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(1575) 【日本のあるべき姿】 中国大使も、こういう人物なら良かったねぇ・・・

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元駐タイ大使・岡崎久彦
領土
好機逸し続けた菅政権

2012.09.03

(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120903/plc12090303150004-n1.htm)




plc12090303150004-n1[1].jpg



竹島尖閣諸島などの領土問題について、
昨今、いろいろな機会に意見を述べてきたので、ここで考えをまとめてみたい。


お断りするが、外務省とは何の連絡も取っていない。


関係部局があまりに忙しそうなので、近づくのを遠慮している。





≪実効支配覆す武力行使不可能≫


結論からいえば、
竹島問題をめぐる国際司法裁判所ICJ)への提訴
大賛成である。


韓国
(日本の)同盟国米国同盟国日本最大友好国一つであり、
竹島戦争あり得ない


とすれば韓国実効支配妨げる方法ない


日本にとってできることは、
既成事実確立しないように、いわば時効中断し続けることである。


過去にも韓国新たな建造物建てたときなど、日本抗議していると記憶する。


島根県議会決議(「竹島の日」制定)時効中断一つである。


問題は、
それが単なる時効中断でしかないのに、
そのたびに韓国世論激昂(げきこう)して、日韓関係無用に悪化したことであった。


今後は、何年かに一度
  (何年おき決めておいた方がよいそうしないとその度に反発の理由となる)、
必ずICJに提訴し、
韓国がそれを拒否する
ということを繰り返していればよい


それ以上効果的時効中断措置ないと思う


韓国
裁判所提訴ということならば、反日運動起こしにくいのではないかと思う。


それをするならば、尖閣でも
中国側提起すれば、応訴する姿勢示した方がよい


中国自分の領土だと言って不法上陸しようと漁船を送ろうと
どんどん逮捕処罰してよい


日本側実効支配措置についても、
施設建てようと自衛隊が駐屯しよう一向に構わない


中国対しては、領有権主張ならば
領海侵犯など姑息なことはせず出るところに出ろ
開き直ればよいわけである。


実効支配については、
もともと日本の領土なのだから、
実効支配など不必要なことをするかえって立場が弱くなるという、
どこか倒錯した議論があったが、
日本の領土ということを中国が認めないのが
そもそもの問題
という点を無視した不思議な論である。





≪中国は尖閣で「サラミ戦術」≫


北方領土
は、政治的解決しかない


法的根拠としては、『安政条約』『千島樺太交換条約』という立派な条約があるが、
その後、戦争があった


ソ連
中立条約期限中にもかかわらず、一方的戦争をしかけて、
どさくさに紛れて占領したままである。


その決着『日露平和条約』で付けるべきであり、
そのためには政治的折衝必要である。


だから「日露間で未解決の問題」となっているのである。


ところで、過ぎたことを言っても仕方がないとはいえ
領土問題では菅直人内閣の時に2つ大きな失策を犯している。


尖閣沖中国漁船衝突事件で、クリントン米国務長官は直ちに、
尖閣『日米安保条約』適用範囲だ」と発言した。


南シナ海での中国やりくちを見ていると、
まず漁船が侵犯し、やがてその既成事実を固め、しまいには領有宣言をする
という「サラミ戦術」である。




サラミ戦術
(Wikipedia)☚クリック

サラミソーセージを丸ごと1本盗んだ場合にはすぐに発覚するが、
たくさんあるサラミソーセージから
少しずつスライスして合計1本分を盗んだ場合には
なかなか発覚しないことから名づけられた。





だが、米国『安保条約』の適用範囲と言ってしまっては
この戦術を続けても、
先行き『日米同盟』との軍事対決しかなく、「サラミ戦術」の意味が無くなる。


だから、中国その後1年間尖閣出てこなかったのだろうと思う。


ところが、
日本その機会利用する気のないことを見極めて
またぞろ出てきたのだと思う。





≪領土で好機逸し続けた菅政権≫


折から『防衛白書』「南西諸島防衛」決意を示していた。


もし、あの時に、機を逸せず、自衛隊派遣するなど実効支配を示し、
できれば『集団的自衛権』行使を認めて『日米同盟』強化の方策を遂行していれば、
あるいは
尖閣問題今頃、過去の問題となっていたかもしれない


もう一つは、
ロシアメドベージェフ大統領(現首相)が
『アジア太平洋経済協力会議』APEC首脳会議に出席の途次
国後島立ち寄ることを明らかにしたときである。


私の意見など通らない時期ではあったが、私は各所で個人的な意見は述べた。


「ここで菅首相面会延期すべきであると。


菅首相としては初めて『日露首脳会談』ではあるが、
多数国会議出席ついでのことであるので、必ずしも会わなくてもよい


世論許さないから、また次の機会にと言えばそれですんだ


私の判断では、ロシアも今や開放社会であるから、
メドベージェフ氏が余計なことをして日露関係を損なったという批判が、
どこからか出てきていたかもしれない。


さらに、当時は後継大統領がプーチン氏とは決まっていなかった。


メドベージェフ氏が外交で失敗したということは
プーチンにとり悪い話ではないはずと思った。


そうしておけば、
その後ロシア首脳日本訪問に際して、
北方領土立ち寄りだけはなくなっていたはずである


いずれも惜しい機会を逸したと思う。


以上、思いつくまま私見を述べさせていただいた。(おかざき ひさひこ)





  
  
  


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