【石原知事会見詳報】
(2)「大事なことは、
血を流してでも守るんだという
意思表示をすること」
2012.08.25
(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120825/lcl12082501350002-n1.htm)
--ドイツの記者。
どうして東京都が
あんなに遠い尖閣諸島をお買いになろうとしているのか
という理由が私たち外国人からすれば分からない
石原知事
「それについては、あなた(通訳)ドイツ語も日本語も出来るから、
私が先月の文芸春秋に書いた長い論文がありますから、
訳して伝えてあげて下さい。
私は国会議員のころからの長いヒストリーに関係あるんだが、青嵐会という…
日中国交回復した時に
実務協定を非常に一方的に中国が押しつけてきて、
その時に日本にとって一番メリットのある航空協定を
私たち反対しました。
そのとき、ロシア(上空)も飛べなかったんで、
南回りでヨーロッパ行くのに、シナの領土も飛べなかった。
で、シナがそれを開放すれば、イスラマバードに直行便が飛んで、
そこから中継で日本に短時間で
燃料も補給せずにヨーロッパ行けるはずだったんですよ。
私たちは、角(田中角栄)さんが
こんなもの一週間で挙げろ
なんて言うのを絶対反対して。
その時の外務省は非常にしっかりしてて、
周恩来首相と大平(正芳)外相の間に交わされた密電、秘密の電報を全部暴露し、
こんな外交交渉ありますか
って言って、僕らの前で泣いてたね。
一緒に飯食った時にご飯も食べずにね」
「その時に結局押し切られたんだけど、
日中国交実務協定全て完了して、
初めて日本の経済使節団が行った時に、
周恩来が使節団団長を歓迎して
「これで日中関係完全に修復しました。
我々は、いかなる日本人も歓迎するでしょう」
と言った。
経団連の馬鹿なヤツがね、
「あの青嵐会の奴らも歓迎するんですか」
と聞いたら、
周恩来は呵々(かか)大笑して
「私は彼らを非常に評価してます。
このごろの日本人は変わりましたね。
だが青嵐会の諸君は元の日本人ですね。
当然私は歓迎しますよ」
と言ったんですよ」
「まあ、そういう歴史もありまして、
さっきの方も仰ったけど、周恩来はちゃんと尖閣の問題を認めた。
そのあと鄧小平が来て余計な事を言い出してね。
日本の外務省は腰が抜けているからね、
将来の問題として棚上げにされて喜んだんですけども。
あそこは非常に大事な戦略的な基地なんですよ。
しかしまだ自衛隊を置く必要はありません。
非常に豊かな漁場でね、
しかも台湾やシナから大きな大きな何十トンの漁船がやってきて、そこで乱獲をする。
石垣島の漁船は小さくて、
非常に荒い海ですから時化が来ると、船を縛って何日か過ごしてる。
帰ってくる事はできないんだ。
帰って来るときにそんなことしたら燃料が無くなる。
ですから石垣の漁民は、
あの豊穣なたくさんマグロとか取れるところで、漁をしたいけど、
時化が多くて出来ない。
だから、台湾やシナの漁船が沢山やってきて、勝手に漁業して自分のものにしてる。
そういう事があったんで、何とかしようと言うことになって、私たちやってました」
「国会議員の時も、あの島を1つ買おうじゃないかという事で持ち主に会いに行ったら
『売ってしまった』
と言うので、栗原さんという今の持ち主のお母さんに会いに行ったんだが、
政治家は一切信用しません
と。
で、私の母が懇意にしていた未亡人の方に母がその話をしたら
『あら栗原さんだったら私、親友ですよ』
という事で、
慎太郎さんが困ってんだったら私取り次ぎます
ってんで、紹介で会ったんですよ」
「そうしたら非常に率直に、
戦争中に沢山の土地を一方的に軍に取られ1銭ももらわなかった、
戦後も5000坪の立派な屋敷に住んでいたが
区画整備でどんどん削られて今は500坪しかない、
私は政治はほとほとごめんなんで一切構わないでもらいたい、
という事だったんだけども、
その方が亡くなったあと栗原さんがですね、
