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◆ 安倍外交(4)中小企業の日露協力

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ジェトロ中小企業の日ロ協力を促進:
ロシア中小企業フォーラム

2018.05.25
(https://jp.sputniknews.com/opinion/201805254911564/ )

中小企業分野での日ロ協力の発展


23日、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムの正式開幕を目前に控え、同会場でロシア中小企業フォーラムが開催された。

日本貿易振興機構(ジェトロ)およびロシア中小企業発展公社は、同フォーラム内でパネルディスカッション「中小企業分野での日ロ協力の発展」を実施。

参加者らは日ロ中小企業の有望分野や課題について報告を行った。


ロシアは自国の製造業を伸ばそうと外国企業の工場誘致に力を入れているが、実際に日系企業がロシアに生産拠点をおいてみると、様々な課題が見えてくる。

ブリヂストン・タイヤ・マニュファクチャリングC.I.S.は、2016年12月、ウリヤノフスク州にタイヤ工場をオープンさせた。

新工場では、年間400万本の乗用車用タイヤを生産している。


同社の調達部長・大前仁氏は、原材料の現地調達は大きな課題だと指摘する。

当初の事業計画では、新工場における原材料の現地調達割合は20パーセント、欧州からの輸入割合は45パーセントとなっていた。

しかし操業開始後、欧州からロシアに入るライセンスをもったトラックの台数が少ない、サプライヤーのロシアへの輸出経験が少ない、といった問題が発生。

原材料の輸送距離が長すぎるため、ダメージが生じても、責任の所在があいまいになるということもあったという。

ロシアで現地調達できれば、これらの問題の多くは解決できる。


しかし、現地調達するには、原材料がメーカーの定めるグローバルスタンダードに沿っていることが必要だ。

大前氏は「ここが一番大事なポイントで、例えば異物が入っているなど、グローバル基準を満たさないものがよくある。なぜそれが承認できないのか、きちんと理由を明確にして理解してもらうしかない」と話す。

ロシアの中小企業が大手メーカーのサプライチェーンに入るのは、一朝一夕とはいかないようだ。


モスクワとウーグリチに工場をもつフェローテック・ノルド社は、部品の25パーセントをロシア国内で調達している。

同社の上村圭司社長は、対ロシア経済制裁によって送金がうまくいかない、VAT還付に時間がかかるなどの問題は見られるが、いずれも喫緊の課題ではないとし、今後もロシアからの輸出を伸ばしていく意向を示した。


SBIバンクの畑尾勝巳会長は、利便性の高い技術を取り入れるロシアの変革スピードは非常に早く、金融サービスも例外ではないと話す。

同社はロシアにおいて「家族」にターゲットをしぼり、今年末にはファミリーバンキングとしての包括的サービスを提供する意向を示した。

また法人向けには、日本の中小企業をサポートしていく姿勢を強調した。


福寿園(京都)の子会社「チャイトルグ」の後藤英輔社長は、ロシアは茶の輸入量が世界一であるにもかかわらず、日本茶の存在は微々たるものだと話す。

日本茶とはどういうものか、地道な営業を続け、将来的には人口100万人以上の大都市に1店舗ずつ展開したいと希望を持っている。

後藤氏は「開店にあたって日本の資金だけに依存するのではなく、ロシアの金融機関で資金調達ができれば」と述べた。


ロシア中小企業発展公社のアレクサンドル・ブラベルマン総裁は、日本企業のローカリゼーション促進を支援するとともに、日本企業がロシアでスムーズに活動できるようにするため、ロシアの法的基盤の改善が必要だとの見解を示した。


ジェトロはこれまで、日ロ中小企業の交流会を主催し、企業間の意見交換促進やビジネスマッチングを行ってきた。

また、ジェトロが中小企業を対象に行っているロシア展開支援事業は、専門家のコンサルティングサービスが受けられるとあって、高いニーズがある。


ジェトロの入野泰一理事は、日本市場への参入を希望するロシアの中小企業に対し、ジェトロが昨年10月から開設した「日本×ロシア ビジネスマッチングサイト」を積極的に活用するよう呼びかけた。





ジェトロ石毛理事長
ロシアに必要なのは競争概念

2018.05.26
(https://jp.sputniknews.com/opinion/201805264921440/ )

ジェトロ石毛理事長


25日、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに参加した日本貿易振興機構(ジェトロ)の石毛博行理事長は、スプートニクのインタビューに応じ、日ロ経済関係は改善傾向にあり、中小企業のロシアに対する関心は確実に高まっていると述べた。


安倍首相がプーチン大統領に8項目の協力プランを提案してからちょうど2年が過ぎた

この2年間でジェトロに寄せられたロシア進出の相談は、約2100件にものぼった。

同期間に寄せられたドイツ進出に関する相談が約1800件だったことを考慮すれば、非常に多くの企業がロシアビジネスに新しく関心を持ったことがわかる。


また、8項目の協力プラン提案後にジェトロが開催したロシア進出に関するセミナーは20回にものぼり、中小企業を中心に1500名以上が参加した。

ロシアセミナーでこれほどの希望者が集まるのは、かつてなかったことだ。


ロシアに進出済みの日系企業にも、明るい兆しが見えている。

ジェトロの最新調査によれば、ロシアで活動する日系企業のうち、3分の2が黒字経営となっており、この結果は過去最高だ。

調査では、全体の約6割の企業が、今後もロシアビジネスを拡大していく意向を示している。


石毛氏

「これだけ日本の中小企業が積極的にロシアに関心を持つのは初めてのことで、喜ばしいのですが、まだまだ、ロシアについてはよく知られていません。

より多くの日系企業が進出するためには、もっとロシアを知り、ロシアを訪れ、ロシアのビジネスマンと会うという3つの要素が不可欠です。

日本の中小企業は約380万社あり、優れた技術をもっている会社はたくさんありますが、海外でビジネスをすることにためらいがある。

こういった心理的障壁を取り除くのも私たちの役割です。

ジェトロはそのための機会を提供します。」


しかし、問題点もある。

現在、世界の貿易環境は大きく変化しており、米中間の貿易摩擦、米国の貿易制限など、マクロの経済環境に悪影響を及ぼす要因が存在している。

世界経済全体が停滞すると、企業もリスクを避け、ひいては対露貿易にもマイナスに作用するのではないかと懸念されている。


更に、ロシアに特有の課題もある。

石毛氏は、ロシアビジネスの問題点を解決するには、ロシアの企業や地方政府が競争概念をもつことが不可欠だと指摘する。


石毛氏

「税関手続きや許認可手続きの遅さ、複雑さや不透明感がロシアビジネスの障害になっています。

責任の所在が明確でない、法律上のルールと実際の運用がイコールでないといった問題点の改善を徹底して進めなくてはいけません。

世界銀行のビジネス環境ランキングでロシアの順位はずいぶん上がりましたが、日系企業からは『まだまだ改善点が多く、改善スピードも遅い』との声が出ています。

地方政府ごとのビジネス環境ランキングも公表されており、こういう取り組みは非常に有効だと思います。

改善は、競争の中で行われていくものです。

ロシアは競争という概念をもっとしっかり強調して、それをビジネスの基本にするべきです。

企業間、地方間で競争することで、ビジネスに適した環境が作られていくのだと思います。」


ジェトロは、日系企業のパートナー探しの一環として、ロシアを含む様々な国を対象にビジネスマッチングを行っている。

しかしロシア側はビジネスマッチングに取り組み始めてまだ日が浅く、どのような企業が何を得意とし、どういうパートナーを探しているのかといった情報収集・提供が十分ではない。

石毛氏は、マッチングをより促進するために、数字だけにとどまらない具体的な情報を収集・提供する体制を整えてくれるようロシア側に呼びかけた。





日本4極東プロジェクトに投資
2018.05.31
(https://jp.sputniknews.com/business/201805314939430/ )

極東(アーカイブ)


サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで露日合弁の投資プラットフォーム(極東JPPV)とロシア極東の新型経済特区(TOR)の入居事業4社の間で投資に関する合意が調印された。


サハ共和国(ヤクーチア)にある会社「サユリ」に、TOR「カンガラシ」で1年中野菜栽培を可能にする2棟目の温室を建設するため投資された。

建設には北海道総合商事が参加する。

温室では年間2200トン以上の野菜栽培が予定される。


沿海地方では日本企業「Сумотори」(スモウトリ)とともにTOR「ナデージンスカヤ」にスマート技術を用いた乗用車・トラックのリサイクル工場を建設している「テルミナTOR」社が投資を受けた。

「スモウトリ」社はこのプロジェクトのパートナー会社に荒井商事とロイヤルオートパーツを持つ。


TOR「ナデージンスカヤ」にはまた、日本の技術を用いた温室建設と、シリカを加工して日本に輸出するための工場建設に向けて、JFEエンジニアリングが投資を行う。


2018年中に少なくとも10個の露日投資プロジェクトが行われる予定。

こうしたテンポはロシアと日本が策定した、次の5年間で極東に1630億円の投資を呼び込むというビジネスプランの実現を可能にする。





ザギトワ選手がインスタグラムに投稿した秋田犬「マサル」の散歩の様子
ザギトワ選手がインスタグラムに投稿した秋田犬マサルの散歩の様子
(www.sankei.com/world/news/180528/wor1805280015-n1.html )



◆ 安倍外交(5)安定のメルケル首相と安倍首相

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米朝会談
6月12日開催に向け非常に順調
トランプ氏

2018.05.27
(http://www.afpbb.com/articles/-/3176168?cx_part=topstory&cx_position=1)

ドナルド・トランプ米大統領は26日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談について、来月12日のシンガポール開催に向けて「非常に順調」に進んでいると語った。


トランプ氏は、南米ベネズエラがおよそ2年ぶりに釈放した米国人男性とホワイトハウスで面会した際に記者団に対し、米朝首脳会談開催について
「非常に順調に進んでいる」
「われわれは6月12日にシンガポールでの開催を目指している。そのことに変わりはない」
と語った。


これに先立ち北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は27日朝、金委員長が歴史的な米朝首脳会談に向け「確固たる意志」を示したと報道。

ここ数日にわたって瀬戸際外交が展開されたものの、米朝首脳会談実現の可能性がまだ残っているとの希望的観測も出ていた。


トランプ氏は24日に突如、北朝鮮の「あからさまな敵意」を理由に6月12日にシンガポールで予定されていた金委員長との首脳会談を中止すると北朝鮮側に通告。

朝鮮半島および周辺地域に激震が走った。


しかしトランプ氏は1日もたたないうちに態度を変え、北朝鮮当局者と生産的な話し合いが持たれたとして会談が依然として実現し得るとの見解を示していた。(c)AFP




安倍晋三首相とトランプ米大統領が
電話会談

拉致解決が絶対に重要だと話した
安倍首相のぶら下がり全文

2018.05.28
(http://www.sankei.com/politics/news/180528/plt1805280038-n1.html )

トランプ米大統領との電話会談を終え、記者の質問に答える安倍首相=28日夜、首相公邸
トランプ米大統領との電話会談を終え
記者の質問に答える安倍首相=28日夜首相公邸



安倍晋三首相は28日夜、トランプ米大統領と電話で約30分間会談し、米朝首脳会談に向けた調整状況などについて説明を受けた。

また、日米首脳会談や拉致問題について意見交換した。

会談後の記者団とのやりとりの全文は次の通り。

          ◇

--トランプ大統領とはどのような話をしたのか


安倍首相

「先ほど、トランプ大統領と電話首脳会談を行いました。

米朝首脳会談の開催をめぐるこれまでの経緯について説明を受けました。

詳細についてお話しすることはできませんが、今後、日米でしっかりと連携をしながら、そして認識を共有し、共通の方針のもと、米朝首脳会談が意義あるものとなるように協力していくことで一致しました」


「また本日、拉致被害者のみなさまとお目にかかったわけでございますが、これまでトランプ大統領は、拉致問題について取り上げるということを約束していただいているところでございます。

本日お目にかかった拉致被害者からお話を伺い、そのお気持ちをトランプ大統領に伝え、この解決が絶対に必要である、重要であるということについてお話をしたところでございます」


「そして、米朝首脳会談が行われる前に日米首脳会談を行うということで一致したところでございます」





6月7日に日米首脳会談
ポンペオ国務長官は週内に金正恩氏側近と

2018.05.30
(http://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300004-n1.html )

(左から)安倍晋三首相、トランプ米大統領(ゲッティ=共同)


サンダース米大統領報道官は29日、トランプ大統領と安倍晋三首相6月7日にホワイトハウスで会談すると発表した。

米朝首脳会談の再設定に向け、北朝鮮に「完全非核化」を要求していく立場を確認する見通しだ。


またサンダース氏は5月29日、ポンペオ国務長官が今週中に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の側近、金英哲党副委員長と会談すると明らかにした。

シンガポールでの6月12日の米朝首脳会談再設定をめぐる協議を行うとみられる。

金英哲氏は5月29日、米国への経由地の北京の空港に到着。

30日にも米国に向かう見通しだ。【ワシントン=黒瀬悦成】





安倍内閣失速はもったいない
外交を考えれば
簡単に取っ替え引っ替えできる存在ではない

(http://natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3510.html )

(抜粋)

保護主義とポピュリズムの機運が拡散する国際潮流の中で、
自由や寛容、開放性を旨とするリベラルな国際秩序の守護者として、
安倍首相には
アンゲラ・メルケル独首相と並んで期待する声があることは
確認するに値しよう。




2018 G7 カナダ・シャルルボワ・サミット
6月7日 ~ 6月9日
(https://mirai.uriba.me/20180606/ )


出席予定の首脳
(https://g7.gc.ca/en/g7-presidency/g7-members/ )



フランス:エマニュエル・マクロン 大統領 (2年目)


アメリカ:ドナルド・トランプ 大統領 (2年目)


イギリス:テリーザ・メイ 首相 (2年目)


ド イ ツ :アンゲラ・メルケル 首相 (13年目)



日      本:安倍晋三 首相 (6年目)


イタリア:パオロ・ジェンティローニ 首相 (2年目)


カ ナ ダ :ジャスティン・トルドー 首相 (3年目)


欧州連合:ドナルド・トゥスク 欧州理事会議長 (5年目)


欧州連合:ジャン=クロード・ユンケル 欧州委員会委員長 (5年目)


主要国首脳会議
(Wikipeia )




◆ アジアの最大脅威、長期的には 「中国」

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HALESTORM ~ Uncomfortable (2018.05.30公開)




古森義久のあめりかノート
ハリス司令官の東アジア観
中国側は日系人であることを攻撃するが…

2018.05.28
(http://www.sankei.com/world/news/180528/wor1805280007-n1.html )

ハリス米太平洋軍司令官
ハリス米太平洋軍司令官


東アジアの変動とも混迷とも呼べる現状を米国はどうみるのか。

北朝鮮や中国の脅威として映る動きを米側がどう認識するのか。

今年3月中旬の太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官の上院軍事委員会での証言が、その最も有力な指針となるようだ。


ハリス海軍大将はそれまでの3年間、インド太平洋の陸海空を管轄する米軍全体の最高司令官を務め、その最後の議会登場がこの証言だった。

「金正恩(キムジョンウン)は国際的な規則や責任、そして抑制された言動に対する侮蔑の念を数えきれないほど誇示してきた」


ハリス氏は金正恩朝鮮労働党委員長に対しても、こんな批判を正面から述べた。

3月中旬といえば、同委員長がすでに米韓両国への唐突な微笑外交を始めた後である。


だがハリス氏は、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルの危険性を具体的に報告した。

インド太平洋全域で最も切迫した脅威は、北朝鮮の核軍拡と好戦的な態度だとも強調した。


日本や韓国への北朝鮮の軍事脅威についてもハリス氏は警鐘を鳴らした。

「北朝鮮は
世界で第4の規模の120万もの軍隊を維持し、
長距離ロケット、火砲、短距離弾道ミサイルを多数備え、
通常戦力でも韓国や日本への脅威となる。

これらのロケット類は化学兵器や生物兵器をも発射できる。

高度に訓練された特殊作戦部隊は、金正恩のさらなる奇襲攻撃の手段である」


ハリス氏のこの報告はトランプ政権の見解であると同時に、最近の世論調査や専門家の発言をみると、米国官民の全体の懸念だともいえる。

北朝鮮はいくら平和や和解を説いても、この懸念を減らす実効措置はとっていない。

トランプ大統領との米朝首脳会談を求める金委員長の背後には、こんな現実が揺らがないまま、厳存するのだ。


その北朝鮮はいまや中国との距離を縮めてきた。

金正恩政権は非核化をめぐる米国との駆け引きのために中国への依存、あるいは中国の利用とみえる動きを取り出したのだ。


ハリス司令官はその中国についても同じ議会証言で、インド太平洋地域では長期的には最大の脅威だとする認識を率直に述べていた。

「中国は
近隣諸国を脅して屈服させ、
自由で開かれた現在の国際秩序を崩すために
軍事力と経済力を行使している。

米国は
中国の軍事力や強制力の行使に断固、反対する」


ハリス氏のこうした鋭い批判に対し、中国側が同氏の家族背景を理由に非難することは広く知られている。

新華社通信や環球時報という国営メディアが、「ハリスが反中的な発言を続けるのは彼の血や出自が原因だ」という趣旨の論評を繰り返したのだ。

母が日本人であることを反中と結びつける不当な反日の民族差別の攻撃だった。


だがトランプ大統領の厚い信を得たハリス氏は、この5月には韓国駐在の大使に任命された。

同氏が北朝鮮や中国について表明してきた認識はオバマ前政権時代から一貫しており、議会でも超党派の同調を得てきた。

今後活動の拠点を朝鮮半島へと移すハリス氏の言動は、日本外交にとっても意味ある基準となるだろう。


古森義久(ワシントン駐在客員特派員)





アジアの最大脅威長期的には中国
米太平洋軍司令官

2018.05.31
(https://www.cnn.co.jp/usa/35120081.html )

ハリス米太平洋軍司令官が、アジアの覇権を目指す中国の脅威に警鐘を鳴らした
ハリス米太平洋軍司令官がアジアの覇権を目指す中国の脅威に警鐘を鳴らした


駐韓米大使に転任予定の米太平洋軍のハリー・ハリス司令官(海軍大将)は30日、アジア太平洋情勢に触れ、最も差し迫った脅威は依然北朝鮮としながらも、長期的には「覇権」をにらむ中国が米国に最大の試練を与えているとの認識を示した。

