このブログのあちこちで、私は暗記力がゼロなので、学生運動にしても枝分かれが物凄くて、どれがどれやら分からないといったことを書いてますが、どうもそれは私だけじゃないらしく、ゴチャゴチャの一緒くたになってる人たちが、けっこういるみたいなニュース記事と、それに対するツィッターのコメント、だけじゃなく、ニュース記事にある本人たちそのものまでが良く分かっていないみたいで、思わず、笑っちゃいました\(^o^)/
2012.06.17
東大(教養学部)学生自治会が全学連民青系全学連から脱退
「共産党日本民主青年同盟が不当支配」
(http://sankei.jp.msn.com/life/news/120617/edc12061722550001-n1.htm)
戦後の学生運動の象徴だった
全学連(全日本学生自治会総連合)に所属する
東京大学教養学部学生自治会が、
全学連と
都学連(東京都学生自治会連合)から
脱退することを代議員大会で決定した。
同自治会は理由について
「日本共産党による全学連と都学連を通じた不当な支配から
脱却するため」
としている。
同自治会は全学連の中核的存在。
関係者は
「全学連にとって存続に関わる問題で
共産党勢力の凋落(ちょうらく)を裏付ける動き」
と指摘している。
全学連は現在、
5つの党派が独自に名乗っているが、
東京大学教養学部学生自治会が所属していたのは
最大組織とされる共産党系の
日本民主青年同盟系(民青系)全学連。
同自治会執行部によると、
共産党は長年、学生党員を正副委員長に就任させることで、
党の指示通りに自治会が動くよう画策。
直接または全学連、都学連を通じて
署名活動を指示するなどしてきたという。
昨秋、
中国籍の委員長を中心に脱退へ向けた議論が高まり、
執行部内の党員も党に反旗を翻して同調。
14日に開かれた代議員大会で脱退が決議された。
産経新聞の取材に対し
共産党東京都委員会、全学連ともに
「不当な介入は一切ない」
としている。
全学連
各大学にある学生自治会の全国組織。
学費値上げ反対闘争を背景に、
昭和23年に、約150大学、20万人以上で結成されたが、
徐々に対立を深め、
共産主義者同盟(ブント)などの各派に分裂。
新左翼系は無党派学生らと全共闘を結成し、
安保闘争に参加するが、抗争などで弱体化した。
民青系全学連は
現在、
活動実態のある加盟数を37としているが、
実際は10程度とされる。
◆ ◆ ◆
全学連(全日本学生自治会総連合)
(Wikipedia)より
創立から初期の活動
全日本学生自治会総連合は、
1948年(昭和23年)に
日本全国の国立、公立、私立の145大学によって結成された。
初期の全日本学生自治会総連合は、
日本共産党の強い影響の下で、
反レッドパージ闘争、朝鮮戦争反対闘争、全面講和運動などを行った。
この時期に全学連で活動した者には、
後の日本共産党議長不破哲三と副委員長上田耕一郎兄弟、
後の日本社会党副委員長の高沢寅男、
田中角栄秘書となる早坂茂三などがいた。
日本共産党への批判と独自の活動
日本共産党は、
1951年(昭和26年)に
武装闘争方針を決定。
火炎瓶闘争などを展開したが、
「武装闘争路線」は当時の国民の評価が得られず、
党勢力は著しく衰退した。
これに対し日本共産党は、
1955年(昭和30年)、
「現在の日本は革命情勢にない」と総括、
武装闘争方針を
極左冒険主義だったと自己批判し、
微笑戦術をとることに転換、
合法路線への復帰を実現した。
全学連では
この方向に批判的なグループが、
元国際派学生を中心としたブント結成に流れていく。
〔ブント〕
(Wikipedia)☚クリック
その後
全学連と、
日常の要求に密着した日常闘争を求めるようになった
日本共産党の指導部
との間に溝ができ、
全学連の主流派は独自の活動を行うようになっていった。
1956年(昭和31年)の
スターリン批判や
ハンガリー動乱の影響で、
全学連の主流派は、
反日本共産党の立場を鮮明にし始めた。
1958年(昭和33年)には、
日本共産党本部での殴打事件を契機として
日本共産党を除名された者を中心に、
学生組織・反戦学生同盟を基盤とした
共産主義者同盟(ブント)が結成され、
学生運動を指導することとなった。
全学連は、
このブント指導の主流派と
共産党指導の反主流派(後の「全国学生自治会連絡会議(全自連)」になっていく)とに
分裂したままで60年安保を迎えることになる。
ブント全学連
1960年(昭和35年)の安保闘争で
学生運動は頂点に達したが、
この闘争の総括をめぐり
ブントは解体することとなった。
反主流派の動向と
民青系全学連の再建
60年安保闘争時の全学連反主流派は、
全学連は安保闘争の過程で崩壊したと認識した。
そして、全国学生自治会連絡会議(全自連)を結成し、
構造改革派との確執、
「安保反対、平和と民主主義を守る全国学生連絡会議」(「平民学連」)結成
などの再建運動を経て、全学連を「再建」した。
この後、
全国の学生自治会の過半は
この民青系全学連に組織されることとなる。
解放派系全学連の分裂
1990年代終わり頃に
上部団体と共に解放派系全学連が
革労協現代社派系と
革労協赤砦社派系の
2つに分裂した。
これ以後、
『全日本学生自治会総連合(全学連)』を
名乗る団体が
5団体存在することとなった。
現在
現在は
以下5団体のそれぞれが
『全日本学生自治会総連合』としての
正当性を主張している。
①民青系
②中核派系
③革マル派系
④革労協現代社派系
⑤革労協赤砦社派系
『民青系全学連』をのぞいて、