色々お父さんも失敗なんかして借財もあるんでしょうけど、
どういう財政事情か知りませんけども、
石原さんだったら売っていいとおっしゃって頂いたんで、
東京であそこをしっかり買って、
つくるべきものをつくって、
石垣の漁民のためにも安心して操業できるような電波の中継基地をつくって、
それで国に取り次ごうという事で話が始まったんですよ。
話は長くなりましたけれど。そういうこと」
--そういう事であっても、
将来的に
中国と日本の軍事対立の方に煽るような事にならないか
石原知事
「さあそれは分かりませんね。向こうの思惑次第でしょう。
ただ、中国が
尖閣という所有権の無いものを自分の領土だと言い出してね、
それを占領することを前例にして、
南太平洋のフィリピン、ベトナムといった島々を占領していったらね、
アメリカが協力しなかったら、アメリカは太平洋を失いますよ」
「しかしその前にね、大事なことは、
例えば一滴でも二滴でも血を流してでも私たちが守るんだ
という意思表示をすることですよ。
それが無かったらアメリカも協力しませんよ。当たり前の事じゃないですか。
(米国の)モンデールがかつて何にも知らないで日本大使で来たときに、
沖縄で忌まわしい事件が起こって、あそこに上陸したヤツもいた。
その時にですね、ワシントンポストの記者がモンデールに
『これ以上尖閣問題がエスカレートしたら
日米安保発動するんですか』
と聞いたら、
モンデールは言下に『ノー』と言った。
私はそれに抗議して論文書きました。
あの時は民主党政権だったけども、
共和党の議員たちに送ったら彼らカンカンになって怒ってね、
こんな大使が日本にいたらえらい事になると。
モンデールは5日後にクビになりましたな。
それで1年半、ホーリーという大使は来なかったんだけども。
いずれにしてもアメリカは日本は何でも言う事を聞くと、
大使がいてもいなくても同じだと言いたかったんでしょう」
「そんな事もありましたが、
いずれにしても『毅然として冷静に』なんて、
昨日の予算委員会も聞いてると
総理も閣僚も質問者も言ってるけど、
『毅然』
結構じゃないですか。
毅然とはどういう事ですか。
言葉じゃないんだ。
はっきりここは日本の領土だとインフラを造ること、漁民を守ること。
それから『冷静に』というのは
それを着々と造ること、
相手にきちっと説明してね。
あなたの言ってる事は間違いです、
場合によってはハーグの国際司法裁判所できっちり議論しようじゃないですか、
という事をですね、
シナだけじゃなくて世界に向かって提訴することでしょう?
裁判することがそんなに過激なことですか。
国際裁判所で裁判することは一番冷静な対処じゃないですかね。
ということです」
--米政府側は
香港の活動家が上陸したことに絡み、
尖閣には日米安保が適用されると発言したが
石原知事
「当たり前ですよ、そんなもん。当たり前ですよ。
クリントン(国務長官)も言ったしね、
間違ったことをモンデールが言ったからクビになったんでね。
だって、沖縄返還交渉のときに
私も竹下登さんとくっついてたんです。
沖縄全体を返還するという条文作るときに、
ものすごく島があって
名前もない島も岩もあるからね、困ったなあと言ってるから、
私たちはヨットの国際レースをやるときに、
自分は東経何度何分にいる
と報告する。
それと同じように、いくつか点を打って
その点を結んだ、確か6カ所か7カ所か、
その線に入る領土や土地は無名の島も含めてすべて沖縄県として返還する
という条約になったんですよ。
そのなかにちゃんと尖閣は入ってます」
(1552) 昼あんどんwww
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(1554) 石原知事会見詳報(2)「大事なことは、血を流してでも守るんだという意思表示をすること」
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