「日本だからこそ…」
河野太郎外相が中東外交に注力するワケ
2018.05.07
(http://www.sankei.com/premium/news/180507/prm1805070005-n1.html )
記念写真に納まる河野太郎外相(前列左から3人目)らシリア住民支援の国際会議出席者=4月25日、ブリュッセル(共同)
河野太郎外相(55)が中東外交に注力している。
北朝鮮情勢をめぐる外交案件が山積する中、間隙を縫うように、4月27日から5月1日にヨルダンを訪問した。
かつて中東は「世界外交の『銀座4丁目』であり、外交の総合力が値踏みされる」(麻生太郎副総理兼財務相)といわれながら、日本外交の中心ではなかった。
だが、河野氏は昨年8月の外相就任後、中東訪問はすでに4回を数え、歴代外相の中で訪問件数もペースも突出して多い。
河野氏が中東への関与を強めるワケとは-。
河野氏の中東訪問は、昨年9月にカタール、ヨルダン、クウェート、サウジアラビア、エジプトの4カ国を皮切りに、12月前半にはバーレーンとアラブ首長国連邦を訪れた。
トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、中東諸国に動揺が走った直後の昨年末にもイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、オマーン、トルコを訪問した。
4月29日、河野氏は日本の政治家として初めて、ヨルダンで開催されたテロ・暴力的過激主義への対応を議論する「アカバ・プロセス」に参加した。
今年は東南アジアにおけるテロ対策が議題だった。
2020年に東京五輪・パラリンピックを控える日本はテロ対策を重視しているが、この会議については長年、オブザーバーとしての事務方派遣にとどまっており、外相の出席は極めて異例だ。
河野氏は会議を主催するヨルダンのアブドラ国王とともに共同議長を務め、各国の事情や日本への期待を丁寧に聞いて回った。
30日にはパレスチナの経済的自立を目指す「平和と繁栄の回廊」構想に関する日本、パレスチナ、イスラエル、ヨルダン4者の閣僚級会合にも出席。
中東の外交や安全保障に積極的に関わっていく意欲をアピールした。
河野氏の中東傾斜のきっかけは、父・河野洋平元衆院議長(81)の影響が少なくない。
洋平氏が外相だった平成12(2000)年、日本はサウジアラビアとの関係が悪化し、石油採掘の利権を失効した。
当時衆院議員初当選から4年目の新人議員だった河野氏は、サウジ側との厳しい交渉で苦労する父親の姿を見て「人と人との信頼関係こそが外交の礎」との思いを強くした。
米ジョージタウン大の同窓生にヨルダン国王ら独自の中東人脈を持つことも河野氏の強みだ。
外務省によれば、昨年8月4日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が河野氏の外相就任直後に電話で祝意を伝えたことは、中東諸国に対し強いインパクトを与えたという。
「日本だからこそできる形で、中東の安定にもっと貢献できる。これは私の信念だ」。
河野氏は昨年12月、バーレーンで開かれた中東の安全保障関連会議でこう演説した。
河野氏が中東外交を重視するのは、日本だからこそ中東和平に貢献できるという確信があるためだ。
日本人は神道や仏教を信仰する人が多く、同時に無宗教の人も多い。
キリスト教とユダヤ教、イスラム教のそれぞれの誕生と歴史を背景に、欧米諸国の介入や部族間の紛争が絶えない中東諸国とは、歴史的にも宗教的にも中立的な立場を維持してきた。
中東和平の実現は米国の関与が不可欠だが、トランプ氏は台頭する中国や厳しさを増す北朝鮮情勢を踏まえ、中東よりもアジア重視の姿勢を打ち出している。
シリア情勢をめぐる米露対立など、中東和平は停滞を余儀なくされている。
米国はシェールガス革命で今後10年程度でエネルギーの純輸出国に転じるといわれ、中東への関与の必要性はさらに薄れる可能性がある。
日本は米国と同盟国であり、安倍晋三首相(63)とトランプ氏が歴代の両国首脳の中でも有数の親密な関係を築いている。
河野氏は、今の日本の立場を「強み」と捉え、資源外交一辺倒の従来のアプローチから転換し、中東の安全保障に積極的に関わることで米国と中東諸国の橋渡し役を果たしたい考えだ。