太平洋軍司令部で催されたフィル・デビッドソン次期司令官(海軍大将)への指揮権限の移譲式典で述べた。


ハリス氏は北朝鮮が米国に到達し得る核兵器搭載のミサイルを保持することは容認出来ないとした上で、中国の長期的な脅威に言及。

米国や同盟国、パートナー国による焦点を絞った関与がなければ、「中国はアジアでの覇権を握る夢を実現させるだろう」と警告した。


ハリス氏の駐韓大使指名は米上院の承認待ちとなっている。

承認されて赴任した場合、米国による北朝鮮との接触でどのような役目を果たすのかは明らかでない。

米朝は現在、シンガポールで6月12日に予定される首脳会談の準備作業を加速しているとされる。


ハリス氏は太平洋軍司令官の在任中、北朝鮮や中国への強硬路線を主張。

まだ司令官だった先週には、ハワイ沖で今夏開催される最大規模の多国間軍事演習「環太平洋合同演習」(リムパック)への中国の招待を取り消してもいた。

領有権論争が続く南シナ海で中国が最近、人工島に爆撃機を初めて着陸させたことが原因とされる。(CNN)





Vicious [Explicit]
HALESTORM 『VICIOUS』(2018.07.27)
(Amazon )


ヘイルストームが
新アルバム
VICIOUSを7月発売

2018.05.30
(http://amass.jp/105738/ )

リジー・ヘイルを擁する米ハード・ロックバンド「ヘイルストーム」(HALESTORM)が3年ぶりの新アルバム『VICIOUS』を海外で7月27日発売。リリース元はAtlantic Records。


スタジオ・アルバムのリリースは2015年の『INTO THE WILD LIFE』以来。

新作のレコーディングはナッシュビルで行われており、プロデューサーにはニック・ラスカリニクス(RUSH, KORN, ALICE IN CHAINS, DEFTONES)を起用しています。




◆ 笑えるぅ~ \(^o^)/ が、しかし、笑ってる場合じゃない。

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シリアのアサド大統領初訪朝に意欲
=北朝鮮メディア

2018.06.04
(http://www.bbc.com/japanese/44351397)

President Bashar al-Assad (left) receiving diplomatic credentials from North Korea's newly-appointed ambassador to Damascus (right), Mun Jong-nam
北朝鮮の新しい文正男ムン・ジョンナム駐シリア大使から
信任状を受け取るアサド大統領
30日ダマスカス



北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は3日、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領が北朝鮮を公式訪問する意向を明らかにしたと伝えた。

実現すれば、金正恩氏が2011年に最高指導者となって以来、初の外国要人による公式訪問となる。

北朝鮮と友好関係にあるシリアは、報道についてコメントしていない。


KCNAによると、アサド大統領は5月30日、「(北朝鮮を)訪れて金正恩に会う」と発言した。

北朝鮮の新しい文正男(ムン・ジョンナム)駐シリア大使の、信任状捧呈式での発言だという。


報道によると、大統領はさらに金委員長が「最終的な勝利を達成し、南北統一を確実に実現する」と確信していると述べた。


KCNAは、アサド大統領の訪朝時期については伝えていない。


今年2月の報道によると、国連専門家パネルはシリア北朝鮮化学兵器開発で協力し合っていると報告書をまとめた。

2012年~2017年にかけて北朝鮮がシリアに40回にわたり、化学兵器製造に使える耐酸性のタイルやバルブ、パイプなどを提供したという内容だったが、両政府とも否定している。


北朝鮮とシリアは1966年に国交を樹立。

1973年10月の第4次中東戦争では、北朝鮮がシリアに部隊や武器を提供している。


2011年3月から続くシリア内戦で、アサド政権の政府軍は反政府勢力に対して繰り返し化学兵器を使ってきたと批判されているが、シリアはこれを否定している。




北朝鮮とシリアがミサイル技術開発で提携強化
2007.09.22
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3333.html )


シリアと北朝鮮イランの核開発を援助か
ドイツ情報当局が報告

2008.06.22
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3334.html )


北朝鮮とイラン弾道ミサイル物資を密輸
―国連報告

2011.05.05
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-699.html )

シリアに 「ミサイル都市
北朝鮮が協力 ―英紙報道

2011.07.16
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-699.html )


シリア軍が化学兵器用砲弾の発射実験を実施
―ドイツ誌

2012.09.18
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3362.html )

(抜粋)

アレッポの南東にあるサフィラの研究施設シリア最大の化学兵器実験場とみられているが、シリア政府は同研究所を「科学研究センター」と呼んでいる。

周囲をフェンスで囲まれた広大な施設内ではイランと北朝鮮の科学者たちが勤務しているとみられ、欧米の情報機関はここでサリンやマスタードガスなど致死性の化学兵器が生産されているとしている。


北朝鮮船からミサイル機器押収 
パナマ当局船員ら拘束 

2013.07.16 
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-749.html )

(抜粋)

韓国当局は実際、2012年 5月に釜山港で、シリアに向かう船からミサイルへの転用が可能な黒鉛シリンダーを押収し、北朝鮮に圧力をかけた。


北朝鮮シリアに武器不正輸出
ガスマスクなど トルコで押収

2013.08.27
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-981.html )


シリア問題でほくそ笑む金正恩氏
2013.09.14
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-967.html )

(抜粋)

北朝鮮にとって中東地域は武器輸出は外貨稼ぎのお得意さまだ

シリアはイランに次いで核ミサイル、化学兵器の輸出先である。

イスラエルは 2007年 10月、シリアを空爆したが、この標的は建設中の核施設北朝鮮モデルだったことが分かっている。 


シリアに対し北朝鮮は、1990年代から化学兵器開発の技術者を派遣し、毒薬の製造合成方法や兵器用弾頭の製造指導まで行ってきたとされる。 

シリア政府軍にはサリンガス使用疑惑があるが、このサリンは北朝鮮の生産技術であった疑いが指摘されている。


内戦続くシリア首都に
北朝鮮建国の父たたえる公園

2015.09.01
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-2376.html )


祝電でアサド氏との共闘確認した金正恩氏
化学兵器はソウルを照準
トランプが一線を越えたと判断する日は…

2017.04.08
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3353.html )

米空母を朝鮮半島周辺に急派
国務長官シリア攻撃は北への警告

2017.04.11
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3355.html )



◆ 働き方改革その他いろいろ・・・

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新聞に喝!
活動家になり果てた2紙の新聞記者
その使命は煽情記事を書くことか
作家・ジャーナリスト 門田隆将

2018.06.03
(http://www.sankei.com/column/news/180603/clm1806030005-n1.html )

25日の衆院厚労委で、働き方改革関連法案の採決を図る高鳥修一委員長(中央左)に詰め寄る野党委員ら
25日の衆院厚労委で働き方改革関連法案の採決を図る高鳥修一委員長中央左に詰め寄る野党委員ら


「悔し涙が出た」

「信じられない思いだ」

「賠償も受けられず、遺族は泣き寝入りすることになる」

働き方改革法案衆院厚生労働委で可決された翌5月26日の朝日毎日の紙面には、そんな過激な言葉が躍った。


NHK記者だった娘を過労死で亡くした佐戸恵美子さん(68)は採決後、遺影を抱えたまましばらく立ち上がれなかった。

「労働時間規制をなくす高プロを入れれば、間違いなく働き過ぎで死ぬ人が増える。賛成した議員はそれがわかっているのか」。

家族の会の寺西笑子代表(69)は「結論ありきで無理やり法案を通した。命に関わる法案の審議がないがしろにされた」と憤った。


朝日がそう書けば、毎日も遺族のコメントを引用し、さらに日本労働弁護団幹事長の
「高プロ対象者の時間的な裁量や、業務量の裁量は、法案のどこにも書かれていない。
働き手は業務命令を断れず、従わざるを得ない」
という談話を掲載した。


1面、社会面、論説面をブチ抜いて、働く側の過労死を助長する法案が強行採決で通ったと報じたのだ。


事実としたら許されざることであり、国民も黙ってはいられないだろう。

だが読売や産経を読むとまるで趣きが異なってくる


高度プロフェッショナル制度は、高収入の一部専門職を労働時間の規制から外すものだが、同じように過労死遺族の怒りの談話を紹介しつつも、同制度で利益を受ける側の話も出ているのだ。


読売には50歳代の弁理士が登場し、

「電話などで仕事が中断されやすい日中を避け、深夜や週末に集中して仕事をするやり方も選べる」

「脱時間給の制度で、自分に合ったペースで働く方が成果が出て、賃金も上がると思う」

と語る。

これまでは深夜や週末にまとめて仕事をしたくても割増賃金となるため経営側から敬遠され、思い通りにならなかったというのだ。



法案は、維新の会と希望の党が加わって修正がなされ、
適用は
本人同意が必要との従来の内容に加え、
・新たに離脱規定も設け、
本人の意思でいつでも離脱できるようになったことが記事では解説されている。


つまり、加入も離脱も本人次第で、自分に有利と思えば適用を受け、嫌(いや)になればいつでも離脱できる「自分に得になる方式」を自由に選択できるものだというのだ。

読売、産経両紙では野党による「過労死促進法案」との叫びに疑問が呈されている。


重要なのは、朝日毎日には、一方のそういう受け取り方書かれていないことだ。


両紙安倍政権打倒に執着したメディアであることは、もとより承知している。

だが、自分の主張に都合の悪い情報は読者に提示せず、一方的な煽情(せんじょう)記事を書くのが果たして新聞の役割といえるのだろうか。

自分たちが、すでに新聞記者ではなく活動家となり果てていることを認識することをこの際、強くお勧めしたい。

          ◇

プロフィル】 門田隆将かどた・りゅうしょう

昭和33年高知県出身。中央大法卒。作家・ジャーナリスト。最新刊は、『敗れても敗れても 東大野球部「百年」の奮戦』






「多様化」なんてものが叫ばれてから久しい。あらゆるジャンルのものが、あまりにも溢れ返っていて、何かひとつのものに焦点を絞るのは至難の業だ。


そんな時代にあって、新聞はともかく、ヒマ人相手のテレビ(?!)ときたら、4、5、6、8を主体に、朝のワイド、昼のワイド、夕方のワイド、夜のワイドで一斉に、来る日も来る日も、10日経っても、「日大のアメフト」って、いくらなんでも狂ってませんか?

全国放送で報道するようなものでしょうか?

関係者とアメフト連盟だか何だか、そんなのだけでやればいいことじゃないですか?


それからしたら「モリ・カケ」なんかは全国放送に足るものかも知れませんが・・・

詐欺師・籠池が、「昭恵夫人を学園が出来る土地に案内したら、『いい田んぼが出来そうですね』と言われたので、瑞穂の国小学校という名前にしました」という、意味不明な証言をしたのは、『国会証人喚問の席上』です。


ちゃんと動画も残ってます。(↓)





参議院予算員会 | 2017.03.23
籠池・証人喚問 小池晃(共産)



5分20秒あたりから~

小池「安倍昭恵さんと学校を設置の更地の豊中のあの敷地行ったことございますか。そこでどんな話されました」

籠池「一緒に行かしていただきまして、ここに学校が出来るんですという風な話で、お話をさしていただきました」

小池「なんか学校の名前についてのサジェスチョンみたいなものが、そこでありましたか」

籠池「いい田んぼが出来そうですねということでありましたので、そのお言葉をいただいて瑞穂の國というふうにさせていただきました」





それにも関わらず、上記テレビ局プラス NHK なども、「昭恵夫人が『いい土地ですから前に進めて下さい』と言った」と、詐欺師・籠池が、近畿財務局を “恫喝” する際に使った作り話を、延々と垂れ流し続けている。


加計学園問題にしても、そもそも根本は、獣医師会が独占禁止法違反みたいな運営で胡坐をかいていて、新たな獣医学部を作らせなかった、というところに原因があります。


そこを攻めなければ、10年も20年もの間のいきさつをカットして、ただ単に「安倍首相と加計氏が大学時代からの親友だった」という、こじつけ1本で、朝鮮半島並みのしつこさを、①④⑤⑥⑦⑧の6チャンネルが一斉に、朝・昼・夕・夜と垂れ流し続けて半世紀・・・ん?!(←気分としては50年くらいやってる気がするwww)


多様化ってのは何処に行っちゃったんでしょうねぇ、かあさん。


ところで、先日、時事通信だったかの世論調査のケッサクなニュース記事がありました。

安倍首相の支持率が39%と、過去最低となったというもので、どんな調査を、何人ぐらいの、どんな人たちにやったか、一切、不明。

安倍首相以外の支持率が何%かも、全く分からず。


この報道だけだと、野党の支持率が61%かと思っちゃうじゃないですか。

が、しかし、野党の支持率って、高くても10%くらいなのよ。

その、わずか10%の野党の、どーでもいい党首だのなんだのを、さも、重要人物のように画面に登場させて、バカの一つ覚えのコメントさせるのも、止めて欲しいわね。


まあ、世の中全体が「弱者救済」一色で、多数を犠牲にしている風潮ではありますが・・・

◆ G7 2018 (1) 中国の横暴に甘い対応しかとらなかった日米欧

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中国の横暴に甘い対応しかとらなかった日米欧
G7は保護主義中国に対して結束せよ

2018.10.09
(www.sankei.com/premium/news/180609/prm1806090012-n1.html )

WTOの貿易紛争で国・地域別被告件数(1995年~2017年) 
WTOの貿易紛争で国・地域別被告件数1995年~2017年


今月8日から2日間、カナダで先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開かれる。

鉄鋼・アルミなどの輸入制限を発動した米国に対して欧州が強く反発し、トランプ米大統領が孤立する情勢だが、仲間割れする場合ではない。(夕刊フジ)


正論は麻生太郎財務相の発言だ。

麻生氏は先に開かれたG7財務相会議後の会見で、
中国を名指しに「ルールを無視していろいろやっている」と批判、
G7は協調して中国に対し国際ルールを守るよう促す必要があると指摘した上で、
世界貿易機関(WTO)に違反するような米輸入制限は
・G7の団結を損ない、
・ルールを軽視する中国に有利に働く
と説明した。


WTOについて自由貿易ルールの総本山と期待するのはかなり無理がある。

麻生氏に限らず、
経済産業省も外務省もWTO重視で、
世耕弘成経済産業相も、
米鉄鋼輸入制限をめぐるWTOへの提訴について「あらゆる可能性に備えて事務的作業を進めている」と述べているが、
WTOに訴えると自由貿易体制が守られるとは甘すぎる。


グラフは、WTOの貿易紛争処理パネルに提訴された国・地域別件数である。

圧倒的に多いのは米国で、中国は米国の3分の1以下に過ぎない。

提訴がルール違反容疑の目安とすれば、
米国が「保護貿易国」であり、
中国は「自由貿易国」だという、
とんでもないレッテルが貼られかねない。

事実、習近平国家主席は
・スイスの国際経済フォーラム(ダボス会議)や
・20カ国・地域(G20)首脳会議などの国際会議で
臆面もなく自由貿易の旗手のごとく振る舞っている。


実際には中国は自由貿易ルール違反のデパートである

知的財産権侵害は
・商品や商標の海賊版、
・不法コピーから
・ハイテクの盗用まで
数えればきりがない。

おまけに、中国に進出する外国企業には技術移転を強要し、ハイテク製品の機密をこじ開ける。


共産党が支配する政府組織、金融機関総ぐるみで
WTOで禁じている補助金を国有企業などに配分し、
半導体、情報技術(IT)などを開発する。

習政権が2049年までに「世界の製造大国」としての地位を築くことを目標に掲げている「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」は半導体などへの巨額の補助金プログラムだらけだ。


一連の中国の横暴に対し
日米欧は
とにかく甘い対応しかとらなかった


理由は中国市場でのシェア欲しさによる

「中国製造2025」にしても、
中国による半導体の国産化プロジェクトは
巨大な半導体製造設備需要が生じると期待し、
商機をつかもうと対中協力する西側企業が多い


ハイテク覇権をめざす習政権の野望
強く警戒するトランプ政権の強硬策
中国の脅威にさらされる日本にとっても大いに意味がある。

G7サミットでは
日米が足並みをそろえて欧州を説得し
対中国で結束を図るべきだ


米国と対立して
保護主義中国に漁夫の利を提供するのは
ばかげている
。(産経新聞特別記者・田村秀男)

◆ G7 2018 (2) 貿易問題めぐり 「G6」 対 「トランプ氏」 の構図に

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トランプ氏ロシアのG7復帰呼び掛け
欧州諸国は反対で一致

2018.06.09
(www.afpbb.com/articles/-/3177838 )

G7 2018
カナダ・ラマルべーでの先進7か国首脳会議に際し集合写真の撮影に臨む各国首脳。(左からトゥスク欧州理事会議長EU大統領)、メイ英首相メルケル独首相トランプ米大統領トルドー・カナダ首相マクロン仏大統領安倍日本首相コンテ伊首相ユンケル欧州委員会委員長2018年6月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / POOL / IAN LANGSTON


ドナルド・トランプ米大統領は8日、主要7か国(G7)の枠組みにロシアを復帰させるべきだとの考えを示した。

一方、フランス大統領府は同日、欧州のG7参加国はトランプ氏の呼び掛けに反対することで一致していると表明。

同氏の発言は、米政府と西側同盟諸国の亀裂をさらに深めるものとなっている。


トランプ大統領は、カナダ・ケベック州ラマルベーでのG7首脳会議(サミット)に出発する際、大統領専用機に乗り込む前に
「彼ら(G7)はロシアを追い出した。
ロシアを復帰させる必要がある。
ロシアを交渉の席につかせる必要があるからだ」
と発言。

G7を2014年以前の主要8か国(G8)の枠組みに戻すことを呼び掛けた。


ロシアは同年、ウクライナのクリミア半島を併合したことをめぐり、G8から除外された。


エマニュエル・マクロン仏大統領、アンゲラ・メルケル独首相、テリーザ・メイ英首相、ジュゼッペ・コンテ伊新首相はG7首脳会議を前に行った会談で、ロシアに対して一致した姿勢を取ることで合意した。


ただ、マクロン氏の側近は記者らに対し、首脳らはロシアと「対話を確立する可能性」は残したと述べた。


初のG7首脳会議出席となるコンテ氏は合意に先立ち、トランプ氏によるロシア復帰の呼び掛けを支持する考えを示していた。(c)AFP/Michel Comte with Dave Clark in Quebec City




G7サミット貿易問題めぐり
G6トランプ氏の構図に

2018.06.09
(www.afpbb.com/articles/-/3177875 )

