トランプ氏、ロシアのG7復帰呼び掛け
欧州諸国は反対で一致
2018.06.09
(www.afpbb.com/articles/-/3177838 )
カナダ・ラマルべーでの先進7か国首脳会議に際し、集合写真の撮影に臨む各国首脳。(左から)トゥスク欧州理事会議長(EU大統領)、メイ英首相、メルケル独首相、トランプ米大統領、トルドー・カナダ首相、マクロン仏大統領、安倍日本首相、コンテ伊首相、ユンケル欧州委員会委員長(2018年6月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / POOL / IAN LANGSTON
ドナルド・トランプ米大統領は8日、主要7か国(G7)の枠組みにロシアを復帰させるべきだとの考えを示した。
一方、フランス大統領府は同日、欧州のG7参加国はトランプ氏の呼び掛けに反対することで一致していると表明。
同氏の発言は、米政府と西側同盟諸国の亀裂をさらに深めるものとなっている。
トランプ大統領は、カナダ・ケベック州ラマルベーでのG7首脳会議(サミット)に出発する際、大統領専用機に乗り込む前に
「彼ら(G7)はロシアを追い出した。
ロシアを復帰させる必要がある。
ロシアを交渉の席につかせる必要があるからだ」
と発言。
G7を2014年以前の主要8か国(G8)の枠組みに戻すことを呼び掛けた。
ロシアは同年、ウクライナのクリミア半島を併合したことをめぐり、G8から除外された。
エマニュエル・マクロン仏大統領、アンゲラ・メルケル独首相、テリーザ・メイ英首相、ジュゼッペ・コンテ伊新首相はG7首脳会議を前に行った会談で、ロシアに対して一致した姿勢を取ることで合意した。
ただ、マクロン氏の側近は記者らに対し、首脳らはロシアと「対話を確立する可能性」は残したと述べた。
初のG7首脳会議出席となるコンテ氏は合意に先立ち、トランプ氏によるロシア復帰の呼び掛けを支持する考えを示していた。(c)AFP/Michel Comte with Dave Clark in Quebec City
欧州諸国は反対で一致
2018.06.09
(www.afpbb.com/articles/-/3177838 )
カナダ・ラマルべーでの先進7か国首脳会議に際し、集合写真の撮影に臨む各国首脳。(左から)トゥスク欧州理事会議長(EU大統領)、メイ英首相、メルケル独首相、トランプ米大統領、トルドー・カナダ首相、マクロン仏大統領、安倍日本首相、コンテ伊首相、ユンケル欧州委員会委員長(2018年6月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / POOL / IAN LANGSTON
ドナルド・トランプ米大統領は8日、主要7か国(G7)の枠組みにロシアを復帰させるべきだとの考えを示した。
一方、フランス大統領府は同日、欧州のG7参加国はトランプ氏の呼び掛けに反対することで一致していると表明。
同氏の発言は、米政府と西側同盟諸国の亀裂をさらに深めるものとなっている。
トランプ大統領は、カナダ・ケベック州ラマルベーでのG7首脳会議(サミット)に出発する際、大統領専用機に乗り込む前に
「彼ら(G7)はロシアを追い出した。
ロシアを復帰させる必要がある。
ロシアを交渉の席につかせる必要があるからだ」
と発言。
G7を2014年以前の主要8か国(G8)の枠組みに戻すことを呼び掛けた。
ロシアは同年、ウクライナのクリミア半島を併合したことをめぐり、G8から除外された。
エマニュエル・マクロン仏大統領、アンゲラ・メルケル独首相、テリーザ・メイ英首相、ジュゼッペ・コンテ伊新首相はG7首脳会議を前に行った会談で、ロシアに対して一致した姿勢を取ることで合意した。
ただ、マクロン氏の側近は記者らに対し、首脳らはロシアと「対話を確立する可能性」は残したと述べた。
初のG7首脳会議出席となるコンテ氏は合意に先立ち、トランプ氏によるロシア復帰の呼び掛けを支持する考えを示していた。(c)AFP/Michel Comte with Dave Clark in Quebec City
G7サミット、貿易問題めぐり
「G6」対「トランプ氏」の構図に
2018.06.09
(www.afpbb.com/articles/-/3177875 )
カナダ・ラマルべーで開催された先進7か国(G7)首脳会議でテーブルを囲む(中央奥から右に)アンゲラ・メルケル独首相、ドナルド・トランプ米大統領、ジャスティン・トルドー・カナダ首相、エマニュエル・マクロン仏大統領、安部晋三首相、ジュゼッペ・コンテ伊首相、ジャンクロード・ユンケル欧州委員会委員長、ドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)、テリーザ・メイ英首相(2018年6月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / POOL / Ludovic MARIN / POOL FOR EPA, SIPA, BESTIMAGE
カナダ・ケベック州で8日、主要7か国(G7)首脳会議(サミット)が開幕した。
参加各国の首脳はドナルド・トランプ米大統領が国際貿易ルールを非難攻撃したことで生じた深い溝を覆い隠し、対面を保つことに力を注いだ。
トランプ氏を含む一部の首脳は、各国が共に通商関係を見直す必要性を指摘する何らかの共同声明が9日のG7閉幕前までにまとまる可能性を示唆した。
