Recorded at Lombard Sound, Dublin.
JOHN SYKES
『PLEASE DON'T LEAVE ME』 (1992.12.16)
JOHN SYKES
『PLEASE DON'T LEAVE ME』 (1992)
①Please Don't Leave Me with PHIL LYNOTT
~original version~
《ジョン・サイクス》
◆ 1959年07月29日、イギリスのレディングで生まれる。10代前半、両親の仕事の都合でスペインのイビサ島に移住。ここでギターを学び、ブルースに熱中する。
◆ 1970年代後半、イギリスに戻り建築関係の仕事に就くが、コロシアムⅡでのゲイリー・ムーアのプレイを観てミュージシャンになることを決心。ローカル・バンドで活動を始める。
◆ 1981年、タイガース・オブ・パンタンに加入。若手実力派ギタリストとして一躍脚光を浴びる。アルバム「スペルバウンド」と「クレイジー・ナイツ」に参加したが、翌年脱退。オジー・オズボーン・バンドのメンバー候補として渡米するが、実現せずにイギリスに戻る。
◆ 1982年夏、MCAとソロ契約を結び、初のソロ・シングル「プリーズ・ドント・リーヴ・ミー」をリリース。この曲はシン・リジィの故フィル・ライノットとの共作で、フィルがヴォーカルも取っている。
ということで、そのシングルのA面には、同タイトルのフィル・ライノットの歌が入った曲で、B面にはインスト曲が入っていたそうです。
しかしその後、いろんな経緯があったからでしょうが、この7インチ・シングルは〔幻の名盤〕あるいは〔幻の名曲〕といった伝説になってしまいます。
ところが、時が過ぎて1992年。デンマークのヘヴィ・メタル・バンド、〔プリティ・メイズ=PRETY MAIDS〕が、この曲を世に送り出します。
しかし、アルバム『SIN-DECADE』 (1992.03.26)の中の、いわばボーナス・トラックともいえるカバー曲だったものが、爆発的なヒットをしたために、その後のプリティ・メイズに思わぬを負担を強いることになってしまうのです。
つまり、その曲が気に入ったリスナーは、プリティ・メイズに再びそんな曲を求めちゃうワケですね。
私はプリティ・メイズを聴く前に、ジョン・サイクスの曲を知っていましたから、『SIN-DECADE』は素直にPRETY MAIDSとして聴けました。素晴らしい曲が入っていますよ。特にタイトル曲はステキでした。
PRETY MAIDS
Sin Decade (1992)
PRETY MAIDS
Please Don't Leave Me (1992)
-JOHN SYKES (1982)
プリティ・メイズのその後を左右するほどの、世界的なヒットとなったこの曲に遅れること9カ月後。〔Please Don't Leave Me〕は、再びシーンの話題をさらうことになるのです。
ヘヴィ・メタルの第一人者とも言える伊藤政則氏、個人的にはそう思ってます。なぜなら、彼はクラシックに留まったままではなく、常に進化しているからです。時代とともに、音楽とともに。
その伊藤政則氏が、NHOBHMに“聖地”を求めるキッズたちに、あの7インチを届けたいという思いを抱いたのです。
NWOBHM(New Wave Of Britysh Heavy Metal)というのは、ハード・ロックなんてダサいとなったパンク・ロック・ムーヴメントが、逆にハード・ロックを愛する者たちを喚起させ、自費出版やインディーズといった、マス・メデアと一線を画した凄まじいエネルギーの中から、IRON MAIDEN などなどを筆頭に、現在の大物バンドが登場してきたムーブメントです。
その政則氏の熱い思いが、1980年前後にA&Rとして活躍していた、MCAレコード(現ユニバーサル)のスチュワート・ワトソン氏を、MCAレコードの薄暗い倉庫に潜らせましたwww
そして探し出したマスター・テープ。その中にあった〔JHON SYKES〕のソロ・シングルのマスター・テープ。そしてその時に在籍していた〔TYGERS OF PAN TANG〕のシングルなどなど。
1992年12月。“幻の名曲”の3つのバージョンは、ジョン・サイクス在籍時のTYGERS OF PAN TANGのシングル8曲とともに、ファンが切望していたCD化されて登場したのです。
自然界の目には見えない不思議。この曲は10年を経てから、世界の脚光を浴びる“その時”が訪れたのでしょうか。奇しくも1カ月後の1993年1月4日は、フィル・ライノットの没後7年目でした。
JOHN SYKES
PLEASE DON'T LEAVE ME
Label: MCA Records – MCA 792
Tracklist▼
A Please Don't Leave Me
B Please Don't Leave Me (Instrumental)
Credits▼
Drums – Brian Downey
Guitar – John Sykes
Keyboards – Darren Wharton
Photography By – John Swannell
Producer, Engineer – Chris Tsangarides
Vocals, Bass Guitar – Phil Lynott
Written-By – John Sykes, Phil Lynott
Notes▼
℗ 1982 MCA Records Inc.
Made in England
JOHN SYKES
Please Don't Leave Me -Instrumental- (1982-1992)
というものを、MOTLEY CRUEのページに続いて、今、手直し & 補足が終わりました。こういう偶然に巡り合わすことって、本当に多いのよねえ・・・私のことだから、これっぽっちってどれっぽちだも、今日、ジョン・サイクスのページを手直しするなんて思ってもいないし、モトリーの次がそうだなんてのも、ページを開くまで気がつきもしませんでした。
サイクスがアメリカのどこに住んでるのか知りませんが、まあ、やっと夜が明けた頃でしょうか。オフィシャル・サイトには、いつもの、〔Remembering the great Phil Lynott!!〕というコメントが今年の分はまだ見えません。
私も忘れないからね!!!
といっても、私がフィル・ライノットを知った時には、すでに天国にいたんだけど^^;
THIN LIZZY
Whiskey in the jar (1972)
〔追記〕
January 4, 2012: Remembering Phil!
http://www.johnsykes.com/
Format: Vinyl, 7", Single
Country:UK
Released:Sep 1982
Genre: Rock
Style: Hard Rock, Pop Rock