G7 2018-2
カナダ・ラマルべーで開催された先進7か国G7首脳会議でテーブルを囲む中央奥から右にアンゲラ・メルケル独首相ドナルド・トランプ米大統領ジャスティン・トルドー・カナダ首相エマニュエル・マクロン仏大統領安部晋三首相ジュゼッペ・コンテ伊首相ジャンクロード・ユンケル欧州委員会委員長ドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長EU大統領)、テリーザ・メイ英首相2018年6月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / POOL / Ludovic MARIN / POOL FOR EPA, SIPA, BESTIMAGE


カナダ・ケベック州で8日、主要7か国(G7)首脳会議(サミット)が開幕した。

参加各国の首脳はドナルド・トランプ米大統領が国際貿易ルールを非難攻撃したことで生じた深い溝を覆い隠し、対面を保つことに力を注いだ。


トランプ氏を含む一部の首脳は、各国が共に通商関係を見直す必要性を指摘する何らかの共同声明が9日のG7閉幕前までにまとまる可能性を示唆した。

しかし、どんな合意文書が発表されたとしても、トランプ氏が米国にとって最も近い同盟国だった国々に課した厳しい関税がもたらしたダメージは隠しようがない。


トランプ氏はG7開幕前、ロシアをG7に復帰させる必要があると発言して物議を醸したが、トランプ氏が思い付きで口にしたと思われるこの案は他の指導者らから直ちにはねつけられ、サミットの議題に上ることはなかった。

その代わりにサミットに出席した各国首脳は、世界貿易システムを非難攻撃するトランプ氏に立ち向かった。


開催国カナダのジャスティン・トルドー首相は米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムへの関税は「違法」だと述べ、欧米および日本を支持する立場を示した。


欧州の指導者らは8日、G7サミットの開幕前にケベックシティーの北にあるゴルフリゾート、ラマルベーでG7とは別に会合を開き、トランプ氏の攻勢に対して結束して「事実と数字に裏付けられた」対抗措置を取っていく姿勢を示した。


各国首脳がキャンプファイアでのおしゃべりとカナダのエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを楽しんでいる間、各国の当局者は夜遅くまで合意のとりまとめに負われた。


G7の指導者の中で最も遅くカナダに入ったトランプ氏は、他の首脳らに先駆けて9日朝にカナダを出て、12日に開かれる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談のためシンガポールに向かうものとみられる。

貿易戦争を引き起こしかねない関税に怒った他の首脳らにたった一人で対峙する羽目になったサミットから早く逃れられる良い口実ができたと感謝しているかもしれない。


これまでG7開催地ではグローバル化に反対する大規模デモが行われてきたが、今回はトランプ氏が主な抗議の対象になった。

マスクをかぶった無政府主義者らが米国やその他のG7諸国の国旗を燃やして抗議行動を行った。(c)AFP/Michel Comte with Daniel Jahn


◆ G7 2018 (3) 存在意義失ってはならぬ

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主張
G7サミット 存在意義失ってはならぬ

2019.06.10
(www.sankei.com/column/news/180610/clm1806100002-n1.html )

先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が、貿易をめぐり「6カ国対米国」の構図で激しく対立する場になった。


自由や民主主義などの価値観を共有する先進国が、意見の相違を乗り越えて結束してきたのがG7である。

その枠組みさえ崩れかねない異常事態である。深刻に受け止めざるを得ない。


米朝首脳会談を目前に控えたタイミングだ。

各国首脳が北朝鮮に完全な非核化を求めることで一致し、会談成功を後押しすることを確認した意義はむろん大きい。


G7協調の価値を一面では発揮しながら、相反するように米国が孤立主義を強める。

それが負のメッセージを与えることをトランプ大統領は認識すべきだ。


米国が6カ国に鉄鋼などの輸入制限をかける貿易紛争を仕掛けたため対立が激化した。

昨年のサミットでも保護主義志向のトランプ氏は孤立したが、具体的措置を発動し、各国が対抗措置を講じる今の状況はさらに深刻である。


自由貿易の秩序を築いてきた米国が自らそれを壊そうとする。

各国首脳がこぞって批判する言葉にトランプ氏が一切耳を貸さないことが亀裂を深めさせた要因だ。


見過ごせないのはG7の存在を軽視するかのような言動だ。

出席を嫌がっていたとの報道もある。

唐突に、G7が経済制裁を強めてきたロシアをメンバーに復帰させたい意向も示した。


一方でマクロン仏大統領は、米国抜きで合意文書に署名することになっても構わないとの考えを示した。

これでG7の枠組みを維持できるのか。


先のG7財務相・中央銀行総裁会議の議長総括は、協調を取り戻すよう首脳に「断固たる行動」を求めた。

それとはほど遠い状況を放置するわけにはいかない。


中国などが参加する20カ国・地域(G20)の枠組みは価値観を共有できず、国際問題への効果的な対応に限界がある。

一方、G7は経済や外交、安全保障などで幅広く連携してきた。


北朝鮮の脅威については拉致問題も含め、G7を通じて欧州にも正しい認識を浸透させてきた。

アジアで唯一のメンバーの日本にとって貴重な枠組みである。


安倍晋三首相は北朝鮮問題で連携を図るだけではなく、通商問題で米国を孤立させないよう粘り強く働きかけていくべきだ。




プーチン大統領
米ロ首脳会談の用意できている

2018.06.10
(www.afpbb.com/articles/-/3177972 )

プーチン大統領、米ロ首脳会談の用意できている
中国・山東省青島で上海協力機構SCOの首脳会議サミット)に出席するロシアのウラジーミル・プーチン大統領(2018年6月10日撮影)。(c)AFP/WANG ZHAO


ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は10日、米国側の準備が整い次第、いつでもドナルド・トランプ大統領との会談に臨む用意があると述べ、米ロ首脳会談の候補地としてオーストリアのウィーンを挙げた。


プーチン大統領は上海協力機構(SCO)首脳会議が開催された中国の青島で記者会見し、「米国側の準備が整い次第、米ロ首脳会談が開催されるだろう。もちろん私のスケジュールも考慮してのことだが」と語った。

また「米国大統領も米ロ首脳会談は有益だと何度も述べており、私もそのことを認めている。これは事実だ」と付け加えた。


会談の開催地についてはまだトランプ大統領と話し合っていないとした上で、オーストリアを含む「多くの」国々が関心を示していると述べた。


一方、カナダ・ケベック州で開催された先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が、ロシア批判を含む首脳宣言を採択したことについては、「創造的なおしゃべり」と一蹴し、G7はロシアとの真の協力関係へと移行する時だと強調。

さらに、英国でのロシア人元二重スパイと娘の毒殺未遂事件に対するロシア非難についても、G7は相変わらずロシアが関わったという「証拠を示せていない」と批判した。(c)AFP



◆ G7 2018 (4) この写真には誰と誰が

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G7首脳会談の1枚 
この写真には誰と誰が

2018.06.10
(www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44429281 )

Leaders captured in deep conversation with Donald Trump


カナダで開かれた今回の主要7カ国首脳会議(G7サミット)は始まる前から、ぎこちなく気まずいものになると予測されていた。

アンゲラ・メルケル独首相のインスタグラムに投稿されたこの写真は、そうした気まずい一瞬を切り取ったように見える。

この写真に写っているのは誰と誰で、貿易論争でどういう立場なのか、並べてみた。


 ドナルド・トランプ米大統領

トランプ氏は先に鉄鋼に25%、アルミニウムに15%の輸入関税を課すと発表し、欧州連合(EU)とカナダ、メキシコといった同盟国を驚かせた。

いずれも報復措置に踏み切る方針を示しており、サミットは最初から亀裂の影に覆われていた。

トランプ氏が孤立する場面もあった。

トランプ氏は米国がまるで「みんなが金を盗み続ける貯金箱」のようだと不満を漏らしながら、閉会前にサミットを後にした。

しかし、G7首脳陣との関係は「10点中10点」だとも言っている。


 ジョン・ボルトン米大統領補佐官国家安全保障問題担当

ボルトン氏がトランプ氏の国家安全保障問題担当補佐官になって3カ月、すでに情勢に影響を与えている。

トランプ氏が関税導入の理由として「国家安全保障」の懸念を挙げるのは、ボルトン氏が以前から声高に支持してきた発想だ。


 山崎和之外務審議官

2017年7月に就任した山崎氏は、パキスタンへの外交代表団を率いたほか、ソウルで開かれた日中韓の自由貿易協定の協議に参加した。


 安倍晋三首相

安倍首相は、米国の高い関税に対する報復措置に参加するよう、他のG7各国から強く求められ、難しい立場に追い込まれた。

同首相はこれまでトランプ氏との友好関係を築くために努力してきており、トランプ氏の大統領当選以降、少なくとも10回は会談していると言われている。


 西村康稔内閣官房副長官

与党・自由民主党所属の西村氏はかつて、通商産業省(現経済産業省)で働いていた。


 アンゲラ・メルケル独首相

この写真でも明らかなように、メルケル首相はサミットで協議の先頭に立ち、各国の相違を解消しようとしていた。

8日には、米国と同盟国との貿易紛争解決メカニズムの構築を提案したもようだ。

会期中にトランプ氏との関係について質問されたメルケル氏は、自分たちは常に意見が一致する訳ではないが、話し合うことはできていると話した。

「米大統領とは腹を割った直接的な関係を保っていると言える」と、首相は述べた。


⑦ エマニュエル・マクロン仏大統領

マクロン大統領は首脳会議が始まる数時間前に、関税をめぐりトランプ氏とツイッターでやり合っていた。

このため、2人の間で花開きつつあった「ブロマンス」は終わったのかと首をかしげる人もいた。

それでも2人は仲が良さそうで、マクロン氏の側近はトランプ氏との会談は「率直で活発」だったと話した。


⑧ テリーザ・メイ英首相

メイ首相は先週、トランプ氏に電話で、米国の輸入関税は「正当化できるものではなく非常に残念」だと伝えていた。

しかし、サミットではそれよりも協調優先の態度をとり、貿易戦争になりかねない瀬戸際から後ろに下がるよう、他の首脳陣に呼びかけていた。


⑨ ラリー・クドロー米国家経済会議NEC委員長

トランプ大統領の経済最高顧問は関税引き上げの動きを擁護し、同盟国と貿易で対立が高まっている状況の責任を大統領に負わせるべきではないと発言している。

クドロー氏は、トランプ氏が提案したG7内の関税ゼロ案こそ、「経済成長を促す最善の方法」だと言う。

          ◇

G7 leaders gather in a tight crowd around a narrow table

メルケル独首相の公式インスタグラムに載った写真と
ほぼ同じ時に別の角度から撮られた写真を、
マクロン仏大統領がツイートした。

トランプ大統領を
いかに多くの首脳と側近たちがぎっしり取り囲んでいたか、
全体状況がよく分かる写真だ。



G7 leaders gather in a tight crowd around a narrow table

カナダのジャスティン・トルドー首相の公式カメラマン、
アダム・スコッティ氏同じ場面を撮影したが、
写る人たちの表情はもう少し和やかだ。

メルケル氏とトランプ氏、トルドー氏が笑っているように見える。

          ◇

メルケル氏の公式アカウントに載った写真はソーシャルメディアで大いに話題になり、さまざまな面白いキャプションが競い合うようにつけられた。

ツイッターでは大勢が、権力者メルケル氏の姿勢や、堂々としたボディランゲージを指摘した。

学校の先生が、いたずらをした生徒(トランプ氏)を叱っているようだという意見も多く出た。

          ◇

ベンジャミン・ロドリゲスさんは、「この写真のボディー・ランゲージを見て。トランプは明らかにメルケルの前でひるんでいる」と書いた。

          ◇

ドイツのニュースサイトTオンラインのファビアン・ラインボルト米国特派員は、
「1つの場面、4つの視点。
1.メルケル陣営 2.マクロン陣営 3.コント陣営 4.トランプ陣営」
とツイートし、同じ瞬間でも色々な切り取り方があったことを指摘した。

          ◇

強烈なボディーランゲージによる表現も、大勢の目を引いた。

アイスランドのバンド「エージェント・フレスコ」のアルノー・ダンさんは
「この写真は芸術作品だ。
タイトルは『ボディーランゲージ』」
とツイートした。

          ◇

いったいどういう会話が交わされていたのか、面白おかしく想像する人も大勢いた。

たとえば、ジョシュ・ジョーダンさんはこう書いた。

「メルケル:私が『関税は悪い』と言ってそっちの足を踏んだら、にっこり笑ってうなずくのよ。」
「トランプ:わかった!」

「メルケル:(トランプの足を踏みながら)関税は消費者の負担となり、全ての国の経済を痛めつける。」
「トランプ:(反応せず、やがて安倍にささやく)ほら、なんか言われてるよ」




貿易 安倍首相が議論主導
欧米間の裁定役
トランプ大統領もシンゾーどう思う?

2018.06.10
(www.sankei.com/politics/news/180610/plt1806100009-n2.html )

G7サミット、各国のイメージ戦略で繰り広げられた写真バトル
主要7か国G7首脳会議が開かれたカナダ・ラマルべーで、エマニュエル・マクロン仏大統領前列左から2人目別の人物の顔で顔が隠れている人物)、安倍晋三首相前列左から4人目)、ジョン・ボルトン米大統領補佐官前列左から4人目が見守る中ドナルド・トランプ米大統領手前右)と話すアンゲラ・メルケル独首相中央2018年6月9日撮影)。(c)Jesco Denzel/Bundesregierung /dpa
(www.afpbb.com/articles/-/3177929 )


8日に開幕した先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、安倍晋三首相が昨年に続いて北朝鮮問題などで議論を主導した。

米国と欧州・カナダが激しく対立する気候変動問題や貿易問題でも「裁定役」を務めるなど、存在感を発揮している。


8日夜に行われた安全保障に関する討議の冒頭、議長国カナダのトルドー首相の指名を受けて、口火を切ったのは安倍首相だった。

「昨年のイタリアでのタオルミナ・サミットでは、自分から北朝鮮がこれまでに幾度となく約束を守らなかった経緯を説明した。

その後、情勢は大きく動いた」

タオルミナで安倍首相は、北朝鮮の弾道ミサイルが欧州をも射程に収めるようになったことなど、拡大する北朝鮮の脅威を説明し、「今は対話より圧力が必要だ」と訴えた。

その前年も安倍首相の発言を聞いており、タオルミナで「安倍首相が昨年言っていた通りの展開になりましたね」と語っていたのがトルドー氏だった。


110分に及ぶ安全保障に関する討議の半分は北朝鮮問題で、発言したのはほとんどが安倍首相だった。

ほかの首脳からは質問が相次ぐなど、同行筋は「完全に安倍首相の独り舞台だった」と振り返る。

サミット直前の日米首脳会談で対北朝鮮政策で綿密にすり合わせ、足並みが完全一致していたこともあり、トランプ米大統領も安倍首相の発言に耳を傾けた。


一方、混乱を極めたのが地球温暖化防止のため、温室効果ガスの排出に関する各国の取り組みを決めたパリ協定問題だった。

「パリ協定なんてだめだ!」

トランプ氏がこう断じると、フランスのマクロン大統領が顔を紅潮させてこう反撃した。

「昨年のサミットの声明に、パリ協定を守ると書いているじゃないか」


そこに今回のサミット議長で、本来は裁定役であるはずのトルドー氏まで食いついて議論を始める始末だから話は進まない。

同行筋は「裁定役がいないから、最後はすべて安倍首相に頼ってくる」と苦笑する。


貿易問題でも、各国が関税率などの数字を挙げてトランプ氏とやり合った。

そしてトランプ氏が日本を除く5カ国の反発を受ける度に、困って振り向く先は安倍首相だった。

「シンゾーの言うことに従う」

「シンゾーはこれについてはどう思うか?」


安倍首相も本来は欧州、カナダに近い立場だ。

だが、世界貿易機関(WTO)に批判的なトランプ氏にも配慮し、言葉遣いを選んだ上でこう投げかけた。

「WTO 体制には機能が不十分な面も確かにある。できるだけルールを強化するのはどうか」

するとトランプ氏は「う~ん」と言いながらも矛を収めた。


ドイツのメルケル首相は、こう言いながら安倍首相にウインクした。

「みんなで WTO を作ったのに、朝起きたらトランプ氏のツイッターで関税を25%かけられると知った。どうしたらいいの」


結局、再び「シンゾーどうだ?」が繰り返され、トランプ氏は最後にこう言って去っていったという。

「きょうは、素晴らしい会議だった」 (ケベックシティー 田北真樹子)


◆ 歴史的な米朝首脳会談 ☆ ただドアが開いていればいい

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まるで映画の予告編
トランプ氏が金正恩氏に見せた動画
米朝会談

2018.06.12
(www.cnn.co.jp/world/35120759.html )

トランプ大統領が金委員長に見せた動画が記者会見で披露された
トランプ大統領が金委員長に見せた動画が記者会見で披露された
※ 記事 URL を開くと中に動画あり


シンガポールで開かれた史上初の米朝首脳会談で、米国のトランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に見せた動画が、12日の記者会見で披露された。


「2人のリーダー、1つの運命。
歴史における特別な瞬間の物語。
1人の男の前に、恐らく2度と繰り返されない1つのチャンスが浮かび上がる。
彼は何を選ぶのか。
先見性と指導力を示すのか。
それとも示さないのか」。

動画ではそんなナレーションが流れる。


ハリウッド映画の予告編のようなこの動画は、米国家安全保障会議(NSC)が制作した。

NSC広報は、「トランプ大統領が完全な非核化のメリットや朝鮮半島の平和と安定の展望を示す一助として制作した」と説明する。


冒頭では世界各国の街を行き交う人々の映像が流れ、
「地球には70億人が住んでいる。
今を生きる人の中で、少数のみが恒久的な影響を残す。
そして、極めて少数が、故国を生まれ変わらせ、歴史を変える決断や行動に出る」
という音声が重なる。


続いて場面はトランプ大統領と金委員長の映像に切り替わる。

「過去が未来である必要はない」

「闇から光が射すこともあり、その希望の光は明るく輝くことができる。
もしも豊かな財産を共有する人々が、共通の未来を見出せるとしたら?
よく知られた物語だが、続編はどうなるのか」


動画には、米映画制作会社「デスティニー・ピクチャーズ」のクレジットが入っている。

しかし同社はCNNの電話取材に対し、「(トランプ大統領の動画とは)何の関係もない」と語った。


トランプ大統領は動画について質問されると「我々が制作した」と答え、
「よく出来ていると思う。見せてみても面白いと思った。
英語版とコリア版がある。
今日の会談の終わりごろ、彼(金委員長)に見せた。気に入ってもらえたと思う」
と振り返った。


