織、『自由シリア軍』への、軍事支援が必要だと強調。
会合での演説でも、人道支援に重点を置く今回の合意内容は「不十分だ」と不満を表明した。
サウジは昨年後半以降、カタールとともにアラブ連盟内で対シリア強硬論を主導。
両国の支援者らが早い段階から、ひそかに資金や通信手段などを、『SNC』や『自由シリア軍』に提供してきたとみられている。
これに対し米欧側は、反体制派への軍事的支援は内戦の泥沼化を招き、周辺国への波及など、地域の不安定化につながると懸念する。
供与した武器がブラックマーケットに横流しされ、隣国イラクの国際テロ組織アルカーイダ系勢力の手に渡ることなどへの、警戒もあるとみられる。
『SNC』は会合で、アサド政権打倒後は、政治指導者や、軍人、実務経験者らからなる、移行政権を樹立する構想を発表した。
しかし、最大勢力のイスラム原理主義勢力『ムスリム同胞団』を除けば、反政府活動家の寄り合い所帯との色合いが濃く、「アサド後」を担うだけの統治能力があるかは不透明。
米欧側は当面、外交圧力を強めながら、『SNC』の“育成”を進める構えだ。
ただ、各地で市民弾圧が続いているにもかかわらず、国際社会は、国連安保理におけるロシアと中国の反対で有効な手立てを打てていない。
クリントン長官は中露を名指しして、「どっちの味方なのか」と非難したが、今後、サウジなどが公然と武器供与に乗り出しても、米欧は黙認せざるを得ない状況となりつつある。
なんだか、ふと、2009年の日本が見えてしましました・・・
官僚廃止!政治主導!!
日本を担うだけの統治能力があるかないか見極めて、“育成”してからにすべきでしたね(^^;
暴力停止へ中立的監視機構
アラブとロシアが合意
2012年03月11日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120311/mds12031100570002-n1.htm
アラブ連盟は10日、シリア情勢などをめぐり、カイロの本部で外相会合を開催、カタールのハマド首相兼外相と、ロシアのラブロフ外相は、会合後の共同記者会見で、アサド政権と反体制派双方の暴力の停止や、中立的監視機構の設置、人道支援の本格的実施、などで合意したと述べた。
反体制派への武力弾圧停止に向け、アラブ連盟や欧米はアサド大統領に退陣を要求するなど強硬姿勢を取っているのに対し、ロシアは介入に強く反対。
双方の対立で国際社会は有効策を打ち出せていなかったが、この日の合意により、手詰まり状態が解消に向かう可能性も出てきた。
中立的監視機構の詳細は明らかにしなかった。
アサド政権は、政治改革や反体制派との対話に応じる姿勢を示す一方で、弾圧も継続してきたが、アサド政権に強い影響力を持つロシアが合意したことで、受け入れを迫られるとみられる。
1日の避難者2千人超に
弾圧続くシリアからトルコへ
2012年04月06日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120406/mds12040610290005-n1.htm
トルコ当局者は5日、アサド政権による反体制派弾圧が続くシリアから、過去24時間にトルコに避難した人が2350人に上ったと明らかにした。ロイター通信が伝えた。
3月中旬に、1日で約千人がトルコ側に逃れて以来、最大規模で、弾圧激化に伴い避難者が急増しているとみられる。
トルコ南部ハタイ県などに避難して生活するシリア人は約2万1千人という。
この宇宙の成り立ちから言って、始まりがあるものは総て終わりがあるとされますが、この中東周辺の地図を眺めていると、それがヒシヒシと感じられます。
世界2大宗教。ユダヤ教からキリスト教が生まれた土地であり、そのキリスト教からイスラム教が生まれた土地であり、エジプトにはピラミッドという高度建設物があり、ギリシア文明、トルコにはトロイの遺跡があり、シリアあたりは鉄器文明が発祥した画期的な土地であり、イラクはバビロン、イランは広大なペルシア帝国を誇った本拠地であり、パキスタンにはモヘンジョダロ、そしてインドには仏教。
しかしして現在の姿は、多くの国民がハダカ裸足で歩いているような後進国であり、王族一派だけが近代的に暮らしてはいても、歴史のどこかで終わった国という印象が強い。
日本に置き換えてみると、昨夜放映された『平清盛』に登場した『熊野権現』。天皇なども足繁く参拝されたそうで、その周辺や街道は、さぞかし賑わったと思うのだけれども、今はどうなっているのだろう。
私の近隣でも、遠くは飛鳥や平安に由来する神社や史跡があるけれども、どこも苔生して寂しい場所になっていたり、それでも残っているのはマシで、昔の人の言い伝えだけがあり、それすらも消えつつある場所も多い。
それでも日本全体を考えると、キリスト誕生からは2016年、釈迦の誕生からは2475年だから、それよりも古い神武天皇が日本宣言(!)をしてから2672年目の今日、苔生して朽ちることなく先進国として生きているのは凄いことだと、改めて思います。
ちなみに『三国志』の〔魏〕は今から2232年前の成立。あの辺もハダカ裸足の類ですねぇ・・・
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(1393)シリア情勢その3 (>_<) ルーピー鳩山。今だからこそ、イランへ \(^o^)/ ⑤
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