『全学連(〇〇委員長)』と委員長名でほかの全学連と区別する。
民青系
『日本民主青年同盟(民青)』が主導する『全学連』。
本部は東京都武蔵野市にある。
毎大会には著名人による基調講演が行われており、
過去には内閣府参与の湯浅誠(2008年大会)などが講師となっている。
学生から集めたアンケートなどをもとに
省庁等に対する要請行動を行っており、
2006年には
国立大学の学費値上げをストップさせるなどの成果を上げたと主張している。
加盟学生自治会の数は公称〔170〕だが、
2012年現在で
実際に全学連の活動に参加している学生自治会のある大学は〔8〕にとどまる。
活動が確認できないとして
代議員選出権等、
全学連での権利が停止されている学生自治会もある。
加盟自治会は、
加盟分担金を全学連に払うことになっているが、
履行しない自治会が多い。
2006年には、
加盟分担金合計の過半を
立命館大学の加盟自治会による拠出がしめた。
現在は立命館大学の加盟学生自治会も加盟分担金を払っていない。
機関紙は『祖学(祖国と学問のために)』(月刊)。
一度廃刊となったが、2012年現在はコピー機で印刷している。
印刷部数はおよそ1000部、定期購読部数は150部以下となっている。
地方組織として、
東京都学生自治会連合(都学連)、
京都府学生自治会連合、
愛知県学生自治会連合
等をおく。
現在、
都学連には東京学芸大学・東京農工大学が、
京都府学連には立命館大学や京都市立看護短期大学など、
愛知県学連は日本福祉大学や名古屋大学など
の自治会が加盟している。
2012年6月、
東京大学教養学部自治会が
代議員大会を開き、
民青系全学連からの脱退を決議した。
東大教養学部自治会は
民青系全学連の
発足以来の加盟自治会であった。
日本民主青年同盟
(Wikipedia)より
日本共産党との関係
民青の組織化には
日本共産党も協力している。
ただし、
日本民主青年同盟の同盟員資格は、
日本共産党の党員資格とは完全に別のものであり、
組織的にも
日本共産党の青年組織とは異なる。
◆ ◆ ◆
2012.06.17共産党員、自治会人事を掌握
東大の中国人学生が反旗
(http://sankei.jp.msn.com/life/news/120617/edc12061723040002-n1.htm)
かつての東大学生運動の中心的存在だった教養学部学生自治会が全学連から脱退した。
運動が下火になった後も40年以上続いた「共産党支配」に
終止符を打ったのは、
皮肉にも党に心酔して一時は党の“手先”となった中国人学生だった。
「彼ら(共産党幹部)は
学生自治会を自分たちの従属物としか思っていない。
それが許せなかった」
こう憤る
教養学部3年で同自治会前委員長の何(か)●(=王へんに力)さん(20)は、
全学連脱退を主導した仕掛け人だが、
実は高校時代から共産党の機関紙を愛読していた共産党信奉者だった。
何さんは山口県で育ったが、
中国籍のため党員にはなれなかったものの、
入学直後から党活動に加え、同自治会の活動にも積極的に参加し、
平成22年12月に委員長に就任した。
しかし、翌年の12月には党と決別。党の狡猾(こうかつ)な手口による学生自治会支配に嫌気がさしたからだった。
何さんによると、
手口の基本は、
執行部内の党員に党の方針を指示し、
ほかの執行部員の賛同が得られるよう主張させることだという。
そのために行うのが、党員を正副委員長に就任させるという工作だ。
党の支部会議で次期正副委員長候補を勝手に決定。
現職委員長に指示して、
この候補に活動方針の提案など役割を多く与え、
存在感を高めて自然と委員長に選ばれるように画策する。
何さんの「転向」を契機に、ほかの執行部員らも相次いで賛同。
党員2人までも反旗を翻した。
教養学部2年で、現委員長の五十嵐真純さん(20)は
「今は学生運動が盛んだった時代とは違い、
共産党的な要求実現一辺倒では学生の支持は得られない」
と話す。
全学連にとって同自治会の脱退は存続に関わる打撃だ。
同自治会の分担金は、
全学連の収入のうち約4割を占めているほか、
役員も多く出しているためだ。
ということで、やっぱりゴチャゴチャで覚えられないわ\(◎o◎)/!
早い話が、今の全学連の結成には多様なりとも日本共産党が関わってはいるけれど
活動の方向性が違うので、組織その他、別々ですよ~ってことですね。
つまり、
このニュース記事やコメントで思い込んでる“(日本)共産党”というのは、
いわゆる志位さんの共産党とは別物で、
世界の“共産主義者同盟”に結びついていく
『日本民主青年同盟』ってヤツでしょうね。
“民主”なんてなってるところがミソでしょうか、
ほら、ルーピー鳩山の時に、
派遣切りだのホームレスだのに炊き出しとかやってたボランティアの親分が
同盟の大会で講演してるそうじゃないですか。
この同盟は、けっこうヤバイ活動をしていますから
どちらかというと日本共産党よりは、社民党に近いですかね。
まあ、世界には腐ってるほど沢山の思想活動団体があって、
日本の団体もそれに所属していたり、いなかったりと
ゴチャゴチャですから
くれぐれも騙されないようにしましょうね(^^;
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(1456) 「東大教養学部学生自治会」が所属していた「民青系全学連」は「日本共産党」とは違いますw
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