動画はカセットとiPadに保存して上映し、8人ほどの出席者が見ていたという。




ロッドマン氏米朝首脳会談に感激の涙
CNNインタビュー

2018.06.12
(www.cnn.co.jp/world/35120716.html )

シンガポールからのインタビューであふれる涙をぬぐうロッドマン氏
シンガポールからのインタビューであふれる涙をぬぐうロッドマン氏


米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手で、これまでにたびたび北朝鮮を訪問しているデニス・ロッドマン氏が12日、米朝首脳会談の開催地シンガポールからCNNのインタビューに応じ、涙を流して会談の実現を喜んだ。


ロッドマン氏は11日夜、米朝会談に合わせてシンガポールに到着していた。

会談が始まる直前のインタビューで、大きなサングラスの下から流れる涙をぬぐいながら、「素晴らしい日だ。それを見に来た。とてもうれしい」と語った。


ロッドマン氏はこれまでに何度も訪朝し、バスケを通して金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とも親交を深めてきた。


インタビューでは北朝鮮への親愛の情を語り、正恩氏は「良い友人だ」と強調。

米朝両国が仲良くやっていくことを望んでいると話した。

「戦争のことは心配したくない。そういうことは何も分からない」と述べ、トランプ氏の対北関与姿勢を繰り返し称賛した。


2014年の訪朝から帰国した時には、殺害を予告する多数の脅迫を受けたと振り返り、「それでも前を向き続けたんだ。事態は変わると、たった一人で信じていた」と訴えた。

オバマ前大統領に話を持ち掛けようとしたが、取り合ってもらえなかったという。


ロッドマン氏はさらに、会談が成功してトランプ氏と正恩氏が良い関係を築いてくれることを願っていると力説し、
奇跡は必要ない
ただドアが開いていればいい
この世界をより良くすればいい
それだけだ

と語った。




史上初の米朝首脳会談文書に署名
北朝鮮との関係は大きく変わる

2018.06.12
(www.bbc.com/japanese/44447585 )

Kim and Trump sign
朝から会談を重ねた米朝両首脳は合意文書に署名した12日午後シンガポール


          ◇ ◇ ◇


Kim arrives at summit venue
会場のカペラ・ホテルに到着した金委員長


両首脳はシンガポール市内で近接するそれぞれのホテルを出発し、現地時間午前8時半(日本時間同9時半)ごろ、シンガポール島から数百メートル南のリゾート地、セントーサ島のカペラ・ホテルに入った。

11日にはポンペオ国務長官が記者会見し、米国は「完全かつ検証可能で不可逆な非核化」しか受け入れないとあらためて強調しつつ、その代わりとして「独特の」形で北朝鮮の安全を保証する用意があると述べた。


前例のない首脳会談は、朝鮮半島の緊張緩和が目的。米政府は、北朝鮮による完全かつ検証可能で不可逆な核放棄を求めており、北朝鮮が体制保証や制裁解除、経済援助と引き換えにどこまで譲歩するのかが注目されていた。


トランプ氏は今回の会談を、平和実現の「一度きりの機会」と呼んでいた。

米政府は今回の会談を端緒として、いずれ朝鮮半島の非核化につながる交渉プロセスの開始を期待している。


トランプ氏は当面、会談実現にこぎつけたのは自分が「最大の圧力」を北朝鮮にかけ続け、経済制裁を強化し、軍事行動も辞さない姿勢を示したからだと主張するものと見られる。


金氏にとっては、北朝鮮の旗が星条旗に並ぶ前で米大統領と握手したというそれだけで、祖父も父も果たせなかった大勝利を収めたことになる。米大統領と対等な立場で会談したことで、自分自身と北朝鮮の正統性を国際社会が承認したという文脈づくりが可能になった。


米朝首脳会議-2
米朝首脳が初めて握手した瞬間


現職の米国大統領が北朝鮮の最高指導者と会談するのは初めて。


会談開始前にトランプ大統領は、金委員長と「素晴らしい関係を構築できると思う」と述べ、「本当に気分は最高だ。最高の話し合いをして、素晴らしい成功を収める」と述べた。


金委員長は、「ここまで来るのは簡単ではなかった(中略)古い慣習が障害となっていたが、克服してここへきた」と話した。


会談会場の回廊を歩き書斎へ向かう両首脳
両国国旗の前で握手した後会談会場の回廊を歩き書斎へ向かう両首脳


現地時間午前9時(日本時間同10時)すぎに対面した両首脳は両国国旗を背に握手し、通訳2人を挟んで2人だけで言葉を交わすと、再び握手し、並んで回廊を歩いてカペラ・ホテルの書斎に入った。


回廊を歩く両首脳の近くにいた報道陣によると、金委員長が「世界中が見ている。大勢がこのあり得ない会談を、サイエンスフィクションの出来事のように見るでしょう」とトランプ大統領に話しかけたという情報もある。


会談会場カペラ・ホテルの書斎に入り、報道陣を前に握手を交わす両首脳
会談会場カペラ・ホテルの書斎に入り報道陣を前に握手を交わす両首脳


ホワイトハウスによると、両首脳はこの後、通訳を挟んで一対一で38分間会談した。


米朝首脳会談は、トランプ氏と金氏による一対一の会談の後、両政府幹部を交えた拡大会合に入った
米朝首脳会談はトランプ氏と金氏による一対一の会談の後
両政府幹部を交えた拡大会合に入った



午前10時(日本時間午前11時)前には、米国のマイク・ポンペオ国務長官やジョン・ケリー大統領首席補佐官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長、李洙墉(リ・スヨン)同副委員長、李容浩(リ・ヨンホ)外相も交えた拡大会談に入った。


拡大会合には、北朝鮮がその発言に強く反発していたジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も同席した。


両首脳らはその後、昼食をとりながら協議を続けるワーキングランチを続けた。


昼食を終えて庭に出た両首脳は、待ち構える報道陣の方へ並んで歩いた。

トランプ氏は記者の質問に答え、金委員長を「もちろん」ホワイトハウスに招くつもりだと強調した。<

さらに金委員長については、「とても才能豊かな人で、自分の国をとても愛している」と称えた。


トランプ大統領は、「本当に素晴らしい会談だった。たくさんの進展があった。本当にとても前向きで、大方の予想以上だ。最高級だ。これから署名するんだ」と述べた。


米朝首脳会談-1
米朝首脳合意文書に署名 「包括的」とトランプ氏


両首脳は一対一の会談、拡大会談、ワーキングランチを経て、署名式に臨んだ。

トランプ大統領は、「素晴らしい時間を過ごした。この文書に署名できるのは光栄だ」と述べた。

金委員長は、「歴史的な会談で、これまでのことを過去のものにすると合意した。歴史的な文書に署名する。世界は大きな変化を目にすることになる」と述べ、会談実現をトランプ氏に感謝した。


合意文書に署名し合い、笑顔を交わす両首脳
合意文書に署名し合い笑顔を交わす両首脳


ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の会談が12日午後1時半(日本時間同2時半)ごろ、シンガポールで合意文書に署名した。

両首脳は握手の後、合意文書に署名し、交換し合った。


朝から会談していた両首脳は互いに感謝し合い、トランプ氏は北朝鮮との関係や朝鮮半島の情勢は大きく変わると述べた。

報道陣に非核化について質問されると、トランプ氏は、「そのプロセスをすぐに始める」と付け足し、文書について「包括的」なものだと説明した。


トランプ氏はさらに
「今日の成果を誇りに思う。我々の北朝鮮や朝鮮半島との関係は、過去とかなり違うものになる。私たちは、誰が予想したよりもはるかに良く協力し合えた。今後、何度も会う。あなたと作業できて光栄だった」、
「素晴らしい日だった。お互いやお互いの国のことを、たくさん知ることができた」
と述べた。


両首脳は最後にもう一度握手して、会場を後にした。

トランプ大統領は12日夜には帰国の途に就く予定。

金委員長は午後2時には出発するだろうと言われている。




北朝鮮の完全な非核化には数十年=日韓
2018.06.12
(jp.sputniknews.com/politics/201806124983142/ )

河野太郎外相(アーカイブ)


河野太郎外相は、北朝鮮にある核施設の完全な廃炉には数十年かかるが、核兵器と関連施設の廃棄には多くの時間がかからないとの見方を示した。


河野外相は参議院外交防衛委員会で明らかにした。

NHKが報じた。

「非核化にはいろいろな要素がある。
核関連施設を最終的に廃炉にするまでには数十年かかるが、
とりあえず核兵器を廃棄させ、
関連施設を不可逆的に使用できないようにするのであれば、
それほど期間はかからない」
と河野氏は強調した。


日経新聞のインタビューに対し、韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官も同様の見解を示した。

北朝鮮の核・ミサイル計画をめぐる問題の解決と、関連施設の廃棄には10年単位の時間がかかると指摘した。

文氏はまた、北朝鮮が政治・経済・軍事的な3種類の保証を求めているとして、米国が提供できるものがポイントだと述べた。


◆ 歴史的な米朝首脳会談 (2) 高句麗の歴史は変われるか

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FIVE FINGER DEATH PUNCH ~ Digging My Own Grave




ああだ、こうだと取り沙汰されている「米朝首脳会談」。

6月初頭から You Tube に一挙にアップされたファイヴ・フィンガー・デス・パンチの2枚のアルバム全曲の1曲目は「墓穴を掘る」なんてタイトルですが、それとは関係なく(笑)個人的には、金正恩が人格形成に最も重要な17歳前後を「スイス」で過ごしたことと、「母親」が「韓国・済州島に出自」を持つ「在日朝鮮人」だという「3点」から、ひょっとして「高句麗~北朝鮮」という国の歴史は変わるってこともあるかな?という視点で、斜めに見ていたいと思います (;一_一)


朝鮮・三国時代

中国大陸 & 朝鮮半島のチョ―簡単な歴史
(http://natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-1818.html )

池上 彰 著
わからなくなった世界情勢の読み方
朝鮮半島で戦争が起きた

(http://natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-901.html )



検証6・12)】
突然の
演習中止発言に衝撃
真意めぐり米政界国防関係者が騒然
日韓も当惑

2018.06.13
(https://www.sankei.com/world/news/180613/wor1806130067-n1.html )




「こいつとはやっていけそうだ」

シンガポール南部セントーサ島のカペラホテルで12日午前9時過ぎ(現地時間)、史上初の米朝首脳会談が始まった。

会談に臨んだ米大統領、ドナルド・トランプは北朝鮮の朝鮮労働党委員長、金正恩(キム・ジョンウン)と固い握手を交わし、こう直感した。

通訳を交えた2人だけの話し合いは41分間に及んだ。


2人だけで41分間


トランプは金とこの日7回目の握手をして別れた後、長年の盟友で「影の補佐官」とも呼ばれるFOXニュースのスター司会者、ショーン・ハニティに金の印象をこう明かす。

「彼はとても人柄がいい。
愉快で、しかも極めて利口だ。
非常に交渉上手で戦略的な男でもある」


トランプは、これまで金を「ちびのロケットマン」と呼び、北朝鮮が「炎と怒りに見舞われる」と威嚇してきた。

一連の発言は、金を対話の場に引き出すための方便にすぎず、「本当は言いたくなかったし、ばからしくも思ったが、仕方がなかった」とハニティに弁明した。

首脳会談が実現するや、トランプは金へのガードを一気に下げたかにみえる。

かつては呪文のように唱えていた「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)すら口にしなくなった。


そんなトランプから、この日午後4時過ぎに始まった記者会見で衝撃的なひと言が飛び出す。

「米韓の合同軍事演習(ウオー・ゲーム)を中止する」

「莫大(ばくだい)な費用かかる」


軍事演習に関し、この日発表された共同声明では言及がなかった。

トランプは、軍事演習を
「(北朝鮮に対して)挑発的だ」
「莫大な費用がかかる」
とまで言い放った。


この「爆弾発言」は、たちまち米本国の政界と国防関係者を震撼(しんかん)させた。

上院議員(共和党)、ルビオは「演習中止」発言について、ツイッターに「不愉快だ」と書き込んだ。


トランプが専用機で12日午後6時過ぎにシンガポールをたって帰国の途上、ワシントンでは副大統領のマイク・ペンスが共和党の有力議員らをひそかに集めて事情を説明するなど釈明に追われた。


説明会に出席した上院外交委員会の東アジア・太平洋小委員長、コリー・ガードナーはツイッターで「通常の即応訓練や訓練交流は継続されると聞いた」と明かした。


しかし、大規模軍事演習に関しては情報が錯綜(さくそう)していた。

ホワイトハウスは騒ぎの拡大を受け、
「半年ごとの大規模軍事演習は行わない」
と表明し、トランプ発言が「事実」であると確認した。


トランプの「演習中止」発言は、国防総省にも明確に知らされていなかったとみられる。

米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、同省の関係部局は発言の真意を探るため連絡や対応に追われた。

国防当局者は同紙にこう強調した。

「米韓の大規模軍事演習は、即応能力の維持には不可欠だ。
小規模の訓練だけでは(有事の際に)役に立たない」
とトランプの発言に異を唱えた。


自賛うまくやった


「演習中止」発言は韓国をはじめ、同盟国、日本を当惑させた。

韓国大統領府の報道官は13日、
「トランプ大統領の発言の正確な意味や意図を把握する必要がある」
と困惑した様子だ。


米朝首脳会談の結果については、韓国で保守系のメディアや野党から強い批判が起きている。

韓国紙、朝鮮日報は13日付1面トップに「トランプ、CVIDなく、韓米演習中断」との見出しを掲げた。

同紙主筆はコラムで「韓国全体がだまされたようだ」と落胆を吐露した。


同紙は「非核化をひと言も言わない金正恩にトランプ大統領は韓米軍事演習の中断を与えた」とも批判。

トランプ発言の背景に、金正恩が体制保証を求めた際、軍事演習の中断を求めたのではないかとの見方を伝えた。


一方、官房長官の菅義偉は13日午前の記者会見で、演習中止などについて「米国から詳細な説明を受けたい」と述べ、事前に聞いていなかったことを明らかにした。


会談を終えたトランプは周囲の波紋をよそに、ツイッターでこう自画自賛した。

「金正恩とうまくやった。平和を作るのは最も勇気のある人たちだけだ」

=敬称略

          ◇

世界が注目した米朝首脳会談。焦点の核問題や体制保証をめぐる米朝間の攻防など、その舞台裏を追う。(シンガポール 黒瀬悦成、ソウル 名村隆寛)



検証6・12)】
金正恩氏は鄧小平になれるか
経済再建危うい綱渡り

2018.06.15
(http://www.sankei.com/world/news/180615/wor1806150007-n1.html )

 11日、シンガポールの観光名所を訪れた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(手前左から3人目)(朝鮮中央通信撮影・共同)
11日シンガポールの観光名所を訪れた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長手前左から3人目)(朝鮮中央通信撮影・共同


南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)で14日、10年半ぶりに開かれた将官級軍事会談の冒頭、北朝鮮側首席代表で朝鮮人民軍陸軍中将のアン・イクサンは「どんな逆風下でも板門店宣言を履行するとの初心を曲げてはいけない」と強調した。


米の支援明記されず


4月の首脳会談で南北が宣言に盛り込んだ軍事的緊張緩和が協議の主題だが、北朝鮮側の狙いは、南北双方の“軍縮”を通じた経済建設へのシフトにある。


朝鮮労働党委員長の金正恩(キム・ジョンウン)は5月の党中央軍事委員会拡大会議で、米朝首脳会談を見据えた新たな国防方針を決め、経済建設への軍の貢献に期待を示した。


軍首脳3人を入れ替える大なたも振るったとされ、6月12日の米朝会談には穏健派とされる新人民武力相の努光鉄(ノ・グァンチョル)を同行させた。

だが、米大統領のトランプと正恩が署名した共同声明には、米国からの経済支援は一切、明記されなかった。


会談中、トランプが正恩に見せたのは、漆黒の闇に包まれた夜の北朝鮮の衛星写真が突如、光にあふれる状況を映した動画だ。

トランプは「北朝鮮には素晴らしいビーチがある。そこには世界最高のホテルを建てることができる」とも力説した。

完全な非核化を履行すれば、明るい未来が待っているとのメッセージだが、
「米政府は直接支援しない。
・日中韓の支援と
・自助努力で
どうぞ発展してください」
との意図もにじむ。


北朝鮮は「米国に期待して経済建設をしたことはない」と主張しており、そうした意図は百も承知だろう。

会談前夜には、代表団一行を引き連れ、シンガポールの市内観光に出るサプライズも行ったが、注目すべきは北朝鮮メディアが伝えた正恩の言葉だ。

「多くの分野でシンガポールの知識と経験を学ぼうと思う」

「シンガポールの経済的潜在力と発展の姿をはっきりと理解した」。

名所巡りにすぎない場面で、わざわざ経済発展に力点を置いた発言を取り出しているのだ。

北朝鮮国内に向け、今後はシンガポール並みの経済発展を目指すと宣言したとも受け止められる。


「正恩は成功した中国の鄧小平になるか、失敗した旧ソ連のゴルバチョフになるかの瀬戸際にある」

韓国情報機関傘下の国家安保戦略研究院副院長の李基東(イ・ギドン)はこう分析する。

両者の違いについて李は
(1)政治的安定
(2)経済的成果
(3)融和的国際環境
を挙げる。

3つの条件に恵まれ、改革開放を導いた鄧に対してゴルバチョフは当初、米国との軍拡競争に直面した上、派閥争いを抱え、経済的成果も見込めず、社会主義体制を崩壊させた。


いびつな南巡講話


「正恩は党や軍幹部の粛清や更迭を繰り返し、政治体制の安定を手にした。

経済政策でも4月の党中央委員会総会で核開発との「並進路線」から経済建設に集中する方針を打ち出し、経済政策に関しては「内閣の指揮に無条件で服従せよ」と指示。

経済再建に向けた土壌を整えた。

シンガポールでの発言は、鄧が1992年に深圳など南方都市を巡り、経済発展の指針を説いた「南巡講話」の “金正恩版” に今後、位置付けられる可能性がある。


ただ、肝心の制裁はいまだ解けない上、国内にも大きな障壁を抱える。

米韓との敵対関係ゆえに軍事費が国内総生産(GDP)の推定約24%を占めてきた。

約120万人の兵力を維持するため、若い労働力を兵役に投じている。

北朝鮮の民主化に取り組む韓国の団体代表で北朝鮮の内情に通じる金永煥(キム・ヨンファン)は
「戦争中の国家並みの軍事費比率であり、これでは経済開発を望みようもない」
と指摘する。

