2011年07月31日
尖閣周辺EEZに中国海洋調査船
約9時間後に離れる
今年初、昨日の漁業監視船に続き
日本の排他的経済水域を航行する
中国海洋調査船「北斗」
=2011年7月31日午前7時30分ごろ、
沖縄県の尖閣諸島・魚釣島、北北西約61キロの東シナ海
(第11管区海上保安本部提供)
(2011年7月)31日午前7時25分ごろ、沖縄・尖閣諸島の魚釣島、北北西約61キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「北斗」が、船尾からワイヤのようなものを4本ひいた状態で北西方向に航行しているのを、第11管区海上保安本部(那覇市)の航空機が確認した。
11管によると、尖閣諸島周辺の日本のEEZ内で、中国の海洋調査船が確認されたのは今年初めて。
水質調査などを行っていたとみられ、無線で調査を中止するよう呼びかけたが応答がなく、約9時間後にEEZ内を出て離れていった。
尖閣諸島周辺では(2011年7月)30日、中国の漁業監視船が、日本の接続水域内を一時航行しているのが確認されていた。
海上保安庁によると、EEZ内では、沿岸国の同意なしに、他国が漁業や海洋調査を行うことが、国際条約で禁止されているが、海洋権益の増大を図る中国が、東シナ海などの日本のEEZ内で調査を強行したり、海保の測量船に接近して調査中止を迫るなどのケースは、近年増加している。
2010年11月には、鹿児島・奄美大島沖の日本のEEZ内で、中国の海洋調査船が活動しているのを確認。
2011年6月には、宮城県沖で福島第1原発事故に伴う放射性物質の影響を調査しに来たとみられる、中国の海洋調査船が、約4時間にわたり、日本のEEZ内にとどまる問題も起きている。
船尾からワイヤを引きながら
日本の排他的経済水域を航行する
中国海洋調査船「北斗」
=2011年7月31日午前7時30分ごろ、
沖縄県の尖閣諸島・魚釣島北北西約61キロの東シナ海
(第11管区海上保安本部提供)
日本の排他的経済水域を航行する
中国海洋調査船「北斗」
=2011年7月31日午前7時30分ごろ、
沖縄県の尖閣諸島・魚釣島北北西約61キロの東シナ海
(第11管区海上保安本部提供)
2011年08月24日
尖閣周辺に中国漁業監視船
警告に「中国固有の領土」と応答
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110824/crm11082411380009-n1.htm
沖縄県・尖閣諸島の久場島沖を航行する
中国の漁業監視船「漁政31001」
=2011年8月24日午前6時30分ごろ
(第11管区海上保安本部提供)
2011年8月24日午前6時15分ごろ、沖縄・尖閣諸島久場島の北北東約30キロの、日本の接続水域(領海の外側約22キロ)内で、中国の漁業監視船、「漁政31001」と、「漁政201」が、航行しているのを第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が確認。
2隻は一時、日本の領海内に侵入し、午前10時15分時点で、接続水域内を南向きに航行していた。
海上保安庁は領海内に侵入しないよう無線などで警告している。
海保によると、2011年9月の、中国漁船衝突事件発生以降、中国の漁業監視船が、尖閣諸島の接続水域内で確認されたのは、12回目で、領海内に侵入するのは初めて。
政府は同日、首相官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した。
2隻は縦列で航行し、午前6時36分ごろから7時13分ごろまで日本の領海内に入った。
また「漁政201」は、7時41分ごろから7分間、再度領海内に侵入した。
巡視船の警告に、2隻は、
「魚釣島、その他周辺諸島は、中国の固有の領土である」
「法にのっとり、中国管轄海域において、正当な公務を行っている」
などと応答し、船上に、同じ内容の中国語を表示した電光表示盤を掲示している。
巡視船は
「尖閣諸島は日本の領土であり、漁政の主張は受け入れられない。
ただちに日本の領海外へ退去せよ」
などと警告している。
中国公船が領海内に入ったケースは、平成20年(2008年)12月に、中国国家海洋局所属の海洋調査船2隻が、9時間にわたり、領海内に留まって以来、という。
中国の漁業監視船「漁政201」(上)を警戒する海保巡視船
=2011年8月24日午前6時30分ごろ、沖縄県・尖閣諸島の久場島沖
