HALESTORM ~ Uncomfortable (2018.05.30公開)
【古森義久のあめりかノート】
ハリス司令官の東アジア観
中国側は日系人であることを攻撃するが…
2018.05.28
(http://www.sankei.com/world/news/180528/wor1805280007-n1.html )
ハリス米太平洋軍司令官
東アジアの変動とも混迷とも呼べる現状を米国はどうみるのか。
北朝鮮や中国の脅威として映る動きを米側がどう認識するのか。
今年3月中旬の太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官の上院軍事委員会での証言が、その最も有力な指針となるようだ。
ハリス海軍大将はそれまでの3年間、インド太平洋の陸海空を管轄する米軍全体の最高司令官を務め、その最後の議会登場がこの証言だった。
「金正恩(キムジョンウン)は国際的な規則や責任、そして抑制された言動に対する侮蔑の念を数えきれないほど誇示してきた」
ハリス氏は金正恩朝鮮労働党委員長に対しても、こんな批判を正面から述べた。
3月中旬といえば、同委員長がすでに米韓両国への唐突な微笑外交を始めた後である。
だがハリス氏は、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルの危険性を具体的に報告した。
インド太平洋全域で最も切迫した脅威は、北朝鮮の核軍拡と好戦的な態度だとも強調した。
日本や韓国への北朝鮮の軍事脅威についてもハリス氏は警鐘を鳴らした。
「北朝鮮は
世界で第4の規模の120万もの軍隊を維持し、
長距離ロケット、火砲、短距離弾道ミサイルを多数備え、
通常戦力でも韓国や日本への脅威となる。
これらのロケット類は化学兵器や生物兵器をも発射できる。
高度に訓練された特殊作戦部隊は、金正恩のさらなる奇襲攻撃の手段である」
ハリス氏のこの報告はトランプ政権の見解であると同時に、最近の世論調査や専門家の発言をみると、米国官民の全体の懸念だともいえる。
北朝鮮はいくら平和や和解を説いても、この懸念を減らす実効措置はとっていない。
トランプ大統領との米朝首脳会談を求める金委員長の背後には、こんな現実が揺らがないまま、厳存するのだ。
その北朝鮮はいまや中国との距離を縮めてきた。
金正恩政権は非核化をめぐる米国との駆け引きのために中国への依存、あるいは中国の利用とみえる動きを取り出したのだ。
ハリス司令官はその中国についても同じ議会証言で、インド太平洋地域では長期的には最大の脅威だとする認識を率直に述べていた。
「中国は
近隣諸国を脅して屈服させ、
自由で開かれた現在の国際秩序を崩すために
軍事力と経済力を行使している。
米国は
中国の軍事力や強制力の行使に断固、反対する」
ハリス氏のこうした鋭い批判に対し、中国側が同氏の家族背景を理由に非難することは広く知られている。
新華社通信や環球時報という国営メディアが、「ハリスが反中的な発言を続けるのは彼の血や出自が原因だ」という趣旨の論評を繰り返したのだ。
母が日本人であることを反中と結びつける不当な反日の民族差別の攻撃だった。
だがトランプ大統領の厚い信を得たハリス氏は、この5月には韓国駐在の大使に任命された。
同氏が北朝鮮や中国について表明してきた認識はオバマ前政権時代から一貫しており、議会でも超党派の同調を得てきた。
今後活動の拠点を朝鮮半島へと移すハリス氏の言動は、日本外交にとっても意味ある基準となるだろう。
古森義久(ワシントン駐在客員特派員)
ハリス司令官の東アジア観
中国側は日系人であることを攻撃するが…
2018.05.28
(http://www.sankei.com/world/news/180528/wor1805280007-n1.html )
ハリス米太平洋軍司令官
東アジアの変動とも混迷とも呼べる現状を米国はどうみるのか。
北朝鮮や中国の脅威として映る動きを米側がどう認識するのか。
今年3月中旬の太平洋統合軍ハリー・ハリス司令官の上院軍事委員会での証言が、その最も有力な指針となるようだ。
ハリス海軍大将はそれまでの3年間、インド太平洋の陸海空を管轄する米軍全体の最高司令官を務め、その最後の議会登場がこの証言だった。
「金正恩(キムジョンウン)は国際的な規則や責任、そして抑制された言動に対する侮蔑の念を数えきれないほど誇示してきた」
ハリス氏は金正恩朝鮮労働党委員長に対しても、こんな批判を正面から述べた。
3月中旬といえば、同委員長がすでに米韓両国への唐突な微笑外交を始めた後である。
だがハリス氏は、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルの危険性を具体的に報告した。
インド太平洋全域で最も切迫した脅威は、北朝鮮の核軍拡と好戦的な態度だとも強調した。
日本や韓国への北朝鮮の軍事脅威についてもハリス氏は警鐘を鳴らした。
「北朝鮮は
世界で第4の規模の120万もの軍隊を維持し、
長距離ロケット、火砲、短距離弾道ミサイルを多数備え、
通常戦力でも韓国や日本への脅威となる。
これらのロケット類は化学兵器や生物兵器をも発射できる。
高度に訓練された特殊作戦部隊は、金正恩のさらなる奇襲攻撃の手段である」
ハリス氏のこの報告はトランプ政権の見解であると同時に、最近の世論調査や専門家の発言をみると、米国官民の全体の懸念だともいえる。
