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(1335)東条英機の遺書

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これはもっと古い資料の中にあったのですが、
うっかりしてクリップしておくのを忘れていました。
それと同じものが転載されていたので、
それをコピペさせて頂きます。







東条英機の遺書
http://barbara-japan.iza.ne.jp/blog/entry/2512436/



《処刑を前にした時のもの》


開戦の時のことを思い起こすと実に断腸の思いがある。


今回の処刑は
個人的には慰められるところがあるが、
国内的の自分の責任は、死を持って償えるものではない


しかし
国際的な犯罪としては、どこまでも無罪を主張する


力の前に屈した。


自分としては、
国内的な責任を負うて、満足して刑場に行く。


ただ、
同僚に責任を及ぼしたこと、
下級者にまで刑の及びたることは、
実に残念である。


天皇陛下および国民に対して深くお詫びする。

東亜の諸民族は、
今回のことを忘れて将来相協力すべきものである。


東亜民族もまた他の民族と同様の権利をもつべきであって
その有色人種たることをむしろ誇りとすべきである


インドの判事には尊敬の念を禁じえない。
これをもって東亜民族の誇りと感じた。

現在の日本を事実上統治する米国人に一言する


どうか日本人の米国に対する心持を離れざるように願いたい。


また、日本人が赤化しないように頼む。



米国の指導者は大きな失敗を犯した。


日本という赤化の防壁を破壊した。


いまや満州は赤化の根拠地である。


朝鮮を二分したことは東亜の禍根である。


米英はこれを救済する責任を負っている。


戦死傷者、抑留者、戦災者の霊は、
遺族の申し出があらば、
これを靖国神社に合祀せられたし。


出征地にある戦死者の墓には、保護を与えられたし。


遺族の申し出あらば、これを内地に返還せられたし。


我ゆくも  またこの土に帰りこん 国に報ゆる 事の足らねば


– 東条英機大将 遺言(部分)昭和23年12月22日夜 東京巣鴨(23日零時刑執行)





《英米諸国人に告げる》


今や諸君は勝者である。


我が邦は敗者である。


この深刻な事実は私も固より、これを認めるにやぶさかではない。


しかし、諸君の勝利は力による勝利であって、正理公道による勝利ではない。


私は今ここに、諸君に向かって事実を列挙していく時間はない。


しかし諸君がもし、
虚心坦懐で公平な眼差しをもって最近の歴史的推移を観察するなら、
その思い半ばに過ぎるものがあるのではないだろうか。


我れ等はただ微力であったために
正理公道を蹂躙されたのである
と痛嘆するだけである。


いかに戦争は手段を選ばないものであるといっても、
原子爆弾を使用して
無辜の老若男女数万人もしくは数十万人を一挙に殺戮するようなことを
敢えて行ったことに対して、
あまりにも暴虐非道であると言わなければならない。


もし諸般の行いを最後に終えることがなければ、
世界はさらに第三第四第五といった世界戦争を引き起こし、
人類を絶滅に至らしめることなければ止むことがなくなるであろう。


諸君はすべからく一大猛省し、自らを顧みて天地の大道に恥じることないよう努めよ。





《日本同胞国民諸君》


今はただ、承詔必謹する〔伴注:終戦の詔を何があっても大切に受け止める〕だけである。


私も何も言う言葉がない。


ただ、
大東亜戦争は彼らが挑発したものであり、
私は
国家の生存と
国民の自衛のため、
止むを得ず受けてたっただけのことである。


この経緯は
昭和十六年十二月八日の
宣戦の大詔に特筆大書されているとおりであり、
太陽の輝きのように明白である。


ゆえにもし、
世界の世論が、戦争責任者を追及しようとするならば、
その責任者は
我が国にいるのではなく
彼の国にいるということは、
彼の国の人間の中にもそのように明言する者がいるとおりである。


不幸にして我が国は力不足のために彼の国に敗けたけれども、
正理公議は
厳として我が国にあるということは動かすことのできないことである。


力の強弱を、正邪善悪の基準にしては絶対にいけない。


人が多ければ天に勝ち、天が定まれば人を破るということは、天道の法則である。


諸君にあっては、大国民であるという誇りを持ち、天が定まる日を待ちつづけていただきたい。


日本は神国である。


永久不滅の国家である。


皇祖皇宗の神霊は畏れ多くも我々を照らし出して見ておられるのである。


諸君、願わくば、
自暴自棄となることなく、
喪神落胆することなく、
皇国の命運を確信し、
精進努力することによってこの一大困難を克服し、
もって天日復明の時が来ることを待たれんことを。