(第11管区海上保安本部提供)
沖縄県・尖閣諸島の久場島沖を航行する
中国の漁業監視船「漁政201」
=2011年8月24日午前6時30分ごろ(第11管区海上保安本部提供)
2011年09月27日
尖閣周辺に
2日連続で中国海洋調査船
漁業監視船2隻も
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110927/crm11092700560001-n1.htm
2011年9月26日午後4時50分ごろ、沖縄・尖閣諸島久場島の北北東約145キロの、日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「科学3号」が航行しているのを、第11管区海上保安本部(那覇市)の航空機が確認した。
日中間では、東シナ海で海洋調査を行う際に、あらかじめ、調査海域などを相手に伝える仕組みがあるが、同船は、事前通報と異なる海域を調査。
約1時間後に、通報していた海域に戻った。
尖閣諸島周辺のEEZ内では、25日にも、別の中国海洋調査船「北斗」が、事前通報外の海域で確認されていた。
また、26日夜には、尖閣諸島付近の日本の接続水域(領海の外側約22キロ)内で、中国の漁業監視船2隻が航行しているのを、海上保安庁が確認。
監視船は、約1時間半で同水域内を離れた。
2010年9月の、中国漁船衝突事件以降、中国の監視船が接続水域内に侵入したのを確認したのは、13回目。
2011年10月24日
中国・漁業監視船
接続水域の侵入繰り返す
尖閣諸島沖 2011年では9回目
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111024/plc11102410430003-n1.htm
2011年10月24日午前5時15分ごろ、沖縄県・尖閣諸島の久場島から、北北東約30キロの日本の接続水域内を、中国の漁業監視船、「漁政201」と、「漁政35001」が、東に向かって航行しているのを、海上保安庁の巡視船が確認。
巡視船が、日本の領海に侵入しないよう警告したところ、2隻は約1時間後、同島北東で接続水域を出た。
しかし、2隻は、午前7時20分ごろ、大正島北西約44キロで再び接続水域に侵入。
約1時間20分後に、同島北北東約44キロで同水域を出たが、その後、反転して航行しており、巡視船が監視を続けている。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、午前5時25分ごろ、警告した巡視船に対し、「漁政201」から無線で、「一般的なパトロールだ」との応答があったという。
尖閣諸島沖で、中国の漁業監視船が確認されたのは、2011年9月26日に続いて、2011年では9回目。
「漁政35001」が確認されたのは、初めて。
2011年11月15日
中国海洋調査船
日本のEEZ内を航行
沖縄・尖閣諸島
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111115/crm11111519240018-n1.htm
日本の排他的経済水域を航行する
中国海洋調査船「東方紅2号」
=2011年11月15日午後1時20分ごろ、
沖縄・尖閣諸島大正島の北北西約48キロ
(第11管区海上保安本部提供)
2011年11月15日午後1時20分ごろ、沖縄県・尖閣諸島の大正島、北北西約48キロの排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「東方紅2号」が、事前通報のない海域で船尾からワイヤを引きながら航行しているのを、海上保安庁の航空機が発見した。
第11管区海上保安部(那覇)によると、無線で警告したところ、調査船から「調査を中止する」と回答があり、約3時間後にワイヤを撤収したという。
尖閣諸島付近では、2011年9月から、通報海域外で、ワイヤを垂らして航行する中国の海洋調査船が相次いで確認されており、今回で7回目。(漁船、漁業監視船、海洋調査船を合わせて、
日本の排他的経済水域で、
ワイヤなどを引きながら航行する中国海洋調査船「東方紅2号」
=2011年11月15日午後1時20分ごろ、
沖縄・尖閣諸島大正島の北北西約48キロ
(第11管区海上保安本部提供)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110731/plc11073115290009-n1.htm