石油やガスの多くを依然、中東に依存する日本の国益につなげる戦略でもある。
ただ、河野氏の姿勢に対し「軍事力を持たない日本が影響力を発揮するのは難しい」(外交筋)といった懐疑的な見方は根強い。
ある中東専門家は「日本として中東に関与し続けるのであれば、河野氏1人の訪問や発信だけに頼らず、国内に中東支援の枠組みを作る必要がある」と指摘する。
経済支援にとどまらず、治安や人材、教育支援など地道で息の長い取り組みを通じて日本の存在感を高められるか。
日本の歴代外相と違い、複雑な事情が絡み合う中東に正面から向き合う「河野外交」の真価はこれからだろう。
中東情勢の局面打開に日本が積極的に貢献していく姿を今後も注目していきたい。(政治部 小川真由美)
河野太郎外相が中東外交に注力するワケ
2018.05.07
(http://www.sankei.com/premium/news/180507/prm1805070005-n1.html )
記念写真に納まる河野太郎外相(前列左から3人目)らシリア住民支援の国際会議出席者=4月25日、ブリュッセル(共同)
河野太郎外相(55)が中東外交に注力している。
北朝鮮情勢をめぐる外交案件が山積する中、間隙を縫うように、4月27日から5月1日にヨルダンを訪問した。
かつて中東は「世界外交の『銀座4丁目』であり、外交の総合力が値踏みされる」(麻生太郎副総理兼財務相)といわれながら、日本外交の中心ではなかった。
だが、河野氏は昨年8月の外相就任後、中東訪問はすでに4回を数え、歴代外相の中で訪問件数もペースも突出して多い。
河野氏が中東への関与を強めるワケとは-。
河野氏の中東訪問は、昨年9月にカタール、ヨルダン、クウェート、サウジアラビア、エジプトの4カ国を皮切りに、12月前半にはバーレーンとアラブ首長国連邦を訪れた。
トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、中東諸国に動揺が走った直後の昨年末にもイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、オマーン、トルコを訪問した。
4月29日、河野氏は日本の政治家として初めて、ヨルダンで開催されたテロ・暴力的過激主義への対応を議論する「アカバ・プロセス」に参加した。
今年は東南アジアにおけるテロ対策が議題だった。
2020年に東京五輪・パラリンピックを控える日本はテロ対策を重視しているが、この会議については長年、オブザーバーとしての事務方派遣にとどまっており、外相の出席は極めて異例だ。
河野氏は会議を主催するヨルダンのアブドラ国王とともに共同議長を務め、各国の事情や日本への期待を丁寧に聞いて回った。
30日にはパレスチナの経済的自立を目指す「平和と繁栄の回廊」構想に関する日本、パレスチナ、イスラエル、ヨルダン4者の閣僚級会合にも出席。
中東の外交や安全保障に積極的に関わっていく意欲をアピールした。
河野氏の中東傾斜のきっかけは、父・河野洋平元衆院議長(81)の影響が少なくない。
洋平氏が外相だった平成12(2000)年、日本はサウジアラビアとの関係が悪化し、石油採掘の利権を失効した。
当時衆院議員初当選から4年目の新人議員だった河野氏は、サウジ側との厳しい交渉で苦労する父親の姿を見て「人と人との信頼関係こそが外交の礎」との思いを強くした。
米ジョージタウン大の同窓生にヨルダン国王ら独自の中東人脈を持つことも河野氏の強みだ。
外務省によれば、昨年8月4日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が河野氏の外相就任直後に電話で祝意を伝えたことは、中東諸国に対し強いインパクトを与えたという。
「日本だからこそできる形で、中東の安定にもっと貢献できる。これは私の信念だ」。
河野氏は昨年12月、バーレーンで開かれた中東の安全保障関連会議でこう演説した。
河野氏が中東外交を重視するのは、日本だからこそ中東和平に貢献できるという確信があるためだ。
日本人は神道や仏教を信仰する人が多く、同時に無宗教の人も多い。