《日本青年諸君に告げる。》


《日本青年諸君各位》


我が日本は神国である


この国の最後の望みはただ諸君一人一人の頭上にある


私は
諸君が隠忍自重し、
どのような努力をも怠らずに気を養い、
胆を練り、
現在の状況に対処することを祈ってやまない。


現在、皇国は不幸にして悲嘆の底に陥っている。


しかしこれは力の多少や強弱の問題であって、
正義公道は始終一貫して我が国にあるということは
少しも疑いを入れない。


また、幾百万の同胞がこの戦争のために国家に殉じたが、
彼らの英魂毅魄〔伴注:美しく強い魂魄〕は、
必ず永遠にこの国家の鎮護となることであろう。


殉国の烈士は、決して犬死したものではない。


諸君、
ねがわくば大和民族たる自信と誇りをしっかり持ち、
日本三千年来の国史の導きに従い、
また忠勇義烈なる先輩の遺旨を追い、
もって皇運をいつまでも扶翼せんことを。


これこそがまことに私の最後の願いである。


思うに、今後は、
強者に拝跪し、
世間におもねり、
おかしな理屈や邪説におもねり、
雷同する者どもが
少なからず発生するであろう。


しかし諸君にあっては
日本男児の真骨頂を堅持していただきたい。


真骨頂とは何か。


忠君愛国の日本精神


これだけである。







私は戦後生まれですが、明治の人間だった両親に育ち、この東条英機の言わんとしていることは非常によく分かるのですけれど、戦争の混乱の中で思春期を過ごした両親あるいは祖父母に育った人たちなどには、理解されない、軍国主義のようなものを感じるかも知れません。


この遺言の中に、決して「天皇陛下万歳」なんていう言葉がないように、戦前の国民の中には、全てを天皇の為に、なんていう精神はありません。日頃の内々の会話では「お天ちゃん」なんて言ったりもしています(笑)


現在の憲法にある「象徴」という言葉は、漠然とはしているけれども、言い得ているなあと思います。「日本の総てを具現化した存在」とでもいうのかな。つまりは「天皇=日本」だと思うのです。


父の出兵の話の中にも、「天皇の為に戦った」といった言葉は、ただの一度も出てきませんでした。常に、「お国の為に」という言葉を使いました。そして、たまに「家族の為に」と。


「日本は神国」。これも、戦後の人たちには理解されないまま流れているような気がしますが、どこかで書いたように、日本は王様が変わる歴史がなかったので、古代からずっと、原始宗教のままなのです。


世界中の原始宗教が、太陽を仰ぎ、月を愛で、星に願いをし、草木を喜び、海や湖や川に安らぎを得て、それらを全て「神」としたものから始まっています。


キリスト教が生まれたユダヤにしても、戦いに負けて国を追われるまでは、太陽神を奉っていた国です。それがいつしか、強力な人物が現れて王国を再び取り戻して欲しいという、英雄願望になり、やがて貧しさを救済するメシア思想からキリスト像が浮かび上がったもので、それはすでに自然から離れ、ただ人間の欲望と願望から生まれた個人崇拝でしかありません。


そのキリスト教が堕落したことを嘆き、原点に帰れと叫んだのがイスラム教。この2大宗教が戦争を繰り広げ続けている理由が、物凄くよく分かると思います。平和とは無縁の、個人崇拝だからです。


天皇を、その諸外国の個人崇拝にあてはめてしまうのが左翼思想家たちには多いですが、天皇は、自然を奉る“神主”の、一番エライ人というだけで、神様ではありません。


そういった、時を経て人間の願望や欲望から、神を、自然から個人に変えてしまった国々が大半の中にあって、日本は今でも太古のままの自然崇拝なのです。


だから「神の国」。八百万の神々が住む国です。人間も死ねば神様になる国なのです。


「神=天皇」ではなく、「神=日本」です。神=日本=天皇なんてところかな。だから戦地で「天皇万歳」と叫んで散っていった人たちが、本当にいるのならば、それは天皇個人ではなく、天皇という言葉に凝縮された日本国の総てと、家族などではないのかと思えます。


「日本国万歳」だと、富士山などは浮かびますが、家族といった生身のものが感じられない気がします。それを天皇にしてみると、にわかに家族も交えた、人間の姿が浮かび上がり、温もりを思うのは、私だけでしょうか。


極限の叫びに、「かあちゃん!!」と言いたいのを、「天皇」としたような気がしてなりません。


いずれにしても東条英機の遺書の中に、私は天皇の為に戦った、なんていう、しみったれた言葉は一つもなく、左翼主義者の底の浅さを、改めて思うのです。




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