北朝鮮はいくら平和や和解を説いても、この懸念を減らす実効措置はとっていない。
トランプ大統領との米朝首脳会談を求める金委員長の背後には、こんな現実が揺らがないまま、厳存するのだ。
その北朝鮮はいまや中国との距離を縮めてきた。
金正恩政権は非核化をめぐる米国との駆け引きのために中国への依存、あるいは中国の利用とみえる動きを取り出したのだ。
ハリス司令官はその中国についても同じ議会証言で、インド太平洋地域では長期的には最大の脅威だとする認識を率直に述べていた。
「中国は
近隣諸国を脅して屈服させ、
自由で開かれた現在の国際秩序を崩すために
軍事力と経済力を行使している。
米国は
中国の軍事力や強制力の行使に断固、反対する」
ハリス氏のこうした鋭い批判に対し、中国側が同氏の家族背景を理由に非難することは広く知られている。
新華社通信や環球時報という国営メディアが、「ハリスが反中的な発言を続けるのは彼の血や出自が原因だ」という趣旨の論評を繰り返したのだ。
母が日本人であることを反中と結びつける不当な反日の民族差別の攻撃だった。
だがトランプ大統領の厚い信を得たハリス氏は、この5月には韓国駐在の大使に任命された。
同氏が北朝鮮や中国について表明してきた認識はオバマ前政権時代から一貫しており、議会でも超党派の同調を得てきた。
今後活動の拠点を朝鮮半島へと移すハリス氏の言動は、日本外交にとっても意味ある基準となるだろう。
古森義久(ワシントン駐在客員特派員)
アジアの最大脅威、長期的には「中国」
米太平洋軍司令官
2018.05.31
(https://www.cnn.co.jp/usa/35120081.html )
ハリス米太平洋軍司令官が、アジアの覇権を目指す中国の脅威に警鐘を鳴らした
駐韓米大使に転任予定の米太平洋軍のハリー・ハリス司令官(海軍大将)は30日、アジア太平洋情勢に触れ、最も差し迫った脅威は依然北朝鮮としながらも、長期的には「覇権」をにらむ中国が米国に最大の試練を与えているとの認識を示した。
太平洋軍司令部で催されたフィル・デビッドソン次期司令官(海軍大将)への指揮権限の移譲式典で述べた。
ハリス氏は北朝鮮が米国に到達し得る核兵器搭載のミサイルを保持することは容認出来ないとした上で、中国の長期的な脅威に言及。
米国や同盟国、パートナー国による焦点を絞った関与がなければ、「中国はアジアでの覇権を握る夢を実現させるだろう」と警告した。
ハリス氏の駐韓大使指名は米上院の承認待ちとなっている。
承認されて赴任した場合、米国による北朝鮮との接触でどのような役目を果たすのかは明らかでない。
米朝は現在、シンガポールで6月12日に予定される首脳会談の準備作業を加速しているとされる。
ハリス氏は太平洋軍司令官の在任中、北朝鮮や中国への強硬路線を主張。
まだ司令官だった先週には、ハワイ沖で今夏開催される最大規模の多国間軍事演習「環太平洋合同演習」(リムパック)への中国の招待を取り消してもいた。
領有権論争が続く南シナ海で中国が最近、人工島に爆撃機を初めて着陸させたことが原因とされる。(CNN)
米太平洋軍司令官
2018.05.31
(https://www.cnn.co.jp/usa/35120081.html )
ハリス米太平洋軍司令官が、アジアの覇権を目指す中国の脅威に警鐘を鳴らした
駐韓米大使に転任予定の米太平洋軍のハリー・ハリス司令官(海軍大将)は30日、アジア太平洋情勢に触れ、最も差し迫った脅威は依然北朝鮮としながらも、長期的には「覇権」をにらむ中国が米国に最大の試練を与えているとの認識を示した。
太平洋軍司令部で催されたフィル・デビッドソン次期司令官(海軍大将)への指揮権限の移譲式典で述べた。
ハリス氏は北朝鮮が米国に到達し得る核兵器搭載のミサイルを保持することは容認出来ないとした上で、中国の長期的な脅威に言及。
米国や同盟国、パートナー国による焦点を絞った関与がなければ、「中国はアジアでの覇権を握る夢を実現させるだろう」と警告した。
ハリス氏の駐韓大使指名は米上院の承認待ちとなっている。
承認されて赴任した場合、米国による北朝鮮との接触でどのような役目を果たすのかは明らかでない。
米朝は現在、シンガポールで6月12日に予定される首脳会談の準備作業を加速しているとされる。
ハリス氏は太平洋軍司令官の在任中、北朝鮮や中国への強硬路線を主張。
まだ司令官だった先週には、ハワイ沖で今夏開催される最大規模の多国間軍事演習「環太平洋合同演習」(リムパック)への中国の招待を取り消してもいた。
領有権論争が続く南シナ海で中国が最近、人工島に爆撃機を初めて着陸させたことが原因とされる。(CNN)
HALESTORM 『VICIOUS』(2018.07.27)
(Amazon )
ヘイルストームが
新アルバム『VICIOUS』を7月発売
2018.05.30
(http://amass.jp/105738/ )
リジー・ヘイルを擁する米ハード・ロックバンド「ヘイルストーム」(HALESTORM)が3年ぶりの新アルバム『VICIOUS』を海外で7月27日発売。リリース元はAtlantic Records。
スタジオ・アルバムのリリースは2015年の『INTO THE WILD LIFE』以来。
新作のレコーディングはナッシュビルで行われており、プロデューサーにはニック・ラスカリニクス(RUSH, KORN, ALICE IN CHAINS, DEFTONES)を起用しています。