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(1339)教科書採択:横浜市の場合④マゾヒスト活動家たちの抗議過熱

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2011.08.07
「戦争の美化」独り歩き
横浜市の育鵬社教科書採択
一方的批判続く

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110807/edc11080721570000-n1.htm


「戦争の美化」
「憲法軽視」。


一方的な批判に基づく教科書のイメージが独り歩きした-。


横浜市教育委員会は4日に
同市立中学で来春から使う
歴史、公民両分野の教科書に
育鵬社版を採択した。


同市教委が2年前に
公立学校では全国で初めて
自虐史観批判する自由社版を採択した経緯もあり、
今回は
育鵬社を名指しした不採択運動過熱


採択後
市教委に抗議が殺到する
異常な事態が続いている。


「読み比べてない」


「メールやファクスが県内外から大量に届いて、とても数え切れない」。


横浜市教委の事務局には
4日の育鵬社教科書の採択直後から、
抗議や賛意が続々と寄せられ
職員が対応に追われた。


同じ育鵬社教科書を採択した
藤沢市教委や県教委には
ほとんどなく
横浜市の過熱ぶりが際だった


背景には、同市教委が2年前に
自由社教科書を
市内18区のうち8区で採用した経緯がある。


今回から全市共通で、
4年間で10万人以上の生徒に影響する
全国最大の採択区とあって、
自由社とともに育鵬社に対しても、
不採択を求める集会や街頭活動が繰り返された。


両社の教科書を
「戦争の美化」
「憲法軽視」
と指弾する文書が配られ、
教科書一般にはあまり読まれない中、
これらが独り歩き


7月の県の審議会では、
保護者代表から
「じっくり読み比べていないが、
教科書によって全然違うと研究している方が言っている」
との不安も聞かれた。


4日の採択を取材した韓国や香港のメディアは
自由社の可否を注視した一方、
育鵬社をあまり知らない様子だ。


記者の一人は
「(育鵬社教科書は)読んでいないが、
自由社と似ていると聞いた」
と戸惑っていた。


不採択運動の批判の趣旨は、
例えば「戦争の美化」は
「日本の侵略や植民地支配の加害を直視しない」。


「全体がアジアの独立を鼓舞するものという文脈」
という指摘もある。


育鵬社教科書は、
戦争初期の勝利がアジアに独立への希望を与えた
と記述し、
各国の自主独立をうたった大東亜共同宣言を紹介する一方で、
大東亜共栄圏を「表向きの目的」と明記。


進攻した地域で多くの犠牲者を出したことなども記載し、
事実を踏まえ多面的に書いている


「美化」は主観的な見方といえそうだ。


4日の審議は歴史観に踏み込んだ。


委員6人のうち4人が育鵬社に投票し、
「多面的、多角的に判断しているか」
日本に胸を張り、将来に夢をはせられる教科書を
などの判断基準を示した。


別の教科書に投じた委員から
「歴史認識に関して極端でないことが大切」
「歴史観より基礎的、基本的な知識や概念の習得を」
などの意見も出た。


不採択運動では
「問題だらけで特殊」
と扱われる育鵬社だが、
山田巧教育長は採択後の会見で
「検定を通っている教科書の中で濃淡があっても使用に問題はない」
と述べ、こうした見方を否定した。


主観的なイメージが独り歩きしないよう、
幅広い層教科書を読んだ上での議論
必要だ。





育鵬社と自由社の教科書


育鵬社は
自虐的な教科書を批判し
平成14年から発行されている扶桑社の歴史・公民教科書を継承した会社。


執筆は「日本教育再生機構」のメンバーらが中心。


自由社の教科書は
歴史教育の改善などに取り組んできた「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーらが執筆した。




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