しかし、どんな合意文書が発表されたとしても、トランプ氏が米国にとって最も近い同盟国だった国々に課した厳しい関税がもたらしたダメージは隠しようがない。
トランプ氏はG7開幕前、ロシアをG7に復帰させる必要があると発言して物議を醸したが、トランプ氏が思い付きで口にしたと思われるこの案は他の指導者らから直ちにはねつけられ、サミットの議題に上ることはなかった。
その代わりにサミットに出席した各国首脳は、世界貿易システムを非難攻撃するトランプ氏に立ち向かった。
開催国カナダのジャスティン・トルドー首相は米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムへの関税は「違法」だと述べ、欧米および日本を支持する立場を示した。
欧州の指導者らは8日、G7サミットの開幕前にケベックシティーの北にあるゴルフリゾート、ラマルベーでG7とは別に会合を開き、トランプ氏の攻勢に対して結束して「事実と数字に裏付けられた」対抗措置を取っていく姿勢を示した。
各国首脳がキャンプファイアでのおしゃべりとカナダのエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを楽しんでいる間、各国の当局者は夜遅くまで合意のとりまとめに負われた。
G7の指導者の中で最も遅くカナダに入ったトランプ氏は、他の首脳らに先駆けて9日朝にカナダを出て、12日に開かれる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談のためシンガポールに向かうものとみられる。
貿易戦争を引き起こしかねない関税に怒った他の首脳らにたった一人で対峙する羽目になったサミットから早く逃れられる良い口実ができたと感謝しているかもしれない。
これまでG7開催地ではグローバル化に反対する大規模デモが行われてきたが、今回はトランプ氏が主な抗議の対象になった。
マスクをかぶった無政府主義者らが米国やその他のG7諸国の国旗を燃やして抗議行動を行った。(c)AFP/Michel Comte with Daniel Jahn
「G6」対「トランプ氏」の構図に
2018.06.09
(www.afpbb.com/articles/-/3177875 )
カナダ・ラマルべーで開催された先進7か国(G7)首脳会議でテーブルを囲む(中央奥から右に)アンゲラ・メルケル独首相、ドナルド・トランプ米大統領、ジャスティン・トルドー・カナダ首相、エマニュエル・マクロン仏大統領、安部晋三首相、ジュゼッペ・コンテ伊首相、ジャンクロード・ユンケル欧州委員会委員長、ドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)、テリーザ・メイ英首相(2018年6月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / POOL / Ludovic MARIN / POOL FOR EPA, SIPA, BESTIMAGE
カナダ・ケベック州で8日、主要7か国(G7)首脳会議(サミット)が開幕した。
参加各国の首脳はドナルド・トランプ米大統領が国際貿易ルールを非難攻撃したことで生じた深い溝を覆い隠し、対面を保つことに力を注いだ。
トランプ氏を含む一部の首脳は、各国が共に通商関係を見直す必要性を指摘する何らかの共同声明が9日のG7閉幕前までにまとまる可能性を示唆した。
しかし、どんな合意文書が発表されたとしても、トランプ氏が米国にとって最も近い同盟国だった国々に課した厳しい関税がもたらしたダメージは隠しようがない。
トランプ氏はG7開幕前、ロシアをG7に復帰させる必要があると発言して物議を醸したが、トランプ氏が思い付きで口にしたと思われるこの案は他の指導者らから直ちにはねつけられ、サミットの議題に上ることはなかった。
その代わりにサミットに出席した各国首脳は、世界貿易システムを非難攻撃するトランプ氏に立ち向かった。
開催国カナダのジャスティン・トルドー首相は米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムへの関税は「違法」だと述べ、欧米および日本を支持する立場を示した。
欧州の指導者らは8日、G7サミットの開幕前にケベックシティーの北にあるゴルフリゾート、ラマルベーでG7とは別に会合を開き、トランプ氏の攻勢に対して結束して「事実と数字に裏付けられた」対抗措置を取っていく姿勢を示した。
各国首脳がキャンプファイアでのおしゃべりとカナダのエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを楽しんでいる間、各国の当局者は夜遅くまで合意のとりまとめに負われた。
G7の指導者の中で最も遅くカナダに入ったトランプ氏は、他の首脳らに先駆けて9日朝にカナダを出て、12日に開かれる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談のためシンガポールに向かうものとみられる。
貿易戦争を引き起こしかねない関税に怒った他の首脳らにたった一人で対峙する羽目になったサミットから早く逃れられる良い口実ができたと感謝しているかもしれない。
これまでG7開催地ではグローバル化に反対する大規模デモが行われてきたが、今回はトランプ氏が主な抗議の対象になった。
マスクをかぶった無政府主義者らが米国やその他のG7諸国の国旗を燃やして抗議行動を行った。(c)AFP/Michel Comte with Daniel Jahn