METALLICA ~ Man UNkind
METALLICA
『HARDWIRED... TO SELF-DESTRUCT』 (2016.11.18)
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パトリック・J・ブキャナン著
宮崎哲弥監訳
病むアメリカ、滅びゆく西洋
2002年12月5日 成甲書房
第十章 分断された国家
(6) 政治 (i)
文化革命の財源枯渇
文化闘争における逃げ道はないと早期に気づいていれば
共和党には敵を殲滅 (せんめつ) させる手立てがあった。
現在、文化革命の金庫は連邦政府だ。
議会で家族計画連盟や NAACP への出費を撤回し、
芸術基金や人道基金、教育省、公民権委員会を閉鎖していれば
敵軍解隊も可能だったのに。
あいにく今の共和党は 「差別的」 と呼ばれるのが怖くて
そんな真似はできそうにない。
それでも勇気を奮い起し、
政府の金で食いつないでいる組織をリストアップして
左右にかかわらず政治色を帯びた団体への税金投入をやめるよう
政府・議会に働きかけるべきだ。
ジェファーソンが着したように、
「虫唾の走る主義主張伝播のために寄付を強要するのは
傍若無人な所業である」
◍ 連邦議会は 「大統領の日」 を廃止し、
国父を讃えるため 「ワシントン誕生日」 を復活させること。
◍ カリフォルニアは住民発案に基づく住民投票により、
6 対 4 で州政府のアファーマティヴ・アクション撤廃を決めた。
カリフォルニア大学理事ウォード・コナリーによって書かれたこの提案を、
連邦議会も立法化して
2002年公民権法として成立させるべきである。
内容は至って明快だ ――
州政府は
雇用・教育・契約関係において、個人・団体にかかわらず、
人種・性・肌の色・民族・国籍に基づくいかなる差別も優遇措置も
とってはならない。
本件に関する見解を求められたジョセフ・リーバーマン上院議員
――ゴア氏の副大統領指名者―― は、
「反対する理由はない・・・
特定グループに属することを理由にえこひいきしてはならないという・・・
アメリカの価値観に基づく文言」
と述べた。
まさしく、この想定は人種偏見のない社会を定義うけている。
仮に連邦議会が
1964年・人種差別撤廃法の精神をくむこの文言を承認できないというなら、
われわれには新たな議会が必要だ。
【NAACP】 (全国黒人地位向上委員会)
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2016-10-11 )
【アファーマティヴ・アクション】
(Wikipedia )
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目 次
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2016-08-15 )
日本版まえがき
序として
第一章 西洋の遺言
第二章 子供たちはどこへ消えた?
第三章 改革要項
第四章 セラピー大国はこうして生まれた
第五章 大量移民が西洋屋敷に住む日
第六章 国土回復運動 (レコンキスタ)
第七章 新たな歴史を書き込め
第八章 非キリスト教化されるアメリカ
第九章 怯える多数派
第十章 分断された国家
著者あとがき
監訳者解説
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◆ (72) 第十章 ⑥ 政治 (i) 文化革命の財源枯渇
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