(1388)いまなお続く民族紛争。ボスニア内戦開始から20年・・・

PASSENGERS (BONO, BRIAN ENO & LUCIANO PAVAROTTI)
Miss Sarajevo (1995)



















ボスニア内戦から２０年
民族間の和解進まず
追悼式典開催
2012年04月07日
日本経済新聞


ボスニア・ヘルツェゴビナで６日、第２次大戦後の欧州で最悪となった内戦開始から２０年を迎え、
犠牲者の追悼式典が開かれた。


国内の３民族が三つ巴で戦った内戦は、３年半続き、２０万人ともいわれる人々が死亡。


だが、各民族は１９９５年の内戦終結後も、政治的な対立を続け、和解は容易に進まない状況だ。


内戦時、セルビア人武装勢力に包囲され攻撃を受けた、首都サラエボの目抜き通りでは、包囲下で死亡した市民らの人数と同じ、１万１５４１脚の赤い椅子が、約８００メートルにわたって整然と並べられ、楽団が、座る人のいない椅子に向けて追悼の音楽を演奏した。


ボスニアは内戦後、イスラム教徒とクロアチア人が主体のボスニア連邦と、セルビア人共和国の、
２つの国家内国家に分断され、経済も混乱している。


欧州メディアによると、セルビア人共和国側は、６日の行事に関与しなかったという。


包囲戦を経験したサラエボの男性市民（４９歳）は、
「多くの国民が殺されたのに、人々は依然としていがみ合っている。
誰も内戦から学んでいない」
と声を落とした。