内なる軍事的圧迫の打開のためにも、米国との直談判は避けられなかったとみられる。


トランプは会談で、米韓合同軍事演習の中止を表明。

米メディアのインタビューで、将来的に在韓米軍を撤退させる可能性も示唆した。

正恩は思いがけない譲歩を得た形だ。


一方で、永煥は「北朝鮮が核を完全に放棄する可能性はない」とみる。

国内的には
核兵器が完成したからこそ軍事費を削減するとの大義名分となり、
対外的に
安全を保証する手立てを核以外に持たないからだ。

そのため、一部の兵器や核物質を温存したまま、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など象徴的な兵器や施設の放棄に応じると予想する。


米国には完全な非核化に応じるポーズを取り、
国内軍部に向けては米国と「核軍縮交渉」を進めるとして
異論を封じる二重基準で対応することも想定される。

正恩が目指すであろう経済再建の道は、危うい綱渡りというほかない。

=敬称略(シンガポール 桜井紀雄)


南巡講話

1992年初め、中国の最高実力者だった鄧小平氏が広東省など南方を視察した際の一連の談話を指す。

1989年6月の天安門事件で、民主化を求める学生らの武力鎮圧に踏み切った鄧氏は、事件後に台頭した保守派を激しく攻撃し、改革開放を号令した。

この講話が、経済成長の起点になったとされる。



ゴット・ユア・シックス
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◆ 地震

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大阪北部地震
震源断層は特定できず
複雑な発生メカニズム

地震調査委が評価公表

2018.06.19
(www.sankei.com/affairs/news/180619/afr1806190002-n1.html )




大阪府北部で震度6弱の揺れを観測した地震の発生を受け政府の地震調査委員会は18日、臨時会合を開き今回の地震に関する評価をまとめ公表した。

地震を起こした震源断層は特定できず、周辺の活断層帯と「関連した活動である可能性がある」との表現にとどまった。


会見した平田直委員長は「(発生メカニズムが)非常に複雑で、どの断層に関連しているかを言うのは難しい」と述べた。


今回の震源周辺は地震を起こすひずみがたまりやすい「ひずみ集中帯」に含まれ、近くには東西に延びる有馬-高槻断層帯のほか、上町、生駒の各断層帯が南北に延びている。


このうち上町断層帯は震源から西に少し離れているが、地下の断層面は東側に向かって傾斜しており、震源周辺まで延びている可能性があると判断した。


調査委は、今回の地震がいずれかの活断層帯に関係することは否定できないとしたが、どれか1つを特定するのは困難だという。

今回のようにマグニチュード(M)6程度の規模では、断層が地表に明瞭に露出するとは考えにくい。


調査委が地震のメカニズムを複数の手法で調べたところ、一致しなかった。

余震のタイプも活動域の北側は逆断層型、南側は横ずれ断層型で異なっている。

平田委員長は「地下にある震源断層のずれ動いた面が、途中で折れ曲がっている可能性がある」と推測する。


臨時会合は当初予定より1時間ほど延びて3時間近くに及んだ。

平田委員長は「候補となる活断層が多くて時間がかかった。注意深く議論した」と話した。




18日07時58分▼M6・1(6弱)(大阪府北部)(13km)①
2018年6月18日7時58分
大阪府北部
M6・1震度6弱深さ10km




18日07時58分▼M6・1(6弱)(大阪府北部)(13km)②
左上岩手県沖 ・17日15時15分M4・1 (30km
中央群馬県南部・17日15時27分M4・75弱20km
左下宮城県沖 ・18日00時43分M4・0 (50km
左 大阪府北部・18日07時58分M6・16弱10km



地震は上下左右でギッタンバッコンになることが多いです。
この時も、右・左・右・左となっていますね。

が、それよりも、弓なりの形をした日本列島に等しく、
4つの地震をつなげると弓なり状になります。

というところで浮かぶのが、現在進行形の「千葉県のスロー地震」。
なんか、引っ張られてる感じがしませんか?

というので海底をのぞいてみましょう(↓)


18日07時58分▼M6・1(6弱)(大阪府北部)(13km)③
日本列島が
(右)太平洋プレート
(中央上)北アメリカプレート
(中央下)フィリピン海プレート
(左)ユーラシアプレート
という4枚のプレートに乗っているのがよく分かります。

そして太平洋側は深~海なのも分かりますね。


3月11日の地震の大きさ (意外と知らない人がいるような・・・
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-1289.html )

スロー地震で思い出した EMF w
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-770.html )


ということで、部分的な細かい断層から予測を立てて危険を予防することも、勿論、たいせつですけれど、地球全体から予想することも必要じゃないでしょうか。


5月3日から活動を始め、M6・9の大地震のあと、5月17日に憤炎が9kmもあがったという爆発的噴火、そして今なお、3分に1回くらいの火山性地震(規模はほとんどM2~3くらいですが)が続いている、ハワイのキラウエア火山。

あながち日本と無関係とは言えないんじゃないでしょうか(↓)


ハワイ・キラウエア火山


◆ 歴史的な米朝首脳会談 (3) 安倍晋三首相 「首脳署名文書、残してほしい」 

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米朝首脳会談
安倍晋三首相首脳署名文書残してほしい
トランプ氏に4月会談で助言…
過去の合意教訓に

2018.06.17
(www.sankei.com/politics/news/180617/plt1806170006-n1.html )

4月17日、会談でトランプ米大統領と握手する安倍首相=米フロリダ州パームビーチ(共同)
4月17日会談でトランプ米大統領と握手する安倍首相
=米フロリダ州パームビーチ
共同



安倍晋三首相は16日の読売テレビ番組で、今年4月の日米首脳会談の際、トランプ米大統領に、米朝首脳会談の成果として両首脳の署名が入った文書を残すよう求めていたことを明かした。


首相は番組で
「1994年の米朝枠組み合意も、
2005年の核合意も
米朝両首脳がサインしたものではない。
だから簡単にほごにされてしまった」
と指摘。

トランプ氏に対し
「あなたと金正恩朝鮮労働党委員長がサインする文書を残してほしい。
重みがある」
と訴えたと説明した。


非核化に向けて土台できた


米朝両首脳の共同声明に CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)が明記されていないとの批判には
「私も入れるべきだと思った」
とする一方、
「非核化に向けて土台を作ることはできた」
と評価した。


非核化に向け国際原子力機関(IAEA)が行う査察の費用について
「核の脅威がなくなることで平和の恩恵を受ける日本が負担するのは当然だ」
との認識を示した。

北朝鮮への直接的な経済支援については
「日本人拉致問題が解決されなければ行わない」
と明言し、核廃棄にかかる費用が必要な場合も
「北朝鮮に出すわけではなく、例えば機構をつくって進めていく」
と述べ、国際的枠組みを設ける可能性に言及した。


日朝会談やみくもに行うのではなく…


首相は金氏を「大きな決断ができる人物」と表現し、
「相互不信という殻をお互いに破って一歩踏み出したい。そして解決したい」
と述べた。

ただ、日朝首脳会談については
「やみくもに行うのではなく、拉致問題の解決に資する会談にしないといけない」
と慎重な態度も見せた。


河野洋平元衆院議長が拉致問題より国交正常化や戦後賠償を優先すべきだと主張したことに対し
「北朝鮮に大変なサービスをされている。
そういう発言は交渉力をそぐ。
大先輩だから、大変残念だ」
と述べた。


トランプ氏が言及した米韓合同軍事演習の中止については
「信頼を醸成するための善意」
とし、北朝鮮が非核化に向け迅速に行動することが重要だとの認識を示した。

同時に
「在韓米軍を縮小するということでもない。
日米の共同軍事演習なども今までのままだ」
と強調した。




完全な非核化まで経済制裁解除しない
米国務長官日米韓外相会談で

2018.06.14
(www.bbc.com/japanese/44478503 )

共同記者会見に臨む河野外相、康韓国外相、ポンペオ米国務長官
共同記者会見に臨む河野外相康韓国外相ポンペオ米国務長官


マイク・ポンペオ米国務長官は14日、北朝鮮が「完全な非核化」を実現するまでいかなる経済制裁も解除しないと述べた。


ポンペオ長官はこの日、ソウルで日本の河野太郎外相および韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と会談し、北朝鮮をめぐって協議を行った。


12日にシンガポールで行われた歴史的な米朝首脳会談で、ドナルド・トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が署名した文書では、北朝鮮は「朝鮮半島の完全な非核化」に取り組むことに合意している。

しかしこの合意をめぐっては、北朝鮮側がいつどのように核を放棄するのか詳細が欠けているとの批判が出ている。


揺ぎない同盟関係


ポンペオ長官はシンガポールから韓国へ入り、米朝首脳会談の経緯と、トランプ大統領が突然発表した米韓合同軍事演習の停止について、韓国と日本側に説明した


ポンペオ長官は共同記者会見で、米朝会談は二国間の関係にとって「分岐点」だったと話した。

また、非核化を段階的に行うことを米国が認めたとする北朝鮮の国営・朝鮮中央通信KCNAの報道否定した

その上で、米国は引き続き「北朝鮮の完全で検証可能かつ不可逆な非核化の達成を強く決意している」と述べた。

この文言は、トランプ氏と金委員長が交わした合意文章には明示されていない。


ポンペオ氏はまた、日米韓の同盟関係は「揺ぎないもの」だと述べた。


韓国と日本は、北朝鮮が敵視している米韓合同軍事演習を、両国の安全保障上必要なものだと主張している。

韓国の康外相は、米韓関係は「これまで以上に力強い」と話した。

また河野外相は、米朝首脳会談を「困難だが重要なプロセスの始まり」と説明し、3カ国で「連携を続けていく」と述べた。


北朝鮮は、激しい批判の的となってきた人権侵害や執拗なまでの核兵器開発のために、何十年もの間、間欠的な外交交渉を除いて、国際社会から孤立していた

北朝鮮は米大統領との首脳会談が体制に正当性を与えるものとみて、長らく実現を目指してきた。


人権活動家からは、トランプ氏が人権問題で金氏を追求する姿勢を示さなかったことを失望視する声が上がっている。

トランプ大統領は13日、ツイッターに
「今到着した。
長い旅だったが、僕が就任した頃よりみんなはもっと安全を感じられるだろう。
北朝鮮による核の脅威はもうない。
金正恩との会談は面白く、とても前向きな経験だった。
北朝鮮には将来に向けた大きな可能性がある
と投稿した。




緯度経度
トランプ・ウオッチに反省を
古森義久

2018.06.19
(www.sankei.com/world/news/180619/wor1806190017-n1.html )

拡大協議で米側からはボルトン大統領補佐官(右端)ら、北朝鮮側は金英哲朝鮮労働党副委員長(左から2人目)らが出席した=12日(ロイター)
拡大協議で米側からはボルトン大統領補佐官右端北朝鮮側は金英哲朝鮮労働党副委員長左から2人目らが出席した=12日ロイター


米朝首脳会談の評価をめぐりトランプ政権と米国の主要メディアがまたまた激突した。

ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、CNN という反トランプの旗印を鮮明にしてきたメディアは
「北朝鮮の非核化に『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)』を明記しなかった」
「共同声明は全体に具体性に乏しい」
さらには
「独裁者と対等に会い、人権を論じなかった」
といった非難を浴びせる。


トランプ大統領
「フェイクメディアのいつもの無根拠の攻撃」
と一蹴し、
北朝鮮との「共同声明に記した『完全な非核化』(CD)は CVID を意味する」
と反論する。

マイク・ポンペオ国務長官
「検証(V)を含まない完全な非核化などあり得ない」
と強調する。


同じ共和党でも穏健派のマルコ・ルビオ上院議員
「大手メディアが
オバマ前大統領がキューバの残虐な独裁者ラウル・カストロ前国家評議会議長と会って握手したときは礼賛し、
トランプ大統領が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と握手すると『危険』『愚か』と酷評するのは偽善だ」
と批判した。

「大手メディアは
1年前にはトランプ大統領が北に対して強硬すぎると非難し、
いまはソフトすぎると非難する」
とも指摘した。


メディアがトランプ政権の政策を論じ、激しく反対することは不健全ではない。

だがそのトランプたたきがニュース報道まで色を染めるとなると危険が伴う。

最近のボルトン外しの日米での報道が典型例だといえそうだ。

結果として大きな誤報となったからだ。


日本の多数のメディアは5月中旬から6月冒頭にかけて
「トランプ大統領は国家安全保障問題担当のジョン・ボルトン大統領補佐官を遠ざけ、米朝首脳会談からも外すことを決めた」
という趣旨の報道を流した。

中にはその結果、「安倍官邸は真っ青」という解説まであった。


ボルトン氏は核拡散防止の専門家で2代目ブッシュ政権では国務次官としてリビアの完全非核化作業の中核となった。

北朝鮮核問題でも厳重な経済制裁と軍事手段提示を唱える強硬派である。

トランプ大統領に4月初め補佐官として起用されてから、北朝鮮非核化もリビア方式でと提唱してきた。

北朝鮮は激しく反発し、ボルトン氏を「人間のクズ」とまでののしった。


「ボルトン外し」報道はこの経緯からトランプ大統領が不興を示して側近から遠ざけ、北朝鮮核問題でもボルトン氏を外し、シンガポールでの米朝首脳会談にも連れて行かない、という趣旨だった。

ホワイトハウスはこれを全面否定した。


現実にはボルトン氏は米朝首脳会談で大統領のすぐ左隣に同席した

大統領は会談後の記者会見でもボルトン氏の名前を再三挙げて、これまでも、これからも対北交渉は同氏とポンペオ国務長官に任せるのだという言明を繰り返した。


米朝首脳会談の直前のカナダでの先進7カ国G7首脳会議(サミット)でも、ボルトン氏がトランプ大統領の最側近として背後に密着する写真が多数、流された。

ボルトン外しフェイクニュースだったといえよう。


その情報源をたどっていくと CNN の
「トランプ大統領の北朝鮮への対応ではボルトン氏は脇へと外された」
という断定調の報道だった。

これほど明白な誤報を機に
日本側でのトランプ政権ウオッチにも
反省があってしかるべきだろう。(ワシントン駐在客員特派員)

◆ 歴史的な米朝首脳会談 (4) 金正恩氏を変えた 「恐怖」

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ベテラン特派員 米朝語る
金正恩氏を変えた恐怖
古森義久特派員
東アジア情勢激変高笑う中国
黒田勝弘特派員
体制保証のツケどう取り戻す

2018.06.14
(www.sankei.com/world/news/180614/wor1806140004-n1.html )




トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の史上初の首脳会談について、米朝関係を長年にわたり取材し続けてきた本紙の
古森義久・ワシントン駐在客員特派員と、
黒田勝弘・ソウル駐在客員論説委員は、
金正恩氏が米国との初の首脳会談の開催にこだわった理由について恐怖をともに挙げた


古森特派員
「北朝鮮がほほ笑み外交に転じた年初以前は、ワシントンでは『軍事攻撃』という言葉が北問題で頻繁に出ていた。
北が今までのやり方を変えざるを得ないところにまで追い込まれた」
と分析。

黒田特派員
「何をやり出すか分からない予測不可能なトランプ氏が、核・ミサイル問題を口実に軍事的攻撃をしてくるかもしれないという恐れ」
を理由にあげた。


首脳会談で最大の焦点だった北朝鮮の非核化について
古森特派員は、
両首脳が署名した共同声明で「非核化をすれば北朝鮮の安全を保証するという考えがにじみ出ており、トランプ氏が北側に折れなかったことの証左だ」
と分析。

一方、黒田特派員
「北朝鮮は米朝交渉を一種の戦争と考えているはずだから、米国をはじめとした国際社会は『戦争も辞さず』という覚悟がないかぎりこの交渉には勝てない」
と厳しい見方を示した。


北朝鮮の今後の動きについては
「金独裁体制が不安定になり、危機に陥る可能性がある」(古森特派員)、
「経済建設のための利益追求に向かう」(黒田特派員)
との見通しを述べた。

          ◇

古森義久・ワシントン駐在客員特派員と、
黒田勝弘・ソウル駐在客員論説委員の
発言詳細は以下の通り。(本文敬称略)


--史上初めて米朝の首脳が向かい合った


古 森

「最初に金(キム)正恩(ジョンウン)とトランプが両国の国旗の前で長い間、握手していたシーンが印象に残った。

超大国で民主主義国家のリーダーが、独裁国家の危険な人物と対等に見える形で握手し、親しみの態度を表し合い会談したことに『おかしい』という声も米国にある。

非現実的なシーンが現実になったとの感慨だ」


黒 田

「2人とも破格的な指導者なのでサプライズ(驚くべき成果)を期待したが完全に裏切られた感じで、『まったくサプライズがなかったのがサプライズ』という皮肉な結果だ。

最大の関心は、北朝鮮に非核化の具体的道筋と確実な核放棄を約束させることだったが、先の板門店での文在寅・金正恩会談と同じく抽象論だけで、今回も具体論は先送りとなってしまった。

米朝和解ショーに終わったといえる」


--北朝鮮の非核化は実現できるのか


古 森

「北の核開発をめぐる最初の米朝合意となった 1994年の『米朝枠組み合意』のころからワシントンを中心に取材を続けてきたが、3代にわたる『金独裁体制』をとる北が核を放棄することは絶対にないと考えてきた。

核は金独裁体制を支える基盤だからだ。

しかし、今年 5月 25日以降『もしかしたら非核化が実現するんじゃないか』と思うようになった。

前日 24日にトランプが突如『会談中止』を通告したが、北朝鮮側はすぐさま『いつでも会う用意がある』などと言い出した。

この様子を見て北の必死さが分かった。

それほど金正恩が追い詰められているということだ。

ワシントンの専門家の間では、金正恩が会談を求めてきた理由について『恐怖』のひと言で受け止められている。

このままでは経済制裁の重圧が増し、米側が軍事オプションの比重を増すと考えたのだろう。

北がほほ笑み外交に転じた年初以前は、ワシントンでは『軍事攻撃』という言葉が北朝鮮問題で頻繁に出ていた。

北が今までのやり方を変えざるを得ないところにまで追い込まれたと感じた」


北を追い詰めた恐怖が対話に


黒 田

「年明けから金正恩が対話路線に転じ、対外関係改善に乗り出した背景は2点ある。

何をやりだすか分からない予測不可能なトランプが、核・ミサイル問題を口実に軍事的攻撃をしてくるかもしれないという恐れと、制裁強化による経済難だ。

4月の中央委員会総会では、核開発は完成したから今後は経済建設が目標と決めた。

しかしどちらかというと前者の意味が大きい。

前者はすぐ体制崩壊につながるが、後者は慢性的な問題。

北がこだわる体制保証というのは、とにかく戦争をしかけないでくれという意味だ。

したがって体制保証と核放棄とが取引になっているのだが、共同声明では体制保証の約束の方が強く出ていて核放棄の約束はない。

トランプからすると今後は、核放棄の具体化という金正恩への貸しというかツケを取り戻す番になるが、北相手では制裁や軍事的脅威など脅しと圧力抜きにはツケもなかなか取れない。

