世界一の人口を抱える中国では既に13基が稼働しているが、電力供給量に占める割合は1%ほどに留まっており、依然として石炭火力発電の依存度が高い。
世界の原発と地震リスク
中 国
2011.03.31
(http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011033104&expand#title )
中国、四川省の蒸気タービン工場で完成した
重量180トンのタービンローター(2010年撮影)。
このタービンは、
中国初の定格出力100万キロワットを達成した原発に
採用されている。
中国最大の原子炉は2010年7月に稼働開始した
広東省、大鵬半島の嶺澳(Ling Ao)原子力発電所3号炉だが、
現在建設が進む27基の大部分がそれ以上の規模を持つという。
中国の年間原子力発電量:
666億キロワット時
人口: 約13億4600万人(2008年)
密度: 140/km²
中国の原発マップ (Wikipedia )
しかし政府は原子力発電への移行を急ピッチで進めている。
建設予定の原発は、成長スピードが著しく他のエネルギー源が限られる東シナ海沿岸地域に集中。
うち4基は、世界初の“第3世代プラス”原子炉 (AP-1000)である。
「受動的安全(パッシブセーフティ)システム」を搭載し、電源喪失後も72時間は炉の冷却を続行できるという
インドプレートが北方のユーラシアプレートと出会う境界に位置する中国は、日本と同様に地震大国である。
2つのプレートが衝突して発生する地震の影響範囲は、中国だけでなくパキスタン、インド、ネパール、チベットにまで及ぶ。
ヒマラヤ山脈を生んだ造山運動もこの巨大な力だったという。
「インドがアジアの軟らかい粘土層へのめり込むようなイメージだ。
中国では世界最大級の地震が度々起こってきた」とアメリカ、ノースウェスタン大学の地震学者セス・スタイン氏は話す。
最近では2008年に四川省、2010年に青海省がそれぞれ大地震に見舞われたが、西側の内陸部だったため、原発開発が進む沿岸地域には被害が及んでいない。
地殻を構成するプレート群
色分けされた領域が一枚のプレートである。例えば太平洋プレートは肌色で示されている。
(Wikipedia )
地震の分布図
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(1633) 中国<世界の原発と地震リスク>
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