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◆ (73) 第十章 ⑥ 政治 (j) 自治(デヴォリューション)

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METALLICA ~ Here Comes Revenge

商品の詳細
METALLICA
HARDWIRED... TO SELF-DESTRUCT』 (2016.11.18)

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パトリック・J・ブキャナン著
宮崎哲弥監訳
病むアメリカ、滅びゆく西洋
2002年12月5日 成甲書房

第十章 分断された国家



(6) 政治 (j)

自治デヴォリューション




デヴョリューション (Devolution) とは
英国におけるスコットランド、ウェールズ、北アイルランドへの
議会の権限委譲を意味した。

このデヴォリューションが
伝統主義の救世主となる可能性を秘めている。



世俗主義ヒューマニズム最大の勝利は、
最高裁による公立学校からの聖書世界駆逐であった。

現在、教育現場はほぼ敵の独壇場だが、
大半の国民が支持しないこの独占状態は
解体されねばならない。

教育の内容から祝日の剪定、校風に至るまで、
教育委員会、校長、教員の自治に委ねるべきだ。

公立か私立か、世俗的か宗教的かにかかわらず、
父兄はみずからが選んだ学校に直接学費を納めることにする。

宗教学校のおせっかいなバウチャー制度よりは
学費免除のほうがまだましというもの。

公立学校は民衆の多様化を反映させ
―― つまり父兄がみずからの価値観で自由に選択できるよう――
男子校も女子校も男女共学もあるべきだ。



ハヌカー (ユダヤ教の宮清めの祭) を祝おうが
クリスマスを祝おうが
カンザ (元日までの 7日間に渡るアフリカ系住民の収穫祭) を祝おうが
各校の自由にさせる。

一律にする必要はない。

すべては民主的投票によりコミュニティに決定させよう。

十人十色、何につけ違憲の違いは避けられない。

その違いを学校に反映させようではないか。

健全な社会の実現には
ビル・ゲイツの独占解体より
教育の独占解体のほうがはるかに重要だ。



残念なことに両党とも教育の一律化を唱えている。

クリントン氏は制服採用を奨励し、
ブッシュ氏は全国規模での学力向上政策を掲げた。

進む道を間違えている。(← しかり!!)


          ◇


目 次
(
http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2016-08-15 )

日本版まえがき
序として

第一章 西洋の遺言
第二章 子供たちはどこへ消えた?
第三章 改革要項
第四章 セラピー大国はこうして生まれた
第五章 大量移民が西洋屋敷に住む日
第六章 国土回復運動
 (レコンキスタ
第七章 新たな歴史を書き込め
第八章 非キリスト教化されるアメリカ
第九章 怯える多数派
第十章 分断された国家
著者あとがき
監訳者解説


  


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