幸い制裁は続けるとは言っているが」


古 森

「共同声明をみると『トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えると約束し、金正恩委員長は朝鮮半島の非核化を完結するための固く揺るぎない約束を再確認』と一つの文章で書かれている。

非核化をすれば安全を保証するという考えがにじみ出ており、トランプが北側に折れなかったことの証左だ」


黒 田

「北に核放棄をさせるという意味での非核化実現はきわめて困難だ。

北にとっては完全武装解除になるからだ。

その意味で北は米朝交渉を一種の戦争と考えているはずだから、米国をはじめとした国際社会は『戦争も辞さず』という覚悟がないかぎりこの交渉には勝てない。

現在は軍事オプションがなくなり、対話と交渉の局面。

政権が代わればどうなるか分からない米国頼みの『体制保証』など北も心底では信じてはいないので、核放棄の展望は難しい」


--首脳会談を行ったことが北を利するのか


黒 田

「トランプは事前段階での北の態度に不満でいったん中止を発表した。

今考えるとあれが正解だった。

北は長年、米朝直接交渉に焦がれてきたのだから、あそこでもっと冷たくして北をさらにじらせればよかったが、二人三脚の文在寅・金正恩の “もみ手” に負けてしまった。

トランプ自身、記者会見で『非核化の具体策を得られなかったのは時間がなかったから』と弁明しているが、会談開催を焦らず時間をかけ金正恩を追い詰めればよかった。

基本的に米朝会談の動機は北にあったのに、トランプはそれを無視し、秋の中間選挙など国内向けに自分の点数にしようと逆に会談開催を焦った感じがする。

本人がよく知っているように交渉や取引は焦った方が負けだ。

今回の米朝ディールは、会談中止に焦ったふりをしてトランプを喜ばせた金正恩の勝ちだ」


古 森

「現時点で見ると両方がそれなりの『実』をとった。

会談までの経緯をみれば、北側が最重要の核政策を変えるといって会談を求めてきたわけで、これは米側の勝利といえるだろう。

今後は北が『すぐやる』とした非核化をどう行動で示すかが最大の鍵だ。

それが進まなければ追加制裁も可能で、軍事攻撃以外にもまだまだできることはあり、北は弱い立場だ。

トランプについて中間選挙のためとの解釈が多いがこれは違う

トランプほど公約を実現している大統領はそうはいない


--共同声明では米政府が求める完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVIDの文言が明記されなかった


古 森

「CVID という文言が入らなかったのは時間がなかったからで、共同声明は大まかな確認という位置づけだろう。

だが、共同声明には CVID の『C』にあたる『完全(Complete)』が『朝鮮半島の完全な非核化』という文言としてある。

トランプとしては『C』にすべてが包括されているという認識で、CVID 政策を引っ込めたということはない。

CVID を主張した大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のボルトンが、事前に『ボルトン外し』が伝えられながらも首脳会談に同席したことからも明らかだ」


拉致問題歴代米政権で最大の協力


--首脳会談では日本人拉致問題の提起があった


黒 田

「『アメリカ・ファースト』のトランプがよく提起してくれたと思う。

トランプの対北融和策を受けて米国では今後、世論的には『北の人権問題はどうなった?』との声が高まるので、日本人拉致問題のアピールチャンスは増える」


古 森

「拉致問題は日本が解決すべき問題だが、これまでの歴代米政権の中でもトランプは最も強く協力してくれている。

首脳会談に同席したボルトンは拉致問題について最も熟知している米高官の一人だ。

今後、米朝の和平構築プロセスの中でトランプが拉致問題を折に触れて提起してくれると思うが、それだけでは解決できないとみられる。

日本として独自にどうするかが、米朝首脳会談後の国家的な課題だ」


--朝鮮戦争の終戦宣言は行われなかった


黒 田

「1953年の休戦以来、戦争は起きていないのだから実質的な意味はさしてない。

必要なのは不可侵条約的な平和協定だ。

ただ、米国人多数を犠牲にした朝鮮戦争の『終戦宣言』は、PR 好きのトランプにとっては見栄えのいいショーになるので、次回、金正恩をワシントンかニューヨークに呼んだときの目玉に残した可能性もある」


--今回の首脳会談では直接の当事者ではない中国の存在が目立った


古 森

「米朝首脳会談の結果を見て、中国は笑いをかみ殺しているだろう。

今後、米国が対北敵視をやめることが見込まれる上、北が中国への依存度を高めたからだ。

トランプは記者会見で、将来的な在韓米軍の縮小、撤収の可能性にまで言及したが、中国の長期的な東アジアの安全保障政策は米軍が出ていくことで、トランプ発言は中国側にとり喜ばしいもので『ついでに在日米軍も出ていってくれればいい』と思っているかもしれない」


黒 田

「今回、金正恩が非核化でこれといった譲歩をしなかったのは、対中関係改善で得た強気がある。

堂々と中国機でシンガポール入りしたのも、『チャイナ・カード』を誇示する意味があっただろう。

北の核保有国化の是非について、国際社会はあらためて中国の真意を追及すべきだ」


古 森

「今後の東アジア情勢や日本の安全保障にとっても大きな懸念が残った。

北の脅威は対韓国で大きく減り、対米でも減った。

ところが北の敵対的な対日態度はますます厳しくなっている。

戦後 70年、東アジアにおける米国の安全保障体制は、日米同盟と米韓同盟という両輪の上に成り立ってきた。

その必要性を裏付けてきたのは、北の軍事的脅威だった。

その脅威がなくなりつつあるならば、米国の政策全体が変わらざるを得ない。

これは日本にとって戦後最大の安全保障環境の変化になる恐れがある。

韓国と日本は同盟国ではないが、米国との同盟関係という共通点で何となく歩調を合わせてきたが、それが崩れる可能性がある」


朝鮮戦争終戦が次の目玉?


--今後の北朝鮮情勢は


古 森

「金独裁体制が不安定になり、危機に陥る可能性がある。

普通の指導者のふりをし、独裁体制の柱である核兵器を放棄し、経済援助を受け入れようとしている。

北の『普通の国』化だが、それにより独裁体制の基盤は弱くなる」


黒 田

「対話と交渉が続くのでその間、北は核保有国の “待遇” を楽しむことになる。

一方で非核化ポーズで国際社会を安心させ、話の分かる金正恩イメージと対外開放イメージを振りまきながら、制裁解除をはじめ経済建設のための利益追求に向かうだろう」


--日本は変化する北問題にどう対応すべきか


黒 田

「結果的に金正恩と会っていないのは日本の首相、安倍晋三だけになった。

慌てることはないが、拉致問題という日本固有の課題と国交正常化というカードを持つ日本としては、日朝首脳会談の実現を急ぐべきだ。

時流に乗るというのでなく活用すべきで、金正恩にとっても拉致問題は父の時代の案件だから独自の対応はできるだろう」


古 森

「自分の国の安全保障を自ら考え、自ら実行することが求められてきている。

東アジアの安全保障環境の変化で、これまで当然と思ってきたことが当然ではなくなるだろう」

          ◇

用語解説】 朝鮮戦争


1950年 6月に勃発し、朝鮮半島全域が戦場となった戦争。

軍人や民間人ら約 300万人が死亡したとされる。


1910年に日本に併合された朝鮮は 1945年の第二次大戦終結に伴い、米国と旧ソ連に分割統治された。

その後、米ソ対立や内部の権力争いを経て、半島は「北部の北朝鮮」と「南部の韓国」に分断され、それぞれが国家を樹立した。


1950年 6月 25日、北朝鮮は突如、半島のほぼ中間を走る北緯38度線を越え、韓国側に侵攻。

3日後にソウルを陥落させた。

韓国側は最南端の釜山まで追い込まれたが、9月、米軍主体の国連軍による仁川上陸作戦で戦況は逆転。

国連軍は北朝鮮内への進軍を続けた。


国連軍の進軍で、自国の安全保障を危惧した中国も介入を決定。

中国人民義勇軍を派遣し、国連軍を押し返した。

戦況は一進一退が続き、その後、38度線付近で膠着(こうちゃく)状態となった。


1953年 7月、国連軍と北朝鮮軍、中国人民義勇軍の3者が休戦協定を締結。

韓国は李承晩大統領が休戦に反対し、調印を拒否した。

協定により、休戦当時の前線である「軍事境界線」と「南北幅約2キロの非武装地帯」が事実上の国境となった。

          ◇

用語解説】 北朝鮮の核問題


北朝鮮と韓国は 1991年、「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」で合意。

しかし、北朝鮮は 1993年に核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言した。

1994年に北朝鮮は核問題解決に向け米国と枠組み合意をしたが、毎年 50万トンの重油を受け取った末、2003年に合意は破綻した。

北朝鮮は2005年 2月に核保有を宣言。

2006年 10月から 2017年 9月まで豊渓里(プンゲリ)で計 6回の核実験を強行した。


2017年 11月、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したとして「国家核戦力完成」を宣言。

トランプ政権が北朝鮮を軍事攻撃する可能性が指摘された。


今年に入り、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は対話姿勢に転じ、4月の南北首脳会談で「完全な非核化」を目標とする共同宣言に署名した。

5月 24日には北朝鮮の核兵器研究所が、豊渓里の核実験場を完全に廃棄する式典を行ったとの声明を発表。

式典には米韓などの報道陣が現地入りし、声明は廃棄を「核実験中止の透明性を担保するため」だと強調した。

だが、正確な検証をすべき専門家は招待されず、核放棄の意思を装うパフォーマンスという見方もある。


5月24日、北朝鮮北東部豊渓里で爆破される核実験場の施設(AP)
5月24日北朝鮮北東部豊渓里で爆破される核実験場の施設AP


◆ 歴史的な米朝首脳会談 (6) 世界規模の米軍再編

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米軍再編
Transformation of the United States Army

(Wikipedia )

世界の安全保障環境とアメリカ合衆国の安全保障に対応した世界戦略の転換に応じるために行なわれる、アメリカ軍の変革である。

その変革は、戦闘の4領域、すなわち、
・物理的領域
・情報的領域
・認知的領域
・社会的領域
のすべてにまたがる、極めて抜本的なものである。




米軍再編なにがどう変わる?
執筆者:辻 雅之

2006.07.04
(allabout.co.jp/gm/gc/293658/ )


世界的に進む「米軍再編」。
いったい何を行うのか。
その目的は何なのか。
日本にはどのような影響があるのか。


「世界の保安官」アメリカ軍が進める再編(トランスゴーメーション)についての基本情報を解説します。


なぜアメリカ軍は大規模な再編をするのか?


物理的なものだけではない米軍再編


アメリカ軍ヘリ
世界的に展開されている大規模な米軍再編は単なるリストラではない
高度に戦略的なものだ。(Photo:(c)「沖縄発!役に立たない写真集」)



単に
「軍事費を削減しよう」
「もう冷戦はないから過剰な兵力をリストラしよう」
というだけで、アメリカは米軍再編をしようとしているわけではありません。

アメリカは、いま軍事や世界情勢の中で起こっているさまざまな変化に対応するため、米軍を再構築、そしてトランスフォーメーションしようとしているのです。

その「変化」とはなにか、具体的にあげてみましょう。


(1)戦争は「産業化社会の戦争」から「情報化社会の戦争」へと変化
(2)戦争は「消耗戦」から「麻痺(まひ)戦」へと変化
(3)対応すべきは「冷戦の壁」から「不安定の弧」へ移動
(4)対称型の戦いから「非対称型の戦い」への対応が求められている


では、それぞれがいったい何を意味し、アメリカはそれに対してどう対応しようとしているのか、見ていきましょう。


産業化社会の戦争から
情報化社会の戦争



少なくとも第2次世界大戦までの戦争は、その国の産業の優劣が結果を大きく左右するものでした。


つまり、ナチス政権の下で国家統制産業を構築し、軍事力を増したドイツは、世界恐々の不安から立ち直れないフランスを撃破しました。
そして、そのドイツや、日本を圧倒的な工業力による兵器の物量で叩きのめしたのがアメリカでした。


産業大国、工業大国が戦争を制する、これが従来の戦争のパターンでした。


しかし、ベトナム戦争はその観念を覆しました。
まったく近代的産業が起こっていないベトナムのゲリラたちが、アメリカに「勝利」したのです。
神出鬼没なゲリラの前に、アメリカの近代兵器は無力でした。


アメリカが物量にまかせて行った盲目的な北ベトナムへの大爆撃や、枯れ葉剤の大量散布も、結果的にはアメリカを勝利に導くことができませんでした。


そして、情報化社会は戦争にあらたな要素を加えました。国民の戦争への反発です。新聞やテレビで苦戦するアメリカ軍、アメリカ兵士の残虐な行為を見聞きした国民は、ベトナム戦争への嫌悪感を強め、「戦争のもと国民は団結する」という定式を打ち破りました。


さらに情報化社会が進んだ今日において、アメリカ軍は、戦争は兵器・物資の量よりも次のようなことが重要であると考えるようになったのです。


・ハイテクや情報技術(IT)を利用した迅速かつ正確でムダのない攻撃
・国民に不安を抱かせない早期の戦争の決着と犠牲を極小化すること


これを実現するため、1980年代後半から進められてきたのがRMA=軍事における革命だったわけです。

RMAについては、また後ほど詳しくみていきます。


戦争は消耗戦から麻痺まひ


消耗戦と麻痺戦
アメリカ軍は消耗戦作戦を捨ていきなり敵の心臓部を叩く麻痺戦へと
戦争概念を転換することで
湾岸戦争以降勝利を収めてきた



アメリカ軍は同時に、戦争の考えを、これまでの消耗戦から麻痺戦へと転換しました。


消耗戦は、中心的な戦力と戦力がぶつかり合い、先に消耗し尽くした方が負け、という戦争です。

極めて伝統的な戦争観ですが、これでは戦争の長期化を招いてしまう危険性があります。


アメリカは、戦争の概念を消耗戦から麻痺戦へと移しました。

大きな戦力がぶつかる前に、さまざまな手段で敵を「麻痺」させ、敵を混乱させ、あるいは戦意を喪失させてから、大きな戦力を投入して勝利を目指す、という考えです。

湾岸戦争は、この作戦で成功しました。


さらにイラク戦争では、アメリカは敵を麻痺させるだけで、大きな戦闘がないまま、容易にフセイン政権を倒し、イラクの占領に成功しています。


敵を動けない状態に陥れて、一気に勝利を決める。

この麻痺戦にアメリカが対応することによって、アメリカは確実に、そして短期間で勝利を収めることができると考えているわけです。


この麻痺戦の考え方は、むかしからなかったわけではありません。

しかし、麻痺戦を徹底的に行うことを可能にしたのが、さきほども少し述べたRMA=軍事における革命なのです。


RMA軍事における革命とはなにか


RMAの成果
アメリカ軍は
RMAの進行によって兵器のIT化・ハイテク化が急速にすすみ

今では複数の目標を1つの爆弾で正確に破壊できるほどになっている



アメリカが進めているRMAは、兵器、そして軍事システムそのものをハイテク化、IT化していこうとするものです。

兵器のハイテク化・IT化は以前からかなり進んでいます。

今では、26個のGPS衛星によって誘導される精密な誘導攻撃兵器が誕生し、まさにピンポイントで敵の心臓部を一撃できるようになっています。


兵器のハイテク化は「地形を利用すれば有利」という概念そのものも打ち砕きました。

「デイジーカッター」とよばれる爆弾は爆心地の酸素をすべて吸い上げ、複数のほら穴に潜んでいる敵の兵士も根こそぎ窒息死させてしまいます。


そして数多くの偵察衛星や、すでに実用化から多用化の段階に入っている無人偵察機、そして特殊部隊が送ってくる情報などを総合して、陸・海・空の3つの軍隊が的確に目標を定め迅速な共同作戦をとることが、いま目指されているのです。


こうしたRMAの進展により、アメリカは情報化社会の戦争、そして麻痺戦を戦う能力を向上させているのです。


さて次では、アメリカがシフトしようとしている「不安定の弧」について説明していきます。


冷戦時代が終わって注目される
不安定の弧とは?