キリスト教とユダヤ教、イスラム教のそれぞれの誕生と歴史を背景に、欧米諸国の介入や部族間の紛争が絶えない中東諸国とは、歴史的にも宗教的にも中立的な立場を維持してきた。
中東和平の実現は米国の関与が不可欠だが、トランプ氏は台頭する中国や厳しさを増す北朝鮮情勢を踏まえ、中東よりもアジア重視の姿勢を打ち出している。
シリア情勢をめぐる米露対立など、中東和平は停滞を余儀なくされている。
米国はシェールガス革命で今後10年程度でエネルギーの純輸出国に転じるといわれ、中東への関与の必要性はさらに薄れる可能性がある。
日本は米国と同盟国であり、安倍晋三首相(63)とトランプ氏が歴代の両国首脳の中でも有数の親密な関係を築いている。
河野氏は、今の日本の立場を「強み」と捉え、資源外交一辺倒の従来のアプローチから転換し、中東の安全保障に積極的に関わることで米国と中東諸国の橋渡し役を果たしたい考えだ。
石油やガスの多くを依然、中東に依存する日本の国益につなげる戦略でもある。
ただ、河野氏の姿勢に対し「軍事力を持たない日本が影響力を発揮するのは難しい」(外交筋)といった懐疑的な見方は根強い。
ある中東専門家は「日本として中東に関与し続けるのであれば、河野氏1人の訪問や発信だけに頼らず、国内に中東支援の枠組みを作る必要がある」と指摘する。
経済支援にとどまらず、治安や人材、教育支援など地道で息の長い取り組みを通じて日本の存在感を高められるか。
日本の歴代外相と違い、複雑な事情が絡み合う中東に正面から向き合う「河野外交」の真価はこれからだろう。
中東情勢の局面打開に日本が積極的に貢献していく姿を今後も注目していきたい。(政治部 小川真由美)
「日本は “世界平和” を為し得る唯一の国かもしれない」というのは、長年の私の自論で、このブログにも書き散らしてあると思います。
なぜか。
日本は「八百万(やおよろず)の神々を崇める多神教の国」だからです。
原子世界では太陽から始まって自然界の全てを “神” のように畏れ敬っていた人間でしたが、やがてそれぞれの民族の中から “固有の神” (宗教)が生まれていきました。
「キリスト教」も、イスラエルの太陽信仰の多神教の中から誕生した「一神教」であり、そのキリスト教に傾倒して、サウジアラビアの太陽信仰の多神教の中から「イスラム教」という「一神教」が誕生しました。
あるいは一神教ではなくとも、限定数神教(!)で、それらには「神の特定の姿かたち」がありますが、日本の神々ときたら、どれもこれも
髷(まげ)を結い、
左右の結髪(けつぱつ)に
勾玉(まがたま)をぶら下げて、
だぶだぶの白衣で
腕に玉飾りを付け、
弓弦を引き絞っていたりする
古田博司著『新しい神の国』
第1章 多神教的世界観の勧め
3. 無限増殖する偶像なき身体
(http://natsunokoibito.blog.fc2.com/blog-entry-359.html )
というもので、特定の姿かたちがありません。
かろうじて姿かたちがあるものとして、奈良県の三輪山(大神神社)のように「山が神様」だとか、あるいは「大木が神様」だとかwww
良く言えば「寛容」ですが、悪く言えば「いい加減」ですから、孔子だろうと釈迦だろうとキリストだろうとムハンマドだろうと何だろうと、全部、八百万の神々の中に混ぜてしまいますwww
ということは、宗教的差別も、人種的差別も、(本来は)ありませんから、1919年(大正8年)、第一次世界大戦後の『パリ講和会議』の「国際連盟委員会」において、「大日本帝国」は、世界で初めて『人種差別撤廃法案』を提案しております。
人種的差別撤廃提案
(Wkipedia )
また、ユダヤ人救済では「杉原千畝」が一般的に有名ですが、実は、外交官の一存でビザを発できるほど、世界は中国的ではない!(?!www)
大日本帝国の承認が必要であり、時の宰相・東条英機。東条を動かした樋口季一郎、尽力した安江仙弘などの先導があったのです。
杉原千畝だけじゃない!
彼よりユダヤ人を早く救った日本人がいた!!
(https://matome.naver.jp/odai/2144872033229925301 )
こういった歴史をみても「世界平和に貢献し得るのは日本民族」と、思いませんか?