ANNIHILATOR
Hell Is War (1994)
(1697) 「チベットを侵略した」 (1) 池上 彰著『そうだったのか!中国』より
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2013-01-25 )
(1698) 「チベットを侵略した」 (2) 池上 彰著 『そうだったのか!中国』より
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2013-01-26 )
(1699) 「チベットを侵略した」 (3) 池上 彰著 『そうだったのか!中国』より
(http://hawkmoon269.blog.so-net.ne.jp/2013-01-26-1 )
チベット亡命政府のある「ダラムサラ」
急減する亡命チベット人
2012.12.01
(http://sankei.jp.msn.com/world/news/121201/asi12120112010001-n1.htm )
中国でチベット人の焼身自殺が相次ぐ中、インドへ亡命するチベット人の数がここ数年、激減している。
チベット亡命政府によると、中国政府がチベット人への弾圧を強化する上に、脱出経路となるネパールとの国境管理を厳しくしているためだ。
インド北部ダラムサラの亡命チベット人社会では、同胞が受ける“二重の締め付け”に危機感が高まる一方で、自由を求める人々の結束はいっそう強まっている。
中国が国境管理強化
ダラムサラは、ヒマラヤ山脈の西の急峻(きゅうしゅん)な斜面に広がる町だ。
チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(77)が1959年に亡命政府を置き、中国での弾圧を逃れた6000人以上の亡命チベット人が住む。
「チベット騒乱があった2008年までは、毎年約2000人が中国からダラムサラへ逃れ、インド各地や第三国へ広がっていったが、その後、難民の数は減り続け、今年はまだ355人しか来ていない。
昨年、インドに定住したチベット人難民は150人ほどだった」
チベット亡命政府情報国際関係局の広報担当者、ロブサン・チョエダク氏は最近の亡命者の減少ぶりをこう説明した。
対照的に中国では、焼身自殺を図るチベット人の数が急増している。
チベット自治区のラサでは2008年、チベット仏教の僧侶ら数百人が中国政府の弾圧に抗議するデモを行い、多数が拘束され、当局の取り締まりが強化された。
亡命政府によれば、2009年以降、中国で政府の弾圧に抗議しダライ・ラマの帰還を訴えて自殺を図った人は29日までで89人。
その数は、今年(2012年)10月、11月だけで37人に上る。
新入生は10分の1
最近は、相次ぐ焼身自殺に業を煮やした当局が弾圧をさらに強め、隣国ネパールにもチベット人の越境の取り締まりをより強硬に求めているとされる。
このため、チベット人が、ネパールを経由してインドへ逃れることが難しくなっているという。
チベットの言葉や文化を教えるインドのチベット人学校でも、新入生の数が減っている。
支援団体の寄付などで幼稚園児から高校生までを教育する8校を運営する「チベット人子供村」(本部ダラムサラ)が今年新学期、新たな難民として迎えた生徒は69人と前年から半減した。
2008年までの700~800人と比べると、10分の1にも満たない。
子供村のソナン・ドルカー教育局長は、「中国では、政府が決めたカリキュラムでしか学べない。チベット人は、中国からの脱出が難しくなり、チベット固有の教育を受ける機会を奪われている」と嘆いた。
中国での締め付け強化の影響は、亡命チベット人社会全体にも及んでいる。
チベット亡命議会のダードン・シャーリン議員は、「チベット人の知識人や政治家は亡命人社会から生まれている。インドへの流出者の減少はチベット人にとっての危機だ」と訴えた。
インド・ダラムサラのチベット人学校で学ぶ子供たち(岩田智雄撮影)
イベント自粛措置
焼身自殺者の続出で、今年、ダラムサラでは数々のイベントで自粛措置がとられ、チベット文化を発信するため毎年行われてきた「ミス・チベット」も中止された。
ダラムサラはトレッキングなどの観光客でにぎわうが、「チベット人社会にはお祝いムードはない状態」(シャーリン議員)という。
一方で、亡命政府系シンクタンク、チベット政策研究所のトゥブティン・サンペル所長は、「若い人たちがより政治に興味を持ち始め、チベット人の結束は強まっている」と指摘する。
ダラムサラには、祖国を知らない亡命2世や3世のチベット人も多く住んでいる。
亡命政府の首相であるロブサン・センゲ氏=写真=もチベット人だが、インド生まれだ。
それでもセンゲ氏は、「私たちはチベットの血を受け継いでいる。先代の夢を実現してチベットをいつの日か取り戻すことは、私たちの世代の責務だと思っている」と強調した。
チベット亡命政府のロブサン・センゲ首相(岩田智雄撮影)
ダラムサラでは今秋、チベット人特別総会と国際支援団体の特別会議が相次いで開かれた。
また、多くの若者がフェイスブックなど交流サイト(SNS)を使い、チベットの自由などについて意見交換するようになったという。
ミス・チベット主催団体のロブサン・ワンギャル氏は、「ミス・チベットは、来年、チベット人が多く住む南部カルナタカ州バイラクッペに場所を変えて開かれることになった。大衆やメディアの注目を浴びるので、チベットの状況を訴える格好の舞台となるはずだ」と述べた。
中国政府の人権弾圧を非難し、チベット人の「高度の自治」を求める声はいっそう高まっている。(いわた・ともお ダラムサラ、写真も)
中国当局の統治に抗議
チベット族男性が焼身自殺
99人目と報道
2013.01.23
(http://sankei.jp.msn.com/world/news/130123/chn13012316380006-n1.htm )
米政府系放送局ラジオ自由アジアによると、中国甘粛省甘南チベット族自治州夏河県のチベット仏教寺院近くで22日、26歳のチベット族男性が中国当局の統治に抗議して焼身自殺した。
同放送局は、2009年以来、中国のチベット族居住区で自殺を図った99人目のチベット族としている。
亡命チベット人向けのラジオ局「チベットの声」は、四川省アバ・チベット族チャン族自治州紅原県で18日、若いチベット族男性が焼身自殺し、焼身自殺を図った100人目のチベット族と伝えていた。(共同)
焼身自殺図った僧侶ら逮捕
中国青海省
2013.01.25
(http://sankei.jp.msn.com/world/news/130125/chn13012508010001-n1.htm )
24日の新華社電(電子版)によると、中国の公安当局は、青海省同仁県で昨年(2012年)11月に焼身自殺を図った僧侶と、自殺を扇動したとされるチベット族の男性をそ、れぞれ公共安全危害と故意殺人の容疑で逮捕した。
男性はインドにあるチベット独立急進派「チベット青年会議」のメンバーらの指示を受け、僧侶に、「自殺者が多ければ国際社会の関心を呼ぶ」などと言い、自殺を唆したとされる。
僧侶は昨年(2012年)11月、同仁県で焼身自殺しようと準備していたが、通報を受けた警官らが阻止した。
中国のチベット族居住区では、政府への抗議の焼身自殺が相次いでおり、中国当局が取り締まりを強化している。(共同)
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