冷戦の壁からの米軍撤退


従来のアメリカ軍の世界における配置は、冷戦に対応したものでした。

冷戦の最前線、つまり西ヨーロッパや韓国、日本などに軍を配置し、ソ連など共産勢力に備えようとするものでした。


しかし、冷戦が終わった今となっては、冷戦の「壁」であった地域に大きな兵力、特に人が多い陸上兵力を置く必要性が薄くなりました。


特に旧東欧諸国が EU や NATO (北大西洋条約機構、アメリカ・西欧の軍事機構)に加入するようになったなか、ヨーロッパに大きな兵力を置いておくことに意味がなくなってきたのはいうまでもありません。


またアメリカは
韓国の米軍も
削減しようとしています



貧困にあえぐ北朝鮮が、もはや朝鮮戦争の時のように大規模な兵力を南下させることはないだろうとアメリカは考えています。

北朝鮮が行う軍事行動は、生物・化学兵器の使用によるテロ的なものか、ミサイル攻撃であろうと考えられています。


また、冷戦が終わったいま、第2次朝鮮戦争が始まったとしても北朝鮮を直接支援する国は皆無でしょう。


このようなことから、アメリカは韓国に大規模な兵力を置く必要性もないと考えているのです。


不安定の弧への対応


不安定の弧
冷戦は終わった今アメリカ軍は冷戦対応型軍隊から
テロの温床となっている不安定の弧への対応軍へと
移行しようとしている



代わりに国際テロが活発になってきた地域があります。

それは主に東南アジア・中央アジア・中東でさかんになっているわけです。


アメリカは、これらの地域を「不安定の弧」と呼び、この地域における国際テロの封じ込め・せん滅を新たな課題と考えるようになりました。


国際テロに対して重要なのは、大きな兵力よりも、効果的な兵器と、兵力展開の迅速さです。

そこで、アメリカは海外に展開している大規模兵力小規模なストライカー旅団に転換しようとしています。


ストライカー旅団とは、大型輸送機に搭載可能な装甲車を中心とした陸上部隊のことです。

すでにアメリカ本土に多く設置されています。


ストライカー旅団は、従来の戦車を中心とした陸上部隊と違い、遠くにいても輸送機ですぐ「現地」に向かうことができます。

この「機動性」に加え、ストライカー旅団に特殊作戦能力の技術を兼ね備えさせることにより、より迅速な行動と効果的な攻撃を行おうとしています。


アメリカは、「9・11」のあと、本土防衛を重視し、陸上部隊の多くをアメリカ本土に引き上げようとしています。

しかし、代わりに「質」の面で向上した陸上部隊、ストライカ-旅団を海外に置き、アメリカに挑戦する国際テロに対応しようとしているのです。


対称型の戦いから非対称型の戦いへ


非対称型の戦い
アメリカ軍は非対称型の戦いに備えるため
特殊攻撃部隊の養成にも力を入れている

沖縄にいる海兵隊の役割も増大しつつあるといえる



従来の近代兵器 VS 近代兵器の戦争は「対称型」の戦いです。

従来の軍隊は、これを想定して軍備を整えてきました。


しかし、現代型軍隊であるアメリカ軍の敵が、近代兵器を備えた正規軍から、そうではなく自爆テロやその他の手段で襲いかかるテロリスト・ゲリラなどへと移ってくるに従い、この想定を見直さざるを得なくなりました。


非対称型の戦いとは、このような、一方は近代兵器を使うものの、一方は自爆テロやその他のゲリラ的戦法を使って戦われる戦争のことをいいます。

イラク戦争で勝利したはずのアメリカは、占領をはじめたとたん、このテロ攻撃という非対称型の攻撃になかなか対応できず、多くの犠牲者を出しているわけです。


非対称型の戦いでは、往々にして敵は兵器よりも人的資源そのものを利用しようとします。

その究極のものが自爆テロです。

神出鬼没なこのテロ攻撃を、RMA化された軍隊で対処しようとしても、なかなか難しいものがあります。


そのためアメリカは、一方でハイテク化などのRMAを進めながら、一方でテロやゲリラに対応するための「人的資源」の養成を余念なく進めています。

沖縄にいる海兵隊は、一般の陸上戦力と違い、このような特殊訓練を受けている精鋭部隊として構成されているもので、イラク戦争にも送り込まれました。


RMAでは、この海兵隊などの精鋭部隊も「デジタル化」し、指令部とネットワークで直接結んで情報をやりとりし、より正確で効果的な攻撃ができるよう目指しています。


将来的には、一般的な陸上部隊はアメリカの本土防衛のために使用され、テロやゲリラとの戦いのための陸上部隊として、海兵隊やその他の特殊部隊が使用されるようになると思われます。


さて、ここまででアメリカ軍が再編=トランスフォーメーションで何の変化に対応させ、どのように変化させようとしているのかを見てきました。

次では、具体的なアメリカ軍の再編計画について解説していきましょう。


日本での米軍再編
なにがどうなっているのか?



アメリカ軍再編の概要


日本の米軍再編
韓国・ドイツの米軍は大幅に削減されるが在日米軍の削減は少なく
指令部の移転などむしろ機能強化の動きが見られる



アメリカは、今回の再編=トランスフォーメーションによって、軍人・文官含めて17万人ほどをアメリカに帰還させ、アメリカが使っている海外の施設も30%削減しようとしています。


そのことにより、コストは今後20年間で154億ドル削減できると考えています。

冷戦で膨れ上がった軍事力はRMAの進展によって過剰になってしまいました。

これを大きくスリム化しようというのが、アメリカの戦略です。


そのため、ヨーロッパにいる人員は40%削減します。

特にドイツにいる陸軍は大幅に削減し、代わりにストライカー部隊を設置します。


韓国にいるアメリカ軍も13000人ほど削減します。

韓国への軍事的援助はむしろ強化しますが、アメリカ軍の在韓国指令部はソウルから南下し、いままでアメリカ軍が多くを担ってきた国境防衛機能基本的に韓国に委ねられることになります。


しかし、日本でのアメリカ軍削減は小幅です。

アメリカからやってくる組織もあります。

その大きなものが指令部の日本移転です。

アメリカ本土にあった陸軍第1指令部は、在韓指令部と在日指令部を統合する形で再編されて日本のキャンブ座間に置かれることになります。


また、沖縄からは、第3海兵隊指令部が海兵隊8000人とともにグアムに移り、南部の基地は返還されていきますが、問題となっている普天間基地の機能は同じ沖縄・名護市のキャンプ・シュワブに作られる代替施設に移行。

沖縄北部の基地や演習場はそのまま残ります。


そして、厚木基地から空母艦載機部隊を岩国基地に移転。

横田基地に日米共同使用のミサイル防衛指令拠点を作り、航空自衛隊の基地である築城(福岡県)、新田原(宮崎県)には、アメリカの緊急輸送機の駐機場や兵舎を建築することになっています。


なぜ日本だけアメリカ軍の機能が強化されていくのでしょうか


不安定の弧対策の
重要拠点と考えられている日本



不安定の弧
東部が手薄な不安定の弧に対してこの地域をカバーする
日本・沖縄の、アメリカにとっての重要度は増しているのだろうか



「不安定の弧」の中には、アメリカの基地がいくつかあります。

中央アジアにはキルギスに、中東にはカタールに、そしてインド洋に浮かぶイギリス領のディエゴガルシア島もアメリカが借用しています。

特にディエゴガルシア島はアフガン戦争の主要基地として、大きな役割を果たしています。


しかし、これらは不安定の弧のうち西方ばかり。

東方で、アメリカ軍が恒久的に基地として使える場所が必要です。

それに対して、日本は場所的に非常に効果的、というわけです。


特に沖縄は、東南アジアに近く、また朝鮮半島の有事もカバーできる対応距離にある地理的な要衝。

また、東南アジアの気候に近い(ジャングルに近い土壌・地形も多い)沖縄は、「非対称型の戦い」への対応を進めるアメリカ軍の最重要部隊・海兵隊の演習場としても格好の場所と考えられているようです。


アメリカ軍は、外国に軍隊を置くことによって生じる経費の削減を進めてはいますが、戦略的要所を手放すことはしないつもりのようです。

ですから、もっとも要所であるといえる日本、とりわけ沖縄の軍事機能を強化こそすれ、全く放棄してしまう考えはないはずです。


日本はもっとも信頼できる同盟国


日本がアメリカに信頼されていることも、アメリカ軍が日本に多くの基地を置く理由の1つでしょう。


他国に軍隊を駐留させると、どうしても摩擦が起こります。

そして、基地返還へと移っていきます。

フィリピンは 1990年代はじめにアメリカの基地を返還させましたし、韓国でもアメリカ軍に対する反発はそうとう強くあります。


日本では、そういったことがあまりありません。

たまに米兵の不祥事などが大きなニュースになりますが、喉元過ぎれば……なのか、深刻な政治的問題に発展することがありません。

沖縄以外で、大規模な反米集会やデモが行われることもありません。


そして日本政府は、なるべくアメリカ側の意見を尊重し、実行してきました。

アメリカにとって、これほどありがたい、言葉をかえれば「都合のいい」同盟国はありません。


こうしたことから、アメリカは日本をこれからも重要な大平洋地域の安全保障の軸足として利用しようと考えているでしょう。


米軍再編の負担をさせられる日本


海兵隊移転負担
沖縄海兵隊のグアム移転費用を
日本はアメリカよりも20億ドル多く拠出する
アメリカにとってもっとも信頼できる同盟国といえるのだろう



そして、日本の負担です。


日本は、米軍再編によってもっとも大きく負担を求められている同盟国でもあります。

たとえば名護・キャンプシュワブにつくる飛行場建設や、岩国基地機能の拡大などで、地元に大きな負担がのしかかることが懸念されています。


さらに、日本は米軍再編にあたって60.9億ドル(約6820億円)の負担をしなければなりません。

これは、沖縄海兵隊のグアム移転負担です。

海兵隊の兵舎や家族の学校の建築・整備、日米共同出資の兵士住宅会社への拠出や融資などが主な内容です。


アメリカはお望みのとおり兵力をグアムに移すから、その費用は出してね、というアメリカの主張です。

これを、日本は受け入れることになっています。


ちなみに、グアム移転負担費用のアメリカの負担は41.8億ドル。

日本よりも20億ドル少なくなっています。


この拠出や、その他さまざまな日本の負担をアメリカに「ありがたい」と思わせることができるか、それとも「日本はちょろいな」と思わせてしまうのか……

これからの日本の姿勢が問われるところです。





ということで、「米韓合同軍事訓練」が(一時的に)中止になったことが、大々的にニュースになりましたね。

しかし個人的には、アメリカは前々から韓国からの撤退を言ってたのに、韓国が「困るから、もう少しいてくれ」と何年も伸ばし伸ばししてきてますから、今さらねえ感でしたw

それでその経緯を検索していて、上記の、とても詳しく、そして解りやすい記事を見つけました。


そういうわけで(笑)米韓軍事訓練が中止になったところで、別にどうってことはなく、6月 15日からは「日米共同対艦戦闘訓練」が始まってますし、27日からは、中国を締め出して(笑)世界 26カ国が参加する『リムパック 2018』が始まります。


どうも日本の主要メディアは、いつの頃からか「世界」というのが、日本と韓国と北朝鮮、そして中国しか無いかのような報道をしています。それに付随して、時たま、アメリカとか出てくるwww

FIFA が始まって、コロンビアだのポーランドだの登場してきましたけれど、たぶん、「国家」というよりは「チーム」として捉えてるんじゃないかなあ・・・という気が・・・


で、次ページに『リムパック 2018』の記事を。


◆ 中国を排除した世界最大演習 「リムパック 2018」

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防衛オフレコ放談
中国を排除した世界最大演習リムパック
米軍は陸自から学びたい

2018.06.15
(www.sankei.com/premium/news/180615/prm1806150006-n1.html )




米海軍主催で 6月下旬からハワイ沖で開かれる世界最大規模の海軍演習環太平洋合同演習」(リムパックに、中国海軍が直前になり招待を取り消される事態となった。

中国の南シナ海での軍事拠点化に米政府の堪忍袋の緒が切れたためだが、今回のリムパックで最も注目されるのが陸上自衛隊の地対艦誘導弾SSM)」を使った日米初の共同訓練だ。

中国排除により対中牽制(けんせい)の色合いがいっそう強まった形だ。(社会部編集委員 半沢尚久)


対中融和から転換


リムパックは米国の同盟国など 20カ国以上の軍が参加する合同演習で、1971年からおおむね 1 年おきに実施されている

今回は 6月 27日から 8月 2日にかけて行われる予定だ。


中国は 2014年と 2016年の 2 回、リムパックに参加している。

米国のオバマ前政権の中国に対する融和的な政策のひとつとされた。


ところが、米国防総省は 5月 23日、今回のリムパックで中国海軍の招待を取り消すと発表した。

理由として中国が南シナ海で人工島の軍事拠点化を続け、「地域を不安定化させている」ことを挙げた。


今年 4月、中国は南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に造成した人工島で通信やレーダーなどの電波を妨害する装置を設置したと伝えられた。

同諸島の人工島では 3千メートル級の滑走路や戦闘機の格納庫なども整備されている。


5月にはパラセル(中国名・西沙)諸島で初めて爆撃機を離着陸させた。


こうした中国の南シナ海での軍事拠点の強化と活動の活発化を受け、米政府は開催直前にリムパックから中国を締め出した。

オバマ前政権の対中融和政策からの転換点と位置づけられそうだ。


日米初の地対艦弾訓練


中国不在となるリムパックでは、海上部隊ではない陸自と米陸軍が陸自の最新鋭 SSM「12式」を使った共同訓練を初めて実施する。

目的は中国海軍艦艇への抑止力と対処力を強化するためだ。


SSM は沿岸防衛用で地上から発射され、洋上に出ても低空で飛行する。

12式の射程は約 200キロで、発射機 1 両から 6 発が発射できる。


12式は中国海軍艦艇の脅威を踏まえた陸自の南西防衛強化の柱だ。

鹿児島県の奄美大島や沖縄県の宮古島などに配備する計画を進めている。


一方、太平洋と大西洋で脅威対象から距離的に離れている米国には沿岸防衛用のSSMは不要とされてきたため、米軍は SSM を保有していない。


ただ、ここにきて米軍は SSM の運用に意欲を示し始めた

防衛省幹部は「南シナ海での対中シフトに SSM が欠かせないと認識しているからだ」と指摘する。


その認識を象徴するのが太平洋軍ハリス司令官当時が昨年 5月に東京都内で行った講演だ。

「列島線防衛の新しい方策を検討すべきで、(米陸上部隊に)艦艇を沈める能力の強化を指示した」

ハリス氏はそう発言し、SSM を念頭に「陸自から学びたい」とも述べている。


中国の眼前でも


米軍は共同訓練を通じ SSM の装備・運用のノウハウを陸自から習得し、将来的には自衛隊が東シナ海で進めている南西防衛を南シナ海に援用することを視野に入れている。


ハリス氏が講演で言及した列島線とは九州から沖縄、フィリピンなどに至る第1列島線を指す。

その防衛で列島線沿いに位置する同盟国や友好国のフィリピンやインドネシアなどと連携して SSM を配置し、中国海軍艦艇ににらみを利かせる。

それにより中国海軍艦艇を第1列島線の内側に封じ込める狙いがある。


米陸上部隊に海上防衛を担わせることは「マルチ・ドメイン・バトル(複数領域での戦闘)」という米軍の新たな構想の一環でもある。

それに向け米軍は一昨年から SSM を使った共同訓練を自衛隊に打診してきており、今回のリムパックで実現することになった。


自衛隊幹部はリムパックに中国が不参加となったことについて「中国海軍の目の前で 12式の能力をみせつけるつもりだったが…」と語る。


「東シナ海で訓練を重ね、日米の抑止力と対処力を知らしめることも重要」(防衛省幹部)であることを踏まえれば、12式を使った共同訓練を中国の眼前で行う日も遠くはないだろう。




リムパック2018に
海自
陸自が参加

2018.06.18
(www.jwing.net/news/2389 )


リムパック2018に参加する護衛艦いせ」(提供:海上自衛隊


いせ」、P-3C2機
12SSM水陸機動連隊など



海上自衛隊と陸上自衛隊は 6月 15日、今年度のリムパック 2018への参加概要を発表した。

海自からは
・ヘリ搭載大型護衛艦「いせ」(ヘリ 3機搭載)1隻(人員約 390名)と
・P−3C 哨戒機 2機(人員約 60名)
・掃海要員約 10名
が参加し、陸自は
・日米共同対艦戦闘訓練に 12式地対艦ミサイル 1 式(人員約 100名)
・米海兵隊との実動訓練に第 2水陸機動連隊の約 70名
がそれぞれ参加する予定。


海自は米国派遣訓練の一環としてリムパックに参加するもので、日米印共同訓練に参加したいせは、そのまま 6月 16日からハワイに向かい、6月 27日から 8月 2日までのリムパック 2018に参加し、8月 20日に帰国の計画。

指揮官は第 2護衛隊群司令の大判英之海将補が務める。

海自派遣航空部隊は那覇基地から P-3C 哨戒機 2機を第 5航空隊の宮崎裕介 2等海佐が指揮官としてハワイに向かう。

掃海部隊は人員のみで掃海隊群司令部の深坂一磨 3等海佐が指揮する。


一方、陸自の参加する日米共同対艦戦闘訓練は 6月 15日から 7月 21日までの期間で、ハワイのカウアイ島太平洋ミサイル射場、オアフ島スコフィールドバラックス基地で行われ、西部方面総監部、整備方面特科隊、第 5地対艦ミサイル連隊などから約 100名が参加し、12式地対艦ミサイルを 1 セット派遣する。

米側は HIMARS ロケット砲を装備する陸軍第 17砲兵旅団等から約 100名が参加する。


米海兵隊との共同訓練はオアフ島カネオヘ・ベイ基地、ハワイ島ポハクロア訓練場などで 6月 20日から 8月 5日まで行われる。

陸自からは陸上総隊司令部と水陸機動団第 2水陸機動連隊などから約 70名が参加し、装備は小銃、軽機関銃、無反動砲、偵察ボートなど。

米側は海兵隊太平洋司令部、第 3海兵連隊等などから約 100名規模で、水陸両用車と小銃、60ミリ迫撃砲を装備して参加する。


このほか陸上部隊による人道支援/災害救援訓練が 7月 1日から 20日まで行われ、これには陸自からは陸上総隊司令部と国際活動教育隊の約 5名が参加する。


リムパック今回は26カ国参加


今回のリムパックは日米を含め参加予定国が 26ヵ国となり、そのうちブラジル、イスラエル、スリランカ、ベトナムが初参加となる。

日米と初参加以外の国々は豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、コロンビア、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、トンガ、英国となっている。

艦艇 47隻、潜水艦 5隻、航空機約 200機、人員約 2万 5000人以上という大規模な訓練となる。

海上では対潜戦・対水上戦・対空戦・対機雷戦等、各種戦術訓練を行い、ミサイル発射訓練、海賊対処、人道支援・災害救援訓練も実施する。


海自の「いせ」はグアムからハワイの間、米、印、シンガポール、フィリピン、マレーシアの艦艇と巡航訓練も行う。

◆ 「インド太平洋戦略」とは何か

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宮家邦彦のWorld Watch
インド太平洋戦略とは何か
込められた厳しい現実

2018.06.07
(www.sankei.com/column/news/180607/clm1806070005-n1.html )

「太平洋・島サミット」で記念撮影に臨む参加国首脳らと安倍晋三首相。首脳宣言では、首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」も明記した=5月18日、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ(松本健吾撮影)
太平洋・島サミットで記念撮影に臨む参加国首脳らと安倍晋三首相
首脳宣言では首相が掲げる自由で開かれたインド太平洋戦略も明記した
=5月18日
福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ松本健吾撮影



今回の原稿は4、5日に東京で開かれた国際会議の真っ最中に書き上げた。

主催は米シンクタンク CSIS の太平洋フォーラム、多摩大学のルール形成戦略研究所と在京米国大使館で、テーマはインド太平洋地域の民主主義と同盟関係だった。

日本人より外国人参加者の多い、日本で開かれるこの種のシンポジウムとしては出色の会議だ。

今回はここでの筆者の発言内容を簡単にご紹介しよう。


振り返ってみれば、世界のアジア専門家がインド太平洋なる概念を頻繁に使い始めたのは 2017年 11月、初のアジア歴訪中に米トランプ大統領が再三言及してからだ。

12月には米国の国家安全保障戦略にも記載され、今や米国の公式政策にもなっている。

「インド太平洋」について当時、英 BBC 記者は、「アジアに関する米国の新たな戦略概念」ではあるが、「従来のアジア太平洋の焼き直しにすぎない」と断じた。


おいおい、それは違うだろう。

確かにワシントンの新政権は新語の発明が得意だが、アジア太平洋インド太平洋は相互に異なる概念であり、そこには一定の戦略的意義があるはずだ。


アジア太平洋について東京では「日本が提唱した戦略に米国が歩調を合わせた」との思いが強い。

トランプ氏が言及した自由で開かれたインド太平は安倍晋三首相が 2016年ケニアで開かれた第6回アフリカ開発会議で打ち出したものだからだ。

日本の一部には、この概念の始まりが 2012年末に安倍首相が発表したアジア民主主義安全保障のダイヤモンド論文だったとか、更には、2007年の第1次政権時代の訪印で行った演説こそが原点だとする向きもある。


いずれにせよ、この種の概念に特許権はない。

インド太平洋なる概念を最初に提唱したのはインド海軍の研究者だったとの指摘もある。

問題は誰が先に言い出したかより、同概念が意味する現実の深刻さではないか。

こう述べた上で筆者はこう結論付けた。


インド太平洋が意味する現実は想像以上に厳しい

「アジア太平洋」に「インド」を加える必要があるということは、現状では米国が単独で、もしくは既存の同盟システムのみで、地球規模で拡大する中国の自己主張を抑止できなくなりつつあるということだ。

オバマ政権時代から顕在化しつつあったが、米国第一を標榜(ひょうぼう)するトランプ政権に代わった今事態は一層深刻であろう。


一方、良いニュースもある。

「アジア太平洋」に「インド」が加わることは当該地域の平和と安定に関心を持ち、具体的貢献を真剣に考える国々が増えつつあることを意味する。

いずれにせよ、従来「インド太平洋」の平和と安定は米国ハワイに司令部を置く「米太平洋軍」(現在はインド太平洋軍)が過去 70年間事実上維持してきた。

その意味で「インド太平洋」なる概念は少なくとも一部関係国にとって決して新しいものではない。


しかしながら、「インド太平洋」なる概念は日本の安全保障にとって必ずしも十分なものではない。

日本の生存は東京からインド洋だけでなく、エネルギーの豊富な湾岸地域までのシーレーンの維持に大きく依存している。

インド洋からアラビア海、湾岸に至る水域はインド太平洋軍でなく、「米中央軍」の責任範囲だ。


されば、「インド太平洋」を語るにはインドの西方にあり、宗教的過激派が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する中東地域を含める必要がある。


ところが、アジア専門家の多くは中東に関心がなく、中東専門家はアジアに関する知識が乏しい。

こうした「知的蛸壺(たこつぼ)現象」は憂うべき悲劇だが、残念ながら、この傾向は日本だけでなく、欧米アジア主要国の政府関係者・研究者の間でも顕著だ。

どうやら「インド太平洋」か「アジア太平洋」かの議論には深淵(しんえん)なる戦略的発想が必要であるようだ。
              
          ◇

プロフィル】 宮家邦彦みやけ・くにひこ

昭和 28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。





2013-07-09-06_20141202105716fdb.jpg
安全保障のダイヤモンド
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-286.html )





05-オイルロード 




不安定の弧
米軍再編なにがどう変わる?
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3808.html )






中国「一帯一路」
中国の帝国プロジェクトとは・・・
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-3682.html )

◆ 「不法移民」 とは、犯罪者です

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CLEAN BANIT ~ Solo (feat. DEMI LOVATO)

The Official UK Top 40 Singles Chart (Friday 22nd June)
(www.bbc.co.uk/radio1/chart/singles )
No.1 (UP 1 | 5 WEEKS IN CHART)
Solo (feat. Demi Lovato)



メルケル独政権が移民政策で分裂
連立崩壊の危機か

2018.06.15
(www.bbc.com/japanese/44492705 )

Horst Seehofer with German Chancellor Angela Merkel, 12 Jun 18
アンゲラ・メルケル首相とホルスト・ゼホーファー内相


ドイツのアンゲラ・メルケル首相とホルスト・ゼホーファー内相の間で移民をめぐる方針大きな溝ができている。

長年連携してきた
・メルケル首相率いるキリスト教民主同盟CDU)と
・ゼホーファー氏率いるキリスト教社会連盟CSU)の
連立を危うくする可能性もある。


メルケル首相は 2015年の難民危機時に 100万人の移民受け入れを主導したが、この政策で批判を浴びている。(※ ドイツの人口=8267万人)

同首相はまた、欧州連合(EU)全体で移民に関する新たな協定が必要だと述べた。


一方ゼホーファー氏は、警察が身分証明を持たない移民や、他のEU加盟国で登録を済ませた移民を追い返せるようにすべきだとしている。

同氏はかねて、メルケル氏の移民政策を批判している。


メルケル氏はゼホーファー氏の提案は「単独主義」だと述べ、イタリアやギリシャといった移民流入の限界が来ている国々をさらに苦しめるだろうと指摘した。

これらの国々にたどり着く移民には、シリアをはじめとする紛争地域からの難民が多くいる。


メルケル首相は 12日、CDU 所属の議員から賛同を得たものの、CSU 議員はゼホーファー氏の支持に回った。

両党は保守派の「姉妹」政党として、1949年から連携している。

移民政策での相違は CSU の与党離脱を招くか、少なくともメルケル首相への不信任案の採決につながる可能性がある。


ドイツ連邦議会(下院)の 709議席のうち、CDU は 200議席、CSU は 46議席を占める。

社会民主党(SPD)との連立与党は過半数の 399議席を維持しているが、CSU が離脱した場合は 353 議席となり、過半数を割り込む。


CSU は今年 10月に南部バイエルン州での地方選挙を迎えるが、反移民を掲げる右翼国家主義政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が強敵として立ちふさがっている。


German police registering migrants in Passau, 27 Jan 16
バイエルン州で移民の登録をするドイツ警察2016年1月撮影


2015~2016年の移民危機以降、身分証明を持たずに EU 域内に流入する移民の数は大きく減っている。

これは EU とトルコが結んだ協定に加え、バルカン諸国が国境にフェンスを築いたことが大きい。


オーストラリアの中道右派・国民党を率いるセバスティアン・クルツ首相は 13日、ゼホーファー氏との会談後の共同記者会見で、ドイツとオーストリア、イタリアの 3カ国内相で不法移民に対抗する「有志の枢軸」を作ったと述べた。

ゼホーファー氏は、難民申請者を居住許可が下りるまで足止めする新たな施設の必要性を強調した。


解説

明らかになった連立与党のぜい弱さ
――ジェニー・ヒルBBCベルリン特派員


アンゲラ・メルケル氏は反乱を抱えている。

一方のホルスト・ゼホーファー氏は、バイエルン州での地方選に備えてスタンドプレーを行っているようだが、あるコメンテーターの言葉を借りるなら、メルケル氏を窮地に追い詰めているようだ。


メルケル氏自身が率いる CDU の議員たちはおおむね彼女の肩を持っている。

しかし、メルケル氏は党内からも移民政策を強化するよう圧力を掛けられている。

CDU は、メルケル氏が長い間実現させると言っている EU 全体での解決策を望んでいる。


今回の危機は、2015年にメルケル氏が敷いた移民政策に対する国民の懸念だけでなく、分裂した連立政権の弱さを浮き彫りにした。(英語記事 Migrant row threatens Merkel's coalition)




参考ニュース

オーストリア総選挙
世界最年少の31歳首相誕生へ

2017.10.16
(www.bbc.com/japanese/41632000 )

クルツ外相


(2017年 10月)15日に投開票されたオーストリア国民議会(下院)の総選挙で、セバスティアン・クルツ氏(31)率いる中道右派・国民党が第1党になる見通しとなった。

クルツ氏が首相に就任すれば、世界最年少の国家指導者となる。


国民党の得票率は 31% 以上になるとみられる。

2位が社会民主党か極右の自由党となるかは、現時点で分かっていない。


クルツ氏は支持者を前に、
「この国に変化の時が来た。
きょう、この国を変えるよう強い要請があったということ。
これを可能にしてくれた皆さんに感謝する」
と述べた。

「感激している。うれしいし、オーストリアのために仕事をするのを楽しみにしている」


セバスティアン・クルツ氏はどんな人物か


クルツ氏は 2013年、わずか 27歳で欧州で最年少の外相に任命され、選挙前まで務めていた。

2017年 5月に国民党党首に就任。

クルツ氏は同党の青年部で政治のキャリアをスタートさせ、同部代表を経てウィ―ン市議会議員も務めた。


「ブンダーブッチ」(「水の上を歩ける人」の意味)のニックネームで知られるクルツ氏は、フランスやカナダの若い指導者であるエマニュエル・マクロン大統領やジャスティン・トルドー首相と比較されることがある。

クルツ氏は、マクロン氏のように自身を中心とした新しい運動を作り出し、30年以上政権の座にあった国民党を「新国民党」と呼び、新たなイメージに塗り替えた。


選挙の争点は?


選挙では移民問題が主な争点だった

2015年の欧州の難民危機を受け、クルツ氏はより右寄りの政策を国民党内で推し進めた。

・欧州への移民の流入経路の閉鎖や
・難民への社会保障支払いの上限設定、
・社会保障の受給に国内での居住 5年以上を条件にすること
などを選挙公約にして、保守派や右派有権者に訴えた。


極右・自由党のハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ党首は、クルツ氏が自身の政策を盗んだとして非難している
極右・自由党のハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ党首は
クルツ氏が自身の政策を盗んだとして非難している



自由党の躍進を受けて、国民党が右傾化したとみられている。

2016年 12月の大統領選では、自由党のノルベルト・ホーファー氏が緑の党前党首のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏に僅差で敗退した。

中東や北アフリカからの大量の不法移民や難民が流入するなか、オーストリアの有権者の間で自由党の政策への支持が高まっていた。


自由党は、クルツ氏が自由党の政策を盗んだと非難。

ハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ自由党党首はクルツ氏を「偽者」だと呼んだ。


今後の動き


クルツ氏率いる国民党は第 1党となるものの、過半数には届かない見通し。

見通しが正しければ、連立を組む必要があり、連立相手は自由党になる可能性が最も高い。(英語記事 Sebastian Kurz: Austrian conservative set to become world's youngest leader)





ということで、アメリカがメキシコなどからの大量の不法移民を拘束するにあたって、子づれの場合、親子を別々の収容所に入れることに大反対が起きて、トランプ大統領は「親子一緒に収容する」と発表しましたが、なんたって人数が半端ない!!


過去 1000万人以上の不法移民がアメリカに流入・・・たとえばドイツの人口なんて 1000万人いませんからね。


オバマさんの「われら地球市民政策」で「いいわ、いいわ」とやってるうちに、アメリカの白人がマイノリティに転落しそうな惨状。さまざまな歪みや軋みが噴出しはじめました。

そこでトランプさんが「アメリカを取り戻す!!」と掲げて、大統領に当選したのも頷けますね。


結果、「われら地球市民層」は必死です。

やれ人種差別だのなんだのとトランプ大統領を批判・攻撃して、聞こえてくるニュースが、私のような “むかしもの” からしたら、「なんで犯罪者が擁護されて、取り締まってる方が非難攻撃されなきゃならないのよ!!」状態。

メラニア夫人が収容所を慰問した時、雨だったのでコートを着ていて、その背中に「私は気にしない。あなたは?」とデッカク書かれていたのまで批判対象。何を着ていようと、大きなお世話だ!!


不法移民(国家というのは、国民にとっての “家” ですから、そこに断りなしに入りこんでくる者は “不法侵入者” です!!)に肩入れして、「家に入れてやるべきだ。一緒に住むべきだ」と、人権から絹からポリエステルから振りかざして、はては家の住民を追い出しかねない勢い・・・いや、いたたまれずに家を捨てて別の地に移住してる人たちがいっぱいだそうですね、カリフォルニアとか。


そういった惨状が、アフガニスタンあたりからアフリカまでの難民・不法移民が押し寄せているヨーロッパでも繰り広げられて、ついに、悲鳴を上げ出した各国では、保守層の大統領やら首相やらが次々に登場して来ました。

それを「右傾化」だとか「国家主義だ」とか言って批判するのは、どんなもんでしょうね。「国家=わが家」を守ることは、いけないことなのでしょうか?

「国家=自分の家」を必死で守ることよりも、苦難や危険から逃げて、安全な他人の家に “無断で” 転がり込むことの方が、正しいのでしょうか?


◆ 日本も離脱しよう!!!

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DRAKE ~Nice For What

Billboard THE HOT 100 (JUNE 23, 2018)
(www.billboard.com/charts/hot-100 )
No.1 (UP-1 | 10 WEEKS IN CHART)
No1.jpg



米国が国連人権理事会を離脱
イスラエル批判人権侵害国を理由に

2018.06.20
(www.sankei.com/world/news/180620/wor1806200005-n1.html )

国連人権理事会からの離脱を発表するヘイリー米国連大使=19日、ワシントンの国務省(ロイター)
国連人権理事会からの離脱を発表するヘイリー米国連大使
=19日
ワシントンの国務省ロイター



ヘイリー米国連大使は 19日、国連人権理事会からの米国の離脱を国務省で記者団に発表した。

ポンペオ国務長官も同席した。

ヘイリー氏は 47カ国の理事国に中国、キューバ、ベネズエラなど米国にとっての「人権侵害国」が含まれていることや、米国の同盟国イスラエルを批判する場として政治的に使われていることを離脱の理由に挙げた。


人権理が本部を置くジュネーブで 18日、通常会期が始まっており、在イスラエル米国大使館のエルサレム移転に抗議するパレスチナ自治区ガザでのデモで多数が死傷した問題も討議される見通しだ。


ヘイリー氏は現在の人権理のあり方
人権侵害国の保護者であり、政治的偏向の汚水だめだ」
と批判した。

また、トランプ政権として人権理の改革を追求してきたが、中国キューバに加え、ロシアエジプトが改革を妨害したとし、「(人権の)名前に値しない組織だ」と主張した。


ポンペオ氏も
最も深刻な人権侵害国が理事国になっている
と非難した。


トランプ政権は昨年 10月、「反イスラエル」の傾向があるとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)脱退を通告しており、国際機関に対する不信や、イスラエルとの同盟関係のためには単独行動も辞さない姿勢を明確にした形だ。

人権理は 2006年に設立され、日本、韓国、ロシアも理事国に名を連ねる。


米国はブッシュ(子)政権末期の 3年間、「人権侵害国」が理事国になれることを問題視し、理事国選挙への立候補を見送っていたが、オバマ前政権が 2009年、復帰した。

人権理では 2月、韓国の康京和外相が演説で慰安婦問題への日本政府の努力が不十分との認識を示すなど、対日批判の場としても使われていた。【ワシントン=加納宏幸】





そういえば、「パレスチナ」というのも、不法移民の国家ですよね。

まあ、アラブ人が住み着いた時は、イスラエル人たちは世界を放浪していて空き家になっていて、土地はイギリスが管理してましたけどね。


おしゃべり編 !(^^)! イスラエル・パレスチナ問題
(natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-546.html )

◆ トランプ氏 北朝鮮への単独制裁を1年延長

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GEORGE EZRA ~ Shotgun

The Official UK Top 40 Singles Chart (Friday 22nd June)
(www.bbc.co.uk/radio1/chart/singles )
No.2 (UP 2 | 13 WEEKS IN CHAR)
Shotgun



トランプ氏
北朝鮮への単独制裁を1年延長
2018.06.23
(jp.sputniknews.com/politics/201806235027388/ )

トランプ氏


トランプ米大統領は、北朝鮮に対する米単独制裁を1年間延長することを決定した。

ホワイトハウスが22日、発表した。


制裁は2008年、10、11そして15〜17年に出された一連の大統領令によって発動されている。

制裁は
・北朝鮮の核・ミサイル計画、
・そしてマネー・ロンダリングやサイバー攻撃、
・人権侵害を含む北朝鮮が行っていると見られる一連の違法行為
に対して向けられている。


これらの制裁は今年6月26日に失効する。

トランプ氏は「緊急事態が北朝鮮に対し適用されたままである」として、制裁をさらに一年間延長することにした。

米議会にもこの旨は報告された。

トランプ氏は、北朝鮮が核兵器を放棄すれば制裁を解除する可能性を除外しなかった。

だが米国の公式方針は、「完全で検証可能かつ不可逆的な核放棄(CVID)」まで制裁を解除しないとしている。




米国防総省
米韓軍事演習中止を発表
2016.06.23
(www.cnn.co.jp/usa/35121321.html )

米国防総省は米韓合同軍事演習の中止を発表


米国防総省は22日、今後3カ月に予定されている複数の米韓合同軍事演習を中止すると発表した。北朝鮮との交渉が続く中での措置となっている。


国防総省は声明で、マティス国防長官が「特定の演習を無期限で中止」する決定を下したと説明。

中止となる演習には8月の「フリーダムガーディアン」や、米韓両国の海兵隊による2つの訓練演習が含まれていると明らかにした。

国防総省は19日に既に、フリーダムガーディアンに向けた「全ての計画作業」を停止したと発表していた。


トランプ大統領は6月12日に行われた米朝首脳会談の後の記者会見で、突如として米韓演習中止の決定を表明。

「戦争ゲーム」は「非常に挑発的」で「途方もなく高額」だとし、北朝鮮政府との交渉が続く間は中止する決定を下したと述べていた。

ただ、国防総省のホワイト報道官は今回の声明で、さらなる中止の措置を取るかは、北朝鮮が米国と「真摯(しんし)に生産的な交渉を続けるかどうか次第」としている。(CNN)




中国を排除した世界最大演習
リムパック 2018

(hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2018-06-21-1 )

(抜粋)

リムパック今回は26カ国参加


今回のリムパックは日米を含め参加予定国が 26ヵ国となり、そのうちブラジル、イスラエル、スリランカ、ベトナムが初参加となる。

日本と初参加以外の国々は豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、コロンビア、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、トンガ、英国となっている。

艦艇 47隻、潜水艦 5隻、航空機約 200機、人員約 2万 5000人以上という大規模な訓練となる。

海上では対潜戦・対水上戦・対空戦・対機雷戦等、各種戦術訓練を行い、ミサイル発射訓練、海賊対処、人道支援・災害救